阿曽原温泉小屋

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感動を発見するために旅するのでは?

2024-07-10

写真

手前下部に名剣温泉(崩壊面は旅館よりかなり下流ですので御安心を)

名剣温泉下流右岸側の崩壊面の写真です。

二月に欅平の除雪に入った時点で確認されていましたが、地震によって崩壊したものと推察されます。

下部3/4までは灌木がポツポツ残っているので区別がつくと思いますが、崩壊面上部は灌木が見当たらないのは今回新たに崩れたから?

祖母谷川を堰き止めるほどの規模ではありませんでしたが、相当量の崩落土砂が有ったものと思われます。(下流に押し流されて黒部川扇状地の元になり含まれるミネラルは栄養豊かな海に)

以前地質学者さんから「小黒部谷~猿飛峡~祖母谷温泉~祖父谷~唐松岳に向けて活断層があるのではないか?」と聞かされたことがありますが、現場を見て検証してみて「なるほど」って思わされることが何度もあります。

険しい地形は、長い年月をかけて風化・崩壊を繰り返しながら優しい山容になってゆくのだから激しい変化も仕方ないのですが、その険しさ・荒々しさが有るからこその感動させられる黒部峡谷なはずです。

更には、百年前から現在まで電源開発で宇奈月温泉から上流に向けて「切り開き」「整備して」「維持管理」してきた人間の凄さも黒部の見どころというか感動ポイントになると考えます。

トロッコ列車が一刻も早く復旧して、多くの方々に黒部へ来て頂き「ダイナミックな黒部峡谷」と「頑張って来た人間」を体感して感動して頂きたいと切に願うものです。

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