危機一髪!(マダマダ修業が足らんわ)
2025-07-15

紅いタオルがダイブツですが、スノーブロックの大きさが解かるかと!
登山道パトロールを終えて祖母谷温泉で一泊したメンバーでしたが、翌朝は欅平まで車でピストン輸送で移動することに。
私が軽四バンを運転して第一陣を送りに行ったのですが、雪崩沢を通過する際に スノーブロック を確認して形が変わってないか?チラッと確認しながらサッサと通過しました。
雪崩沢のコンクリート橋が雪の重みで、片側路線が 崩落 したのは報告済みですが、谷側はまだ生きていて車は普通に通行出来ました。
欅平まで送って引き返して10分余り雪崩沢手前のカーブを曲がった途端???「アレッ?ウワッ?ナニ???」砂利道に雪の塊が散らばっているのが目に入り・・・写真の通り、その先の雪崩沢の橋には大きなスノーブロックが折り重なって止まっていました。(ブロックを押してみましたが、ビクともしませんでした)
車を降りて近付くと、涸れ沢上部10m余に止まっていた大きなスノーブロックが崩壊して幾つにも割れながら橋の上まで転がって来ていました。
(静寂の中で独りウヒャウヒャ言いながら、二手に分かれたメンバーへの連絡・帰りの交通機関の変更等々テンテコマイしてました)
橋の下の谷を覗くと、5mほど下には橋の崩落部分を封鎖するために置いてあった紅白パイロン(円錐形の樹脂製)・黄色と黒色の封鎖用ビニールパイプが弾き飛ばされて落ちていたのですが・・・よく見るとブロックで潰されたのか?割れて曲がっていました。
あんなデカいスノーブロックが軽四自動車に直撃していれば、間違いなくパイロンの様に弾き飛ばされて~5m下の狭い岩盤の涸れ沢に転落して車は潰されて~乗員はタダでは済まなかったことでしょう。
先に通過した際にも、不安定そうなブロックを見て「ヒャーッ」って声を上げる者もいたのですが・・・後から考えて見ると「登山中に歩いていれば、あんな不安定なブロックに近づかないよな~」「道路で車に乗っている」って変な過信・油断が有ったのだと。
これまで黒部峡谷で凄いものを何度も見て体験してきたつもりでしたが、改めて「ヤッパ黒部スゲー」と共にマダマダ修業が足らんわ!と反省しつつ・・・「みんな無事でよかった」と胸を撫で下ろした小屋主なのでした。
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