たったの百年! 今日は・・・もう十四年
2025-03-11

一昨日の白馬方面・・稜線の手前は勾配が緩いのですが、稜線の向こうは急傾斜!
人間が電源開発で、本格的に黒部峡谷に入り出して、まだたったの百年余!
人間の祖先が地球上に生まれて200万年前(諸説あり)、日本列島が大陸から分離したのはズ~ッと以前の数千万年前には日本海となる溝が出来ていたとのこと。
ちなみに宇奈月温泉下流部の山中で、「ジルコン」と呼ばれる約38億年前に出来た日本最古の鉱石が発見されています。
原始の黒部川の本流は、黒部ダム上流の現在の「東沢谷」だったのではと地質学者の原山智先生から直接教えていただきました。(源流部の雲の平・上の廊下は火山活動で後から出来たとのこと)
また黒部川を境にした両岸「立山連峰」と「後立山連峰」は隆起し続けていると「ブラタモリ」でやってましたが「黒部が生きている証拠」です。
写真は自宅から見た白馬方面ですが 白馬頂上 に大きな「石製標柱」(方位版)が設置してあるのは登った方ならば御存知かと思いますが・・・設置場所の稜線沿いに地割れが発生し始めてしまい、場所を変える等の対策しないと倒壊の危険が出てきたとのことです。
黒部の両岸が隆起している証拠では? 人間の物差しとは比べ物にならない長い長いスパンで、隆起して~崩壊して~浸食されながら・・・現在の黒部が出来上がって来ているのですが、人間が関わり出してたったの百年しか・・・。
※もう十四年!
東日本大震災当日は、午後から立山町民会館で登山道整備の会合が予定されていて芦峅寺でランチしながら、十一日前に発生した山岳警備隊員の訓練中の事故で殉職した隊員を偲びながら辛く悲しい時間を仲間達と過ごして、会議後の帰り路のラジオで大きな被害が出ていることを知り重い気持ちで帰ったのを覚えています。
こちらは、もう十四年! 被災した方々の傷は、まだまだいえるとは思いませんがお見舞い申し上げます。
殉職した後輩も、思い悩んでも還るわけでもないのですが・・・良い奴でした!
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