阿曽原温泉小屋

k

大混雑予想!

2023-08-30

※スポーツの日の連休、7日・8日は大混雑が予想されます!

申し訳ありませんが、10月6日7日8日の小屋泊の予約はいっぱいに成りました。

この調子だとキャンプ場も「裏劔コース」+「下の廊下コース」から大勢の人が向かわれて半端ない大混雑になるのでは?のではと大変心配しております。

下の廊下は早目に開通しそうですし、紅葉も長期予報を見ていると遅れそうです。

連休を避けることが出来る方は、前倒し・繰り延べするなり調整して頂き、他の日に来られることを強くお勧め!強くお願い!致します。

各週末は混雑予想されますが、この連休は二つのコースが重なります。混雑日に「行けばなんとかなる!」って来られて悲惨な目に遭っておられる方々をたくさん見て来ましたが小屋としては何ともしてあげられません。(風呂に入れない方が続出します!浴槽に20人余りの男性が浸かっている写真が出回ったことが・・)

阿曽原キャンプ場は、狭いスペースですが予約制ではありません! ★参考

※ヘリが飛んでくれました。

今日の昼前に物輸ヘリが飛んでくれました。

予定通り十字峡先の崩壊地へ資材を運んでいたと、十字峡ピストンのお客さんが確認してくれました。 

下の廊下の下半部分も、順調に整備が進んでいるようです。

※ドナドナ参上

昨日から、ドナドナ姐さんが今年も応援に来てくれました。

顔が少し細くなって見えたので尋ねてみると、「今年は体重を増やさずに帰りたい!」ってことで絞って来たらしいのですが・・・。

お客さんの夕食中に、厨房を振り返ると??「この素麺伸びない!」って三輪素麺啜っているかと思えば、お客さんのビデオ上映タイムには一人でオニギリ🍙作って食べてるし・・・!

宣言とは裏腹に、初日から「阿曽原肥育場?」にドップリ浸り切っているのでした。

労って頂きました。

2023-08-29

写真

右側手前にピンと張り込んだ手摺り番線が良い仕事の証しです。

本日は10月三連休初日の予約開始日でした。

午前八時前から電話が鳴り始め「フライングですから」って3件お断りして・・・。

午前八時から電話に出る切る即ベルが鳴る繰り返しで・・・。

八時二十分までに14件の予約で食堂まで定員に達してしまいました。

小屋には私一人なので、朝食後お客さんを送り出してから(たったの三人でしたが)準備万端気合を入れて待ち構えていたのですが・・・一時間を経過する頃には胸のカラータイマーが点滅し始めて??ロレツは廻らなくなるし喉はガラガラのヘロヘロ状態。

その後も電話が鳴り止まず、お断りするばかりで申し訳なかったのですが「リダイヤル200回以上でやっと繋がりました」って言われる方や、ありがたいことに「電話対応が大変でしょう」って労ってくださる方もおられたりして・・・何件の電話対応したか、初めは数えていたのですが余裕が無くなってしまい、九時半頃まで凄く沢山!の電話でした。

明日は連休中日10月8日の予約開始日ですが、裏劔からのコースでは阿曽原泊がこの日になってしまうので他の小屋に迷惑にならない様に先行予約を受けていた関係で本日11時現在で残り2人分の空きしかありません。

今日も8日泊の問い合わせが沢山あったのですが、大変申し訳ありませんがほとんど無理な状況となっておりますことをお知らせしておきます。

登山道情報!(黒部別山谷)

2023-08-28

写真

雪が無い!

〇上半区間

黒部ダム~黒部別山谷までの上半区間については、手摺り番線を張り込むことは終わり、歩道上の土砂・転石もほぼ除去されました。残るは「大ヘツリ」の高巻きハシゴ・軽微な桟道補修を残すのみとなったそうです。

本日「下の廊下」上半の作業員が確認してきましたが、黒部別山谷 の残雪が消えてなくなっていたそうです。

〇下半区間

黒部別山谷から下半区間を遠目で見た限りでは、桟道の傾き! 雑草の生い茂り!が見て取れたそうです。

下半区間の業者さんが、十字峡上流の桟道を修復してからでないと整備に入れないので、もうしばらくかかりそうです。(先行して整備に入れそうな気もするのですが??)

この区間の距離はそんなに長くないので、着手すれば直ぐに取り合えず歩けるようになるのでは??

整備前の「白竜峡~十字峡間」は、手摺り番線と桟道整備の他にも「身の丈を以上の雑草が生い茂る区間」「沢水が登山道を濡らし不安定な浮石が残る場所」などがありますので、上半がほとんど整備が終わったからといって入ると大変危険な区間になりますので、整備がある程度進むまで安易に入ることは絶対やめてください!

汗をかくからこそ?

2023-08-27

写真

スノコをどかして草刈りしました。

先日からの夕立で、雑草が伸び始めて来ました。

この先「下の廊下」が開通するまでは、お客さんも少ないのですが・・昨夜の雷雨でまた伸び始めるだろうし、今日は曇りの予報だったので涼しいだろうと、単独のお客さんの朝食を少し早めに出して、朝6時半から草刈り機を担いで風呂へ向かいました。

予報が外れ!強い陽射しで気温もドンドン上がってしまい、機械の調子も上がらず・・結局大汗をかかされました。

昨晩の唯一のお客さん、実は他県の警察官(山岳救助担当)上がりの同年代の方でした。

定年後は百名山を目指して頑張っておられる様で、先週も早月尾根から剱岳に登られたとのことでした。

話を聞いていると少し羨ましい気持ちになるし・・・草刈りしながら大汗かいていると「俺もノンビリ好きなことやりたいな~」なんてことがよぎってしまうのですが・・・。

大仏達が、下の廊下・白馬線・唐松線等等でかいているのに、自分も山でかいてこそ登山道整備の大変さを理解できてるはずで。

この先問題になって来るであろう「登山道管理方法」についての議論の中でも、

「登山道整備で流したこと無い者の意見など説得力が有るはずもなく?」

成り行き上?それ系の集まりで意見を求められることもある私としては、「説得力」の醸成?のためにかいている??自問自答しながら「シャーないな」と一人呟きながら草刈り機を振り回して来ました。

いつになったら「ノンビリ好きなこと」出来るのやら??って・・・冬中、好き放題に飲み歩いているくせに!って言われそうですが・・・。

信用してください!(真面目に山小屋主人してますから)

2023-08-26

前ページの続きですが、「高齢の男性」をターゲットにしている訳ではありませんから!

何処の山に入るにしても、自分の体力・経験等に見合ったコースを選んで入っていただければって事なのです。

今回の○○さんのケースは、各山小屋の主人が「これは危ない」と考えたから、それぞれ私のところへ電話を入れて来てくれました。

○○さんの思いが強くて、優しい各主人達の助言・忠告を聞き入れてもらえなかったのでは・・・ならば私は優しくないのか??ってことになるけれどそれはさておき?

昨シーズンの後立山の件に至っては、通りがかりの方々からの通報が入るほど異常な行動をしておられての結果です。

このエリアの山小屋主人は、守備範囲を「天候や雪渓の条件の良い時・悪い時」「季節ごとに日中・夜間」いろんな条件の時に歩いて危険箇所を把握すると共に、多くの登山者と遭難事故を見て検証もしてきましたし関係者の悲しむ顔・後悔する顔をたくさん見て来ました。

真面目に??山小屋主人している我々の話を、素直に聞いて頂ければと考える次第です。

こんなこと書くと、自分の首を絞めることになるんだけど・・・「登山される方が山を楽しんで、無事帰宅できるお手伝い」が山小屋の仕事なんだから付いて回るモノだと考えてますし、なにより後から後悔したくないですから動いてしまうのです。

申し訳ありませんが、お断りすることも!

2023-08-25

 22日、真砂沢ロッジの主人から電話があり

「24日阿曽原に宿泊予定の○○さんですが、歩くのにとても時間が掛かって疲れておられるので明日も真砂沢で連泊してもらいます」 

「でも、阿曽原まで無事に歩き通すには無理が有ると思えるのですが・・・どおしても阿曽原まで行きたいと言っておられて、24日に仙人池ヒュッテまで行ってもらい無理と判断してもらえたら引き返して来てもらうことにします」とのことでした。

 昨日24日、仙人池ヒュッテの主人から電話があり

「真砂沢から登って来られた○○さん、とても歩くのが遅くて疲れておられて取り合えず連泊してもうけれど、阿曽原まで無事に下れたとしても私の見積もりでは最低でも14時間は掛かるかと・・」

「でもどおしても阿曽原に行きたいって言っておられるので、○○さんに電話代わります」

って代わっていただきました。

高齢?の男性が代わって出られたので

「歩きたい気持ちは解かりますが、行くところ行くところで心配されている様では無理があるのではないでしょうか?」

「ましてや仙人温泉が営業休止中で今までのコースの様に短い距離で小屋が有る訳ではないし、明日以降は連日予約が一人ずつ入っているだけで歩く人もほとんどいなくなるので目撃情報も入り辛くなるだろうし、なにより小屋に届くまで(マトモに届くとは思えないけど)ズ~ッと心配していなければならなくなるし、申し訳ありませんが・・そのまま真砂沢へ下って剣沢方面へ引き返してください!!!」

自分の想いだけで無理して周りに心配かけてまで歩かれては困ります」「毎日登山者を見ている山小屋の主人二人から心配されていることを考えてください」

「我々山小屋関係者は、全ての登山者のために働いているんです。(カッコつけすぎ)今の時期は暇なのでスタッフも少ないなかを、突発的な事故ならともかく初めっから問題がある登山者に向かって来られて我々が消耗してしまっては他の登山者にも迷惑になります!」

と強くお願いしました。

○○さんには、分かっていただけた様で引き返してくれることになりました。

実は昨シーズンの後立山で実際起きた事案ですが、高齢男性が異常に遅いペースで歩いておられて・・時折ドスンと倒れ込む様に座る方がおられて、道端で行倒れしかねない状態だと登山者からの届けで、小屋のスタッフが向かい半強制的に小屋に収容してことがあったそうです。(実は前日までに2ビバークしていたらしく、前日に山小屋で動きを見て心配したスタッフが声掛けして留まる様に御願いしたらしいのですが・・)

ちなみに翌朝、長野の救助隊員が登って来て対応してくれて、直前まで元気だったそうですがヘリコプターで搬送直前に急変して結局息を引き取られたそうです。

聞き分けのイイ○○さんは明日以降に剣沢に向かわれるはずですが、無事に帰宅されることを祈るばかりです。

暇な時期でも、なんだかんだ起きてしまうのが阿曽原なのでした。

アーカイブ

最近の記事