阿曽原温泉小屋

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「ボーッ」としてたんじゃ???

2024-04-30

写真

中央草付き斜面にカモシカが、同じ場所に翌日にはクマが!

本日、欅平駅周辺の山腹調査から私だけ帰ってきました。(大仏達は引き続き頑張ってますが・・)

写真は、欅平駅上部から操車場方向下部40mの草っ原斜面ですが、野草の新芽をノンビリ食べているカモシカです。

翌日の朝一に同じ場所を見ると、真っ黒な子熊が野草の新芽を食べていたのか?我々に気が付いて左側(下流側)に向かって歩いて行きましたが・・・その方向は、これから調査に入るエリアになるのですが、我々を避けて逃げて行ったのだから「ワイワイ」しながら向かえばクマ君は更に遠く逃げて行ってくれるだろうと・・・。

大仏達はクマの向かった方向に仕事に行ったのですが、しばらくして先程の草付き斜面の方から「ガサガサ」と藪のすれる音がしたので見て見ると・・・真っ黒い熊が引き返して来たのか?下流側から上流側に向かって横切ってゆくのが見えました。

大仏達を恐れて?引き返してきたのだろうと考えたのですが???なんかデカい!朝一で見た子熊の三倍はありそうな巨体で・・・そういえば草の擦れる音も大きくて?もしかして親熊??

カモシカ・猿・熊いずれにしても、芽吹いたばかりの柔らかい新芽が大好物!

毎年この時期に山腹調査に入りますが、野草の新芽を食べた痕跡はもちろん「湯気が上がっていそうな?」糞を見つけたりは珍しい事ではありません。

もちろん熊に出合頭に遭わない様に注意しながら調査に入りますし「クマ撃退スプレー」「爆竹」も用意することも・・・。

熊が動き出すそんな時期に調査しなくても?と思われるかもしれませんが・・・新芽が伸び始める時期よりも早ければ残雪が調査の邪魔をするし、遅らせれば藪の葉っぱが伸び始めて視界を遮ってしまい充分な調査が出来なくなってしまいます。

元々が野生動物の棲み家に入れさせてもらっているのですから、人間や施設にに害を与えないのであれば、こちらから悪意を持って接たり刺激を与えない様に適当な距離を持って接していれば、必要以上に怖がることもないのではないかと思うのですが・・・。(もちろん熊が怒る事すればアウトだろうけど)

長く厳しい冬を耐え忍んできた動物達だもの、工夫すれば彼らの食事の邪魔せずに済むのではないかと?

そのためには、音!臭い!風向き!各種痕跡!等々に注意しながら山に入ることが大切なのではないかと!

なんでやろ?

2024-04-26

写真

砂利の河原に大きな岩が一つ???

鐘釣山の調査の際に、鐘釣駅下の河原を見ると???

砂利と砂の中洲に大きな岩が一つ!

この下流にある不帰谷から押し出された土砂が堆積してしまい、鐘釣駅直下は河川勾配が緩くなってしまい、砂利・砂が堆積して本来あるはずの大岩が埋まってしまいました。

なのにポツンと一つ大岩が???1ⅿ×1ⅿ×80㎝ほどの大きさで、川の流れの中にあれば角が丸くなっているはずですが・・・角が立っているのが見て取れます。

周囲を観察すると対岸の細い滝の落ち口の直ぐ上左側の斜面の立木が中折れしているのが判りました。(写真では解り辛いですが、30㎝ほどの太さの樹木が折れて茶色になっています)

察するに、対岸上部で発生した落石が落下する際に立ち木に直撃して中洲まで落ちて止まったのではないかと?(中折れした樹木の根元に、落下して来たであろう岩が幾つか留まっているのが見えました)

変化を見つければ「なんでやろ?」って、観察して~検証して~想像して・・・そのためには、普段から「山を見る眼」を養っておかねば!

なーんて、大層なことではないのですが・・・普段から山見て変化を見つければ「なんでやろ?」って考えるのが、身を守るための基本の基本?(どんな仕事でも一緒かと)

※明日から欅平に作業に入って、1日には宇奈月で会議~二日から室堂勤務・・・肝臓強化週間??

今、出来る事

2024-04-23

写真

鐘釣橋上流は山桜と新緑が盛りです

心配された天気でしたが、なんとか鐘釣山の崩壊地の調査を進めることが出来ました。

我々の他の業者さんも復旧に向けた作業に入って来てくれてます。

この時期は、毎日毎日みごとな新緑が奥山に向かって進んで行きます。

多くの方々に観てもらいたいのですが・・・今年は仕方ありません。

来年の春に新緑を観に来てください。

部分開通しました

2024-04-19

写真

逆光で黄砂が舞っています

黒部峡谷鉄道が、本日より部分開通しました。

鐘釣橋の損傷で全線開通は、まだまだ先になりますが・・・。

取り合えず鐘釣橋付近の新緑がキレイになりました。

黒部は生きてます

2024-04-18

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不帰谷からは濁流が

鐘釣橋上流の、不帰谷 からの沢水は濃い濁りが入っているのが解かるかと。

不帰谷は上流部で崩壊が進んでいて雨が降らなくても濁りが入ることがありますが、一昨日の雨に加えこの時期は融雪期なので斜面崩壊も激しいのでしょう。

濁流が流れる両サイドの堆積土砂は全て不帰谷から押し出されたもので、黒部川本流を堰き止めてしまう勢いですが大雨の度に堆積土砂は黒部川の水勢で下流に押し流されています。

押し流された土砂は黒部川の川床の高さを上げてしまい、下流の猫又にある「黒部川第二発電所」の排水口を埋めてしまうので土砂を除去しなければ発電所を動かすことが出来なくなってしまいます。

平成8年に不帰谷の測量で本流出合いから上流に遡行したことがありましたが、出合いから直ぐの場所に「不帰滝」があって立派な滝なので直登出来ずに藪斜面を高巻きしながら迂回したことがありました。

その当時は堆積土砂がほとんど無かったのですが、ここまで土砂が堆積してしまえば「不帰滝」は殆ど埋まってしまっているのではないかと???(見に行ってませんが)

白馬岳~祖母谷温泉に下る登山道の百貫山コル いると、不帰谷の谷底から斜面が崩壊している音が聞こえてくるほどですので常に大崩壊が進んでいると推察されます。

出合いで土砂が堆積し続ければ、上流の河原にある鐘釣の温泉も川の流れの下に沈んでしまいかねませんし、今現在も増水すると温泉に近づくことが出来なくなっています。

砂防堰堤工事に入るにも、ルート確保が困難というか全くアプローチできる谷ではなく別途トンネルでも掘らねばならず・・・困った問題なのです。

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