全ては、登山道の維持管理の為!
2023-07-06
昨日も7時11分発のトロッコで、小黒部谷左岸の尾根の巡視路点検に行って来ました。
冬の間に発生した倒木が道を塞ぐ、倒木が手摺ロープを引き千切る、ロープ・ハシゴを固定している支点が破壊されている、尾根道が崩落して迂回しなければならない等々が確認できたので持参したロープで応急処置しながらの調査でした。
急峻で積雪の多い黒部峡谷なので、送電線鉄塔の維持管理も他の山域とは比べ物にならない手間と労力が掛かってしまいます。
地味だけど大切な作業なのですが・・・鉄塔の維持管理業者さんも人材難で我々に依頼が来る様になりました。
先にも書きましたが、登山道の維持管理したくても継続して仕事が有る訳でもなく・・頑張ってくれる人材確保のためには「食べてゆける体制」を作ってあげなければならないと考えて引き受けることにして来ました。
山歩きに長けた人材の有効活用的な???発注側も受注側もメリットがあるのではないかと。
60歳過ぎた私なんぞは、現場から引退して若い人に稼いでもらう積りでいるのですが・・・今回は一部終了期日が迫っており、梅雨時で天気回りが怪しくなり・・晴れているうちに班を増やして終わらせようということで出て来ました。
蒸し暑くて汗だくになりましたが、奥山が普段見る角度と違って見えて面白かったです。
写真は、途中の針葉樹の根元に新しい熊の引っ掛き傷があり、樹液(マツヤニ)でベタベタになっていました。近くのブナの木の樹皮にもいたるところで引っ掻き傷が・・縄張りアピールと聞いたことがあります。
山に入れば熊だっている訳なので、注意はしますが一々怖がっては仕事にならないのです。 相棒とワイワイ話しながら歩けば熊にも聞こえるだろうし・・ニンニクの食べ過ぎ?自分の汗臭さに時折むせ返る時が有るので臭いでも逃げて行ってくれるのでは???
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