阿曽原温泉小屋

k

今だから出来る事!

2021-09-04

写真

阿曽原谷への入り口が明るく開けた感じに

先日からの二回目のキャンプ場の草刈りついでに、昨日午前中の晴れ間にキャンプ場トイレから阿曽原谷へ入る登山道の入り口までの斜面の藪・雑木を刈り込んでやりました。

キャンプ場の平地ではないのでテントを張る邪魔にはならないのですが、実は緊急時にヘリコプターが着陸する場所なのです。

黒部川から阿曽原谷に侵入してきたヘリコプターは、テールを阿曽原谷の空中にして操縦席をキャンプ場中央に向けてキャンプ場の縁ギリギリで着陸してくれるのですが、今回刈り込んだ場所の藪がだんだん伸びて来ていて・・やがてはメインローターに接触するのではないかと心配していたのです。

小枝とクマザサは草刈り機のチップソーで、太めの雑木はノコギリで刈りこんでやりました。

これで少しはヘリコプターも着陸しやすくなっただろうし、欅平に向かう登山道も分かりやすくなったのではないかと自画自賛!

暇な時だからこそ、今出来る事を!(って、そろそろワイワイやりたくなって来ました)

9月23日以降、小屋の空状況&阿曽原小屋からの御願い。

2021-09-04

小屋の空き状況

・9月23日(木)4人  「下の廊下」が歩ける様になっているかは不明  

・10月19日(火)11人

9月18日(土)19日(日)の連休にご予約を入れておられるお客様へ!

両日共ほぼ満室の御予約を頂いていますが、多くのお客様は「下の廊下」を計画しておられます。 (18日は予約24人中22人 19日は半数が下の廊下)

先に書きましたが、情報を考えあわせると18日からの連休に「下の廊下」を一般的な登山者が歩けるようになることは有りません。(バリエーションルートと捉えて入山される強者については預かり知りません!)

この連休は予約を頂いた時点で「通行できないかも知れない」とお伝えしてあるはずですが、このまま直前まで予約をキャンセルして頂けないと、欅平往復等他コースを計画されるお客様が予約を入れることが出来なくなります。 

なんとか今年「下の廊下」を歩きたい!との思いは解るのですが、「他の日が満室だから」と整備が行き届かないまま歩いて頂く訳にはゆきません。(一昨年のシーズンに、整備終了後でも5人の転落死亡事故が発生したことを忘れてはいけません!)

今シーズンはコロナ禍&天候不順で、本日現在で小屋泊・テント泊それぞれ40人足らずとズ~ッと暇にしており阿曽原に来て頂きたいのは山々なのですが、安全に「黒部」を楽しんでもらうための山小屋であり情報発信な訳で・・歩かれる方の願望・思い入れ・都合で整備状況が変わるものでは有りません。

予約金もキャンセル料金も頂いていない当小屋といたしましては、キャンセルをギリギリまで伸ばされますと結構な痛手となります事を御理解いただきたくお願いする次第です。

危険予知??(当たり前の事なんですが)

2021-09-02

写真

今は近くを通っても臭いは有りません。(効いているのか?)

試しに使ってみた「オオカミ汁」のパッケージは、レトルトカレーみたいな素材の小さなパッケージに密封されています。

ポイント・ポイントの木にぶら下げて、雨が入り込まない様に下縁の角を切り落として仕掛ける仕組み。

10個ほどぶら下げたのですが、それぞれ切り込みを入れると少し「ムハッ!」と臭うのですが耐えられる程度でしたが、1個だけパッケージがパンパンに膨らんでいるのがあって・・パッケージに刺激を与えて破裂でもしようものならば大惨事間違いなし!

(返品するにも面倒だし、捨てるのもモッタイナイ気がするし使う事にしました)

もしもの事を想像しただけで怖くて、最後の最後に恐る恐る慎重にぶら下げてから・・・両腕を伸ばして顔を背けながらハサミでソーッと切り込みを入れた途端「プッシュ」と小さな音がして!思わず仰け反って後ずさったのですが、先に設置したものとは比べ物にならない強烈な異臭に見舞われて!!!しばし悶絶させられましたが、幸いなことに臭いだけで汁が掛からなかったので直ぐに治まりはしましたが、それなりに効果が有りそうな気がしました。

山歩きでも普段の生活でも、なんでも同じことですが「オカシイ?」って思ったら、近寄らず!触れず!蹴とばさず!ですから。(どこかの駅のポスターで見た様な?)

大仏達が入りました。

2021-09-02

写真

「クズ」の花!

天候が回復するのを見越して・・祈って? 大仏達が「下の廊下」の道路整備に黒部ダム側から今日から入って入ってくれました。

この先は正確な整備情報が入って来てくれますが、今年は天候が悪いし読めなくて・・ましてや「コロナ」の感染拡大も気になるところで、「山から帰って、会社へ再出勤する前に自宅待機をさせられそう」「山岳会の取り決めで、しばらく県外の山に行けなくなった」との理由で、仙人池・池の平方面からのキャンセルも次々入って来ております。(下の廊下の予約のキャンセルは、今のところあんまり無いのですが??)

※厄介者だけど、花はそれなりにキレイかも。

写真は、キャンプ場の阿曽原谷側に密生している「クズ」です。下界(里山)にも有るから珍しくもないのですが・・。(二次植生で、人間が構った場所に良く生えると聞いたことがあります)

近年、風呂に向かう道沿い・客室の外側にも進出してきて刈り取るのですが・・なかなか強い草です。

こいつの根は「クズ湯」に使われるのは御存知かと思いますが、近年富山にも進出して来た「イノシシ」の好物でもあるらしく、トロッコ列車の沿線斜面でも穴が掘られているのはそのせいではないかと?(藪の中の落とし穴的な)

写真の様にクズの蔓がクマ笹に絡みつくと厄介で、草刈り機のチップソーを振り回して単独で時々咆えながら密生藪との格闘戦のゴングが鳴らされるのです。

対戦中は周囲に気が回らない事が有るので、草刈りしている私に安易に近づかない様に願います。(「俺に触れると、火傷するぜぃ」って誰か言ってなかったよな~?)

寒くなりました。

2021-09-01

写真

いつの間にか大きくなってました。

登山者が元々少ない時期なのですが、感染拡大と天候不順で例年とは比べ物にならない少なさです。

でも、テント泊予定で来たけれどずぶ濡れになったから素泊まりしてくれた単独男性と暇に任せて話し込んだり、昨日は仙人池から来てくれた3人組に大根の浅漬け作ってあげたら喜んでもらえて、その先は女装趣味??のダムマニア?の常連男性が来てくれて(帰りはコスプレ止めて、まんま男子で帰ってゆきましたけど)、新潟から山小屋番しておられる方をリーダーにテント泊でシコタマ飲みに来た?3人組が来てくれたり、インド人で来日13年目になる准教授が祖母谷から日帰りで来たので黒部の事をイロイロ教えてあげたり等々、なんだかんだとノンビリやってます。

数日前の朝、朝方の冷え込みで外の草が朝露でびしょ濡れになっていて、ススキの穂も開き出し、小屋の下のナラの木のドングリがいつの間にか大きくなっていたり、山ブドウも色づき始めたし、赤トンボは茜色が濃くなって来たし・・・日中は暑いこともありますが、朝晩は寒くなりましたので相応の準備をして入山して来てください。

なぜキャンプ場の予約を受けれないか!(弘法大師様?石器人?)

2021-08-30

写真

草の根元に、広く水が溜まっているのが分るでしょうか?

大雨が続いた後のキャンプ場は、雨が止んでも山からの湧き水が流れ込んで来て低い場所に溜まってしまいます。

徐々に引いてくれるのですが、テントを張っている最中に強く降られようものなら水浸しになってしまう場所も出てきます。溝を掘って即席の流水路?を作ったりしても地面自体が低い場所では効果が有りません。

露天風呂に下る道まで溝を掘って逃がすのですが、そこまで至るまでに広い範囲で水が溜まってしまうので、水の溜った地面に鉄製の「大バール」を何度も突き刺して穴を深くして小石・砂利の層まで届くと水が吸い込まれてゆきます。

大体の場所は40Cmほどの深さまで突き立てたら抜けてくれるのですが、この日は範囲が広いので5ヶ所の穴を掘るのに「道具を使う事を覚えた石器人」のごとく、がむしゃらに重い「大バール」を地面に突き立てて水抜きを頑張りました。(悲しいことに、そのうちに埋まってしまうのですが)

弘法大師様が杖を突き立てた場所で、霊水が湧いたとの言い伝えが富山にはあるのですが・・こちらは突き立てて水を抜くことに苦労しているのでした。大仏が以前に始めた方法なのですが山の中で生きてゆくことは、時には「石器人」にならないといけないという事なのです?

こんなキャンプ場なので、雨が降れば不公平になってしまうので、今のところ区画を仕切っての予約制には出来ないと考えているのです。(今年も週末は激混みになるのではないかと予想されます!)

アーカイブ

最近の記事