室堂に直行できるということはⅡ(富山の務め!)
2025-04-19

雄山をバックに救助活動中の「県警ヘリつるぎ」
欅平・鐘釣山小屋支援プロジェクト ご支援と応援メッセージありがとうございます
苦労せず交通機関で、標高2450mの室堂まで簡単に来れる素晴らしい観光地です。
しかし感動すれば欲が出て来てしまい「もっと近くに」「もっと高い所に」と思うのは仕方ない事です。
特に雪の降らない国からのお客さんが爆増中の立山では、
「天候悪化した際の、装備・経験不足」
「コースタイムを、単純に足し算した余裕のない行動」(「山は早出・早着が基本」って理由があってのことなのですが・・・)
警備隊員がパトロール中に、午後遅くに一の越から雄山へ向けて登る外国人グループがいたので「今から向かうの?装備は?」など質問したら・・・
・「ヘッドランプ」を持たない人(アクシデントで少し遅く成れば暗くなるのに)
・服装・装備が貧弱(私も痛い目に遭って身に染みてるので強く言えます?)
等々判明したので、下山するように説得したことがあったそうです。
今現在天気が良くても日暮れが迫り高度が上がれば、風も強くなるし気温が下がると分からない?
室堂での入山指導員制度・・・「富山県はサービス過剰」なのでは、って山慣れた方々からすれば思われているかもしれませんが、
この時期よく来ておられるベテラン・常連さんの方々は事情が分かっていただいている方が多い様で、非常に協力的で面倒臭がらず入山届を事前に用意して下さっています。
これも山岳警備隊と県庁自然保護課の遭難防止対策・救助活動を、山慣れた登山者の方々が信頼し協力して頂いている証拠だと感じています。
しかし「室堂に直行できるということは」山慣れていない人達も簡単に来ることが出来るということです。(これ以上の早期開業は、いろんな問題が出てくるはずなので個人的には無理!って思ってます)
事故が起きてからでは遅いし、事前に動いて防げる事故があるならば動くことが、世界に誇る立山を抱える富山県の務め!かなぁ~って・・・
厳しい遭難現場に出ることがなくなった私ですが、毎日変化する山の情報・これまでの経験等を伝える事は出来るので、少しは事故防止に役立てるかと思えば「やりがい」感じられるし・・・自分は「幸せ者」なんだと思ってしまうのです。(独り善がりにならない様にせねば!)
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