白馬岳~旭岳の稜線は岩が剥き出し!清水岳は白くみえますが・・・。
続き。
車庫に燃え移った炎は「バチバチ」と見る見る広がっていて、皮膚が露出している顔面は炙られて「火照る」って表現がピッタリ! 一瞬・・・引き返そうとも思ったのですが、特攻服のポケットに入っていた軍手を着けて力を込めて引き上げると、動きの悪いシャッターは上がってくれました。
運転席の熱々なドアに手を掛けると、「やっぱり?」未施錠でキーが差されたままです。 運転席に乗り込んで、エンジンを掛けようとキーに手を掛けますが・・・以前書きましたがパトカー(愛車「スカイライン」)の始業点検でのキーを回した途端にバッテリーを破裂させたトラウマで、熱々ボディの「スプリンター」はエンジンを掛けた途端に「ボン!」ってならないか?一瞬躊躇しましたがモタモタしていられません。(参照)
同僚たちは、路地の少し先で私の様子を不安そうに伺っているのが見えます。心の中で「エーィ!」と気合を入れてキーを回すとエンジンが掛かって、そのまま路地に滞っていた人たちに向けてクラクションを鳴らしながら県道向かい側の空き地に車を移動させたところで、消防車が次々と現着して来てくれて本格的な消火活動が始まったのでした。(帰署してから、課長からねぎらいの言葉を掛けていただきました)
前ページ表題で「反復訓練と応用力」って書きましたが、基本的な事は反復訓練して身に沁み込ませて、イザ本番となれば毎回違う現場なのだから応用力を使って「現場を仕切る?治める?」てゆかなければなりません。
って解ってはいるのですが・・・体験したことの無い現場に行き当たれば「舞い上がって」しまい、冷静な判断など出来ないこともあるはずです。 どんな現場に遭遇しても、冷静さを保てる「胆力」も大切になってきます。(生まれ持って身に着けている人・危機意識に鈍感な人も、時々いるような?)
後先考えずに、どんな現場にでも突撃するのも(バランス感覚)いかがなものかと思いますが?率先して前に出ようとしない人間には身に着かないのも事実かと!