ヤキモキ&ハラハラ!そこが黒部峡谷なのです。
2024-05-11
写真は 2015年9月30日に撮影したS字峡に残るスノーブリッジです。
この年は残雪が多く「下の廊下」を歩けた人は10月後半だけで非常に少なかった記憶が?
(ちなみにこの年はNHKが長期滞在してジオジャパンの番組製作していて、小屋が盛況ならば彼等だけ特別待遇も出来る訳もなく・・毎日カレーばかり食べてもらわねばならないし大量の資機材置き場確保等々、NHK的にはラッキーだったのでは?)
今年は残雪量が少ないので、登山道整備も早く終わって通行可能期間の長くなり多くの方々に黒部峡谷を楽しんでいただけたはずなのですが・・・。
これまでも大雪だけでなく「洪水」「落石」等々災害が繰り返し発生してしまい、小屋の営業自体出来ない年もありました。
その度、復旧作業で危険な現場に入って来ましたし、雲切新道を切り開いた年も「下の廊下」の開通が遅れた年だったので最後の最後まで集中して作業することが出来ました。(NHK番組制作も雲切新道工事も、ただの偶然なんだろうか??)
正直に言えば小屋の営業的には厳しいものがあるのですが、事ある毎に危険で大汗かかされる現場に一緒に入ってくれる仲間達が出来て~ネットワーク的なモノが出来て~危険な作業が出てくれば声を掛けられる信用??みたいな流れが出来てきたのではないかと?(仲間も信用も、いくら金積んでも揃わないのでは?)
本業は山小屋ですから、好き好んで危険で大変な仕事に向かっている訳ではありませんが、困った人を助ける・苦労して歩いて来た人の世話をする・救助現場に向かう・・・などの延長線上で、現場に出て汗かいて来たからではないかと考えてしまう訳なのです。(基本、山小屋従業員は何でも屋!)
とにかく黒部峡谷は、次々と「ハラハラ・ドキドキ」させてくれる(自分から突っ込んでる?)場所だと考えてる小屋主なのです。
※そんな黒部なのですから、計画通りに入山できないとしても勘弁してやってください??
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