誰のために?ではなく!
2024-07-13
前ページの補足ですが・・・
なんで山小屋が登山者から金銭の徴収するの? 役所に任せておけばいいのでは? 税金を投入すれば? 等々と思われる方もおられるかもしれません。
いままで管理・整備主体があいまいなまま、現場(山小屋・ガイド等)に任されて「綱渡り状態」で行われてきた面もありました。
それは現場に一番近く現場の変化を把握しつつ利用者と直接接して苦労している姿を見て来たからで「誰かがやらねば利用者が困る」ってことで頑張って来たのですが、コロナ禍での収入減・ヘリコプター代金等値上がりなどで、現場も余力がなくなって来てしまいました。
いわゆる大きめな工事は別として、普通の草刈り等の整備に土建会社・森林組合等が入って来ないのは何故か?ってことなのですが、要は業者さんが引き受けるには「割に合わない」からに他なりません。(どっかの猟友会が「ヒグマ駆除」の日当の低さに委託拒否がニュースになってましたが、そこまでとは言いませんけど・・)
ちなみに登山道改修・新設等大きな工事は国・県の予算で、一般の草刈りや軽微な整備は地元行政が負担してますが、草刈り予算増額を地元行政等に要望しても、例えば黒部市の奥山の登山道の利用者は??ほとんど富山県外の方々であり、それに従って遭難事故も連動する訳で・・・黒部市で税金を納めておられる方の大多数の方にしてみれば、あまりにも負担額が多くなれば「自分に関係ないところに整備費と山岳遭難対策体制費用遣うのは!」って思われる方も出て来るのでは?
話しは逸れましたが、そんなこんなで綱渡りで行って来たのが立ち行かなる危機感が現場ではあったのですが、これは黒部エリアだけではなく北アルプス全域だけではなく全国の山域で問題になっていた事です。
登山道が出来上がって来た経緯・整備システム(法)の不備・日本国の登山文化?等々、取り組まねばならないところはあまりにも多いのですが・・・外野でワーワー言うだけで?そのままにしておくわけにはゆきません。
山小屋は現場で日本国の宝たる「山」を預かる者として、整備・管理に関って来ましたし現場と利用者の事を一番よく知る立場に有るし「現場でかいた汗」は説得力が有るはずなのだから?、管理者である国・県等行政や関係機関と共に保全と利用に協力してゆくのは当たり前だと考えるてしまうのですが。
山小屋が管理費徴収するのはどうなの?って登山者もおられるだろうし・・・正直言えば車が横付けできる様な便利な立地の山小屋の中には「そんなこと役所に任せておけば」って温度差は有るとは思いますが、大切な「山」を守ってゆくために現場で利用者に理解してもらい山全体の為に山小屋組合をまとめるために動くのも各地区の山小屋組合長の務めかな~なんて??(また煙たがられるだろうな・・・)
この記事の URL : http://azohara.niikawa.com/news/2024/07/n20240713b.html