阿曽原温泉小屋

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休ませてくれません???

2024-03-27

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登山指導センターは冬支度でしたが、温泉を使ったロードヒーティングで

今日は富山県防災危機管理センターで「北アルプス富山県側登山道等維持連絡協議会」の設立に係る会合出席予定です。

富山県でも中部山岳国立公園に入山される方から「協力金」を広く薄く出して頂いて登山道・公園内の整備に当ててゆく為の受け皿を作るための組織の設立に向けた会議です。

協議会が機能してくれて、登山者が安全に山を楽しんでいただき環境保全に繋がる様に願うばかりです。

先週末から「欅平~祖母谷温泉道路管理組合」の総会~宇奈月温泉開湯百周年記念関連イベント~宇奈月方面山岳救助隊の研修会で新穂高登山指導センター(経費削減の為に私がマイクロバスの運転手を引き受けて)と続いておりますますが、どの行事も終わった後に懇親会的な・・・。(せっかく集まるのだからって、私が無理やり的なところも有るのですが)

さすがに新穂高から帰った翌日は「へばり気味」になってしまいましたが、性懲りもなく今夜もなのですが、明日早朝7時から地区の資源ごみ収集当番に備えねばなりませんので少しだけ付き合って電車で帰ってくる予定です。

昨年もこの時期は、行事を立て続けにこなしていたのですが・・・四月に入れば、黒薙温泉の山腹調査~鐘釣橋復旧に向けた作業~峡谷鉄道沿線整備作業等々で現場に入ることになりますので、ラストスパート的な???

それにしても、新穂高登山指導センターの設備人員の充実ぶりには改めてですが、見習うところが多く参考になりました。

寒ければ寒いで対応してゆかねば

2024-03-21

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早朝の自宅前(奥山の積雪量が心配です)

今朝起きたら、外が新雪で真っ白になっていました。

昨日の天気予報では、上空に強烈な寒気が入って来ていることは知っていましたが・・・自宅周りでは雪が無くなってフキノトウも開花し始めており、肌寒い日が続くけれどもうすぐ春?って感じでした。

先週の暖かい日に、除雪機のガソリンを抜いてバッテリーを外して納屋に仕舞い~自家用車のスノータイヤは夏タイヤに交換して・・・来月早々に始まる、黒薙温泉の山腹調査作業の段取りと打合せしていたのですが、自宅周りでこれだけ積もってしまえば奥山ではそれなりに積もっていて予定通り着手できるのか???

地震で被害を受けた「鐘釣橋」の復旧に一日でも早く入りたいのですが、雪が無くなってくれなければ着手出来ません。

先週、ヘリコプターから黒部奥山を写した写真を見る機会がありました。 

予想以上に積雪が少なく、十字峡上流の黒部川本流と剣沢二又~真砂沢にかけての川の流れがシッカリ見えているのが確認出来て驚きました。(標高の高いところでは、それほど少なくないとの情報もありますが)

雪が少ないけれど、何時まで経っても暖かくならない??変な年ですが、それに合わせて対応してゆくのも我々の仕事かと!

まだ予約は受けられませんから!

2024-03-19

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「人喰い岩」手前道路には、地震で落ちてきたであろう落石が・・・

先から御伝えしている通り、今シーズンの予約受付は保留しております。

トロッコ列車の線路が復旧されても、登山道の安全を確認して損傷を受けていたとすれば修復してからでないと歩くことは出来ません。

写真は 欅平「人喰い岩」 から奥鐘橋方向ですが、路面に転石が溜まっているのが見えますが・・一抱えある岩も雪に埋まっているのが確認出来ました。

昨年10月11日 に半月沢付近で登山道崩落が発生しましたが、「東日本大震災」の半年後には黒部峡谷で発生した地震の際に十字峡付近で発生した地滑りで登山道が跡形なく崩落したり落石で丸太桟道が損壊・手摺番線の切断等々で、それ以降そのシーズンは歩くことが出来なくなりました。

阿曽原温泉に向かう「旧日電歩道」「水平歩道」は断崖に無理矢理切り開かれた道です。

急傾斜ということは安定した山ではない証拠ですし、大雪・多雨の気象条件と標高が低いので植生も生い茂り崩落・雪崩等で倒木が発生すれば斜面を壊してしまうことはショッチュウです。

何度も言いますが「黒部は生きています!」人間の物差し等では測り切れない長いスパンで形を変えながら成長?(安定)に向かっているのだと・・・。(先日、ローカル新聞の北日本新聞で、日本一の落差を誇る 称名滝 も段数等ドンドン形を変えていることが紹介されてました)

黒部を訪れる計画を立てられておられる方々におかれましては、ヤキモキしておられることと思いますが「黒部に怪我無し!」です。

一般の方々が歩ける程度だとルート確認と補修が終わるまでは、「遊びにいらっしゃい」とはとても言えませんので御理解のほどをお願い致します。(岩壁・樹木への落石の当たった痕跡や沢に溜まった岩屑等々見てある程度?判断します)

ただし、バリエーションルートと捉えて突っ込んでくる人は「勝手にどうぞ」なのですが、でもそんな輩が遭難しても救助する側からすれば???救助要請又は認知すれば向かうのですが、二十数年前に大崩壊した沢へ翌年沢登りに行ってお客さんを怪我をさせた山岳ガイドがいましたが・・・?

いずれにしろ困っているのは、登山者だけではなく阿曽原温泉小屋も一緒です。 問い合わせを入れて来られる方が時々おられますが、こればっかりはどうにもならないことを御理解願います。

※失礼しました

17日のインターFMのラジオ放送を聴いた知り合い数人から「なんか早口で喋っていたね」ってことを教えられました。

聴き辛かったようで申し訳ありませんでした。

まな板の上のカニ???

2024-03-15

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隣り町のスーパーの魚屋さんで!まだ生きてました(1,050円)

大切なことをお伝えしていませんでした!

ラジオのオンエアは、3月17日・24日の6:30から 山小屋ストーリーズ | インターエフエム [ 89.7MHz TOKYO ] で放送予定とのことです。

インターネットを利用して radiko で聞くことも出来るらしいですし、そのうち YouTube(ラジオ 山小屋ストーリーズ アーカイブ by山と溪谷ch.)でも聞くことが出来るみたいです。

実は収録中は「まな板の上の・・・」状態で?「どうにでもなれ」って富山弁丸出しで話したし、暴走気味で?編集されて話が細切れになっているだろうし・・・まあ私の事はさておき、華恵さんのステキな進行 は流石でしたので興味のある方は聞いてやって頂けたらと思います。

勝手にシンパシー?

2024-03-14

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勢いで取り寄せたけど・・ズボラな私が、はたして読み切れるか?

先日、ラジオ収録で矢部華恵さんと話して来たとお伝えしましたが、10日に富山市立図書館で開催された「ブックトークレディオ」で来富すると知人から知らされて行って来ました。

対談の御相手は 「夏葉社」 代表 島田潤一郎さんで、2009年たった一人で出版社を立ち上げて今も年間三冊程度出版しながら一人で経営しているとのことです。(年間三冊でも1人の会社ならば、なんとか食べてゆけるそうですが???)

エッセイストでもある矢部華恵さんとの本繋がりのトークも興味深かったのですが、島田さんが起業したのが33歳とのことでした。

実は私も「阿曽原」を引き継いだのが33歳でしたが、矢部華恵さんも昨年末で事務所から独立されたそうですが今年33歳になられるのをプロフィールで知りました。

私なんぞは行き当たりバッタリで、否応なしに?次々と発生する災害に翻弄されながら今に至っていますが、このお二人も、それぞれ考えての起業であり独立なのでしょう。

まだ若いお二人は、この先イロイロと苦労されたり悩んだりすることもあるかもしれませんが・・・

前を向いて頑張っていってもらいたいものです!

「33歳」って聴いて、勝手に思い入れを持ってしまう単純な私なのでした・・・。(なんて他人のこと言ってる場合じゃなく、地震災害の復旧に頑張らねば!)

ちなみに・・

「33歳」話し以外でも、トーク中に「度忘れしたけど、ポールマッカートニーの奥さんの名前リンダさんでしたっけ?」って島田さんが話された時に、矢部華恵さんが斜め横方向に座っていた私の方を向いたので「ウン・ウン」って頷いて「頷いて頂けたのでリンダさんですかね」って話になりました。

実は10日前のラジオ収録でリクエスト曲を尋ねられたので、ポールマッカートニー(ビートルズ)の All My Loving をお願いしたのを華恵さんは覚えていてくれて?こちらを振り向いてくれたのだと???

トークショウが終わってから華恵さんと少しお話しして、災害復旧したら黒部に遊びに来てもらう約束をして会場を後にしたのでした。(無理やりこじ付けて!だからオジサンは~って言われそうですが・・・)

せっかく街に出たので、軽く呑みに出たのですが・・以前一度だけ入ってゴボウの竜田揚げが旨かったソーガワベースの 「酒場 ヤマ富」 ではマスターに「覚えてます」って言われ・・カウンターの隣の知らないペアにも「私達、糸魚川から来て飲んでるの」って声を掛けられ「私も年に一度、糸魚川の親不孝通り へ飲みに行きます」って~次に入った 「えび寿し」 では、数日前に自宅に打合せに来ていた方とバッタリ!~その次に入った 「ジェリコの戦い」 では、華恵さんに同行していたスタッフが自分だけ帰京せず知り合いの山小屋の主人と飲んでいるのに出くわすし・・・。

この日も「偶然?」「縁?」を感じつつ 富山ホンキートンク してきたのでした。

復旧見通し(鐘釣橋が復旧しても登山道は別ですから)

2024-03-08

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鐘釣橋上流の不帰谷出合の堆積土砂(復旧作業中に押し流されてこなければいいのですが)

本日の北日本新聞朝刊に

「黒部宇奈月キャニオンルート」の 一般開放10月に延期!

と一面にデカデカと報じられました。

未だ詳細な調査で現場に入れていないので確定した訳ではないので、あくまでも「見通し」と考えていただければと・・・。

阿曽原温泉小屋の営業も、トロッコ列車が全線開通しなければ登山者が歩いて向かうことも帰ることもままなりません。

そもそもトロッコ列車が復旧しても、あれだけの揺れでしたので「下の廊下」「水平道」がダメージを受けていないか調査して整備してから一般登山者に歩いて頂くことになりますが・・・何時から調査に入れるのか? 資材搬入・人員投入等々着手がすんなりできるのか?心配しているところですが、現地に入れるようになるのが何時頃からになるのか??見通しも立っていないのでザックリしたことも今現在はお伝え出来ません。

黒部平では、地震発生時は震度5を検知しているそうで、「地滑り」「落石」が発生しているはずと想像しています。

平成23年東北の震災の半年後の10月に黒部ダム付近震源の地震の際には「手摺り番線の切断」「丸太桟道・ハシゴの破損」「ルート上の枯沢が岩屑で埋まる」等々が発生してしまい、特に十字峡上流部では斜面が崩落して 登山道が跡形が無くなって しまい岩盤が剥き出しになりました。

トロッコ列車が復旧しても、登山道がダメージを受けていないとは限りませんので黒部峡谷山行を計画されておられる方は、情報が入れば随時書きますので確かめてから計画を立てるようにしてください。

まずはトロッコ列車の復旧に向けて頑張らねば!

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