たったの百年! 下流域は、安全安心になりましたが
2025-03-14

左側谷奥山で崩壊して押し流されてきた土砂で本流を堰き止めてますが、昔はそのまま下流に・・
黒部川流域の、災害のことを書き始めるとキリがないのですが・・・
近年は、ダム・砂防堰堤が作られて下流域での護岸整備も進み大きな被害は出ていません。
私が子供の頃は、黒部川河川敷には痩せた土壌に育つ「グミの木」が生い茂るばかりで他の樹木は見なかった記憶があるのですが・・・(河原でグミを摘んで来て「グミ酒」を自宅で作っていました)
近年の下流域の河川敷に、ソコソコ太く育った様々な樹木が茂る場所が目立つのは、チョイチョイ発生していた洪水が河原に自生する樹木をなぎ倒していたのを、ダム・砂防堰堤・水制・護岸工事でコントロールされて来たから??
最近は、河川敷内にゲートボール場等公園整備される様になりました。
しかし険しく急峻な奥山に大量の雨が降るのも変わらないし、隆起続けている山々は崩壊を繰り返し続けて激流で土砂が下流に運ばれるのは変わらない訳で、人が住む下流で被害が目立たなくなっただけで上流~中流域では地形変化が繰り返し続いています。
黒部川扇状地 の広大な平野部は、黒部川が上流から激流で運んできた土砂で出来上がっていると思えば「黒部川の凄いパワー」を感じてしまいます。
参考ですが、奥山から洪水の度に流されて来る「流木」も、途中のダムで止まってしまうのでダムには流木回収装置と処理要員が配備され回収された流木はチップ・工芸品に加工されたり、流木の中に潜んでいたクワガタムシの幼虫が羽化して成虫になる事も(クワガタが湧く?ちなみに流木からはカブトムシは見かけないので奥山にはいないのか?)
ちなみに50年ほど前までは、多くの家庭の風呂は薪で沸かしていたので河原の流木を拾って薪にしてました。(流木を富山湾まで一気に大量に流してしまうと、漁港が流木が埋め尽くされ船が出せなくなったり、漁網に穴が開いたりの被害が出てしまいます)
写真の不帰谷からの土砂の供給は、ダムが出来たおかげで下流域まで一気に届かず災害防止に役立っているのですが、土砂が堆積して~河床が上がり~奥山に留まる様になり「ダムが埋まる」等、他の問題も出て来たのですが・・・調整取りながらの管理が必要に!「自然との共生」ってことが大切に??
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