阿曽原温泉小屋

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猛暑続きですが・・・。

2024-08-13

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先月末の大雨で、欅平~祖母谷温泉道路が荒れてしまっている調査等々で昨日まで祖母谷温泉に行って来ました。

電気設備会社が入って来れないので欅平から奥は通電されておらず、ポータブル発電機を持ち込んでの生活!

普通の山小屋では発電機は当たり前なのですが、黒部は発電所が有るので普通に電気が使えていたありがたさを改めて。

猛暑続きの今夏ですが、梅雨末期に強雨が何度か降った関係からか?山の湧き水は勢いよく流れていました。

昨年は稜線の山小屋は水不足で苦労していた様ですが、今シーズンは天水を沢山溜めることが出来ている事でしょう。

※恐るべし「黒部ダム観光!」「白馬観光!」

11日早朝に自宅を出て信濃大町~扇沢へ入山したのですが・・・昼弁当を買おうと白馬村のコンビニに立ち寄ると弁当・オニギリ・サンドイッチに加え菓子パンまでもが売り切れていました。

嫌な予感がして休まず扇沢に向かうと、途中の高瀬渓谷に向かう篭川大橋交差点で私の10台位前の車から交通規制が掛かって・・・まだ九時半なのに「この先は満車で通行止め」って言われて慌てて仕事で向かう証明書を見せて通してもらうことが出来ました。

途中シャトルバスの発着所の大駐車場・登山者用駐車場・少し広くなったコーナーの路肩はギッシリ両側駐車されていて擦れ違い出来ず、扇沢駅前広場には大型バスで埋め尽くさっていました。

昨日午後の帰り路も、白馬村小谷村の道の駅も満車で入れず数あるコンビニもほぼ満車、国道沿いの蕎麦屋は軒並み「完売」看板が・・・。(我々は14時半過ぎにゴマちゃんの店で何とかランチできましたが)

八方尾根リフトは、午前四時半から御来光を見るための方に動かしていたそうですが・・・午前四時半時点で黒菱駐車場が満車だったとか!

混雑シーズンに下界に居ることが無く、大変な混雑になる事があると聞いたことがありましたが・・・恐るべし「黒部ダム!」「白馬観光!」 混雑予想日に向かわれる方は御注意を!

下の廊下情報!

2024-08-09

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シェルパ斉藤の「山小屋24時間滞在記」のイラスト

※雪が少ないけれど、整備終了は9月末になりそう!

・雪が多い年には10月になっても残雪が残る、核心部「大ヘツリ」「黒部別山谷」「白竜峡」 は、もうすぐ残雪は無くなる予想。

・地震の影響?「大ヘツリ」(新越沢対岸~黒部別山谷間)上部で岩壁崩落が発生して大量の岩屑が登山道を埋め尽くし川床まで広く堆積していたのが確認できた。 

登山道を掘り出せるレベルではなく、かつ崩壊した岩屑の堆積斜面は不安定で「除ける」「均す」等して一般登山者が歩ける様に整地しなければならない。(当然手摺りも埋まっているので、張り直しが必要になる)

・雪が少なくても整備業者は他の工事・工程を抱えており「下の廊下」の工事着手については例年通り9月初頭前後となる見込みです。(黒部ダム側からの「上半」のダイブツ達の受け持ち区間は早目に入れる予定ですが・・)

取り合えず現在分かっている情報ですが、心配していたほどのダメージは受けていない印象です。 本格的に整備着手してみればもっと正確な情報をお伝えできると思います。

※御協力、よろしくお願いいたします。

昨日の北日本新聞に「北アルプストレイルプログラム」が動き出した生地が載っていました。

※シェルパ斉藤の「山小屋24時間滞在記」(写真は阿曽原ページ)

シェルパ斉藤さんから本が出来たと送られてきました。

全国の山小屋をイラストを使って紹介してあるのですが、阿曽原にも以前来てくれて雑誌で紹介されていました。

同時にCANNONのカメラ(G3X?)のウエブCMで黒部を紹介してくだってました。

その後は日比谷公園でのイベントでバッタリ顔を合わせたり程度なのですが、この本には145軒もの山小屋がイラストで紹介されていて普通の「山小屋ガイド」とは一味違ったものに仕上がっていて楽しめるかも???

※皆様も暑さに負けませぬよう・・・

先日から仕事?用事?で、早朝5時半出発~帰宅午後8時みたいな行動が一日おきに三回続いて・・・この時期に下界で生活するのは平成7年以来になり猛暑でグダグダになりながらも、夜中にオリンピックも気になるしで・・・気合を入れながら日々を過ごしておりますが、皆様も「猛暑」と再流行しているらしい「コロナ」に気を付けられて過ごされますよう。

梅雨明け秒読みらしいですが・・・!

2024-08-01

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大量の土砂が、本流を堰き止めてました(河岸段丘みたいな崖の高さを)

本日以降晴天が続く予定で、やっと富山も梅雨明け宣言が出そうです。

写真は先週24日仙人谷の架橋を諦めて撤退中に観た、黒部川本流と 不帰谷出合 の様子ですが、不帰谷上流から大量の土砂が本流まで押し出されて川床が高くなってしまいました。

本流が堰き止められる形になって、上流の鐘釣駅直下の黒部川は川幅いっぱいにダム湖のごとく・・・濃い泥水が割とユルユル?(それでも早いけど)と流れていました。

梅雨末期の強雨は毎度のことですが、黒部は急峻な地形で残雪を沢山抱えているので水量も多く勢いも強いし、イキナリ出水することもあるのです。

30日も立山・剱方面は相当の降雨があったらしく、真砂沢ロッジ横の剣沢に架かる吊り橋が流失して、剱沢二股で登山者が二名増水して進退窮まり一晩ビバークしたらしい(冷静な判断です)との情報が入ってきました。(流失吊り橋の応急修理に北アルプストレイルプログラムが活かされるだろうと)

仙人谷下部丸太橋を架けに行って、架橋ポイントの地形が変わってしまいそのまま帰って来た話を前回書きましたが、もし架けていたら跡形なく流失していた事でしょう。 (そもそも、長年の使用により資材(丸太等)が腐食・流失していたのですが・・・)

白馬岳~祖母谷温泉・唐松岳~祖母谷温泉については、草刈り情報等管理情報は、基本流しません!(黒部ダム~阿曽原間の「下の廊下」は整備の目途が立てば流します)

欅平エリアへ、今年どうしても後立山方面から入りたい方は「岩壁クライミング」「沢登り」「藪漕ぎ」等と一緒で、自分の甲斐性で困難を乗り越える自信のある方は御自由に!ってことです。(冷たい言い方かもしれませんが・・)

自宅に先日電話が掛かって来て、「唐松岳~祖母谷温泉~欅平~水平歩道~阿曽原を歩きたいけれど?」的な問い合わせが有りました。(黒部市役所にも掛かっていたらしい)

「山は逃げないんだから、元々人通りが少なく藪が濃いルートだし地震災害で例年通り管理出来ないんだから、ワザワザこんな年に入って来なくても」って話したのですが・・・。

我々は、そもそも登山道整備を専業で行っている訳ではありません。

山小屋を営業していればこそ、付近の架橋・登山道整備を行っている訳で、今年の様に登山者が見込めない中で「あなたの為」だけに整備に行くことは・・・ナイ!ってことです。(こんな面でも北アルプストレイルプログラムの制度が定着してくれたらよいと考えるのですが)

「アンケート」ありがとうございます!

2024-07-26

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多くの方々が「山で安全に感動」するために整備は必須

北アルプストレイルプログラム事務局から「富山県は8月から本格運用なのに、運用前からの募金とアンケートにビックリです。普通この手のアンケートは回答個所にチェック入れてオシマイが殆どなのに、多くの方が自分の意見を書いてくださっています」との話を聴かされました。

この取り組みは「このままでは山が荒れてしまう」と多くの人間は分かっていても、イロイロな事情で制度整備されずいたものを「何とかしよう」と動き出したものです。

環境省の現場担当が知恵を絞り調整しながら作られたプログラムですが、今まで無かったモノが動き出せば「想定外」「不都合」「制度不備」等々が出て来るのは当たり前です。

「応援意見」=頑張れる糧になります。 「制度不備への意見」=より良いシステムに向けての種になります。

多くの方が「山を想い心配して同じ気持ちを抱いておられたのだろう」と考えると、一体感を感じられる?というか私達だけの「独り善がり」ではないのだと分かると素直に嬉しくなりました。

リンカーン大統領の「人民の人民による人民のための政治」ではありませんが、「山に関る者が山の為に動き出す」って・・なんか~通じるものがあると感じるのは私だけ?

これからもアンケートを利用して!(何回でもどうぞ) なんなら山小屋の受付で話して下さったり! してドンドン意見を出して頂き「北アルプストレイルプログラム」が、将来的には「日本の登山文化・ルール・マナー」的なこととして定着してゆければなぁ~~~。

「下の廊下」情報!(頑張れるかも?)

2024-07-25

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十字峡

画像は有りませんが、下の廊下をヘリコプターから観察してきた情報です。

「新越沢」付近左岸 

例年ならば、秋口まで残雪が残るが現在ほとんどない。

「黒部別山谷」

すでに本流出合いを埋めるスノーブリッジにはクラックが入り始めており、例年より早くなくなると予想できる。

「大ヘツリ」付近 

全壊しているのでは?と心配していた「高巻きハシゴ」も、形が有る程度残っており修復にはそれほど手間が掛からないのでは?

涸れ沢に落石が堆積している箇所があるが、登山道自体が崩落・崩壊している箇所はみられなかった。

「白竜峡」

本流が残雪で完全に埋まっていた。しかし、タル沢の滝も大きく見えていたところを見れば例年より少ないのでは?

※結論

これから暑さ本番を迎えるのだから、融雪ペースも早まるはず!

取り合えず黒部ダム~黒部別山谷の上半部分は、例年通り9月末までに整備することが出来るかも???

雪が少なくても「盆明け」してからでないと直接調査には入りませんので、追加報告をお待ちください。

※工夫して汗かいて頑張ろうかな~!(決めたわけではありませんから!)

まだ決めたわけではありませんが、案外スンナリ整備が済むようならば・・・黒部ダムからの往復登山者の方のみ「素泊まり営業」頑張ってみようかな~!

さすがに食事付きの普通の営業は補給ルートが限られるので無理ですが、宿泊部屋と寝具の提供・キレイなトイレ・本数限定の飲料販売程度ならば・・「頑張れば出来るかもしれない!」のではと考え始めております。 

先日「小屋は営業しませんから!」って書いたばかりで、コロコロ変わって申し訳ありませんが、昨年の予約電話の多さに応え切れず申し訳なくおもっており・・工夫して汗かけば?最低限の補給は出来るかも??って考えておりますが、これも下の廊下の整備状況次第ですし、素泊まり営業するとしても予約方法・宿泊ルール等々は別途決めさせていただきますので、このページをチョイチョイ覗いていてくださいませ。

ヤッパリ生きてます!Ⅲ

2024-07-25

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昨年は、対岸の土台丸太・大岩が見えてますが・・・今は対岸は一変してます

昨年の橋脚制作作業中の写真です。(今年の状態の写真を見せても、荒れ方が解り辛いかと)

架橋するには、両サイドに丸太を受ける橋脚(枕)を作ってから6~7mの丸太を渡して番線で締め上げて橋にするのですが・・・。

写真には対岸に橋脚になる丸太が組んでありますが、橋脚どころか右側の大岩・灰色の太い流木も流されて無くなっていました。

対岸が洗い削られて藪が後退してしまい、藪の下に見えていた大岩も抜け流されて川床から登山道までの落差が大きくなって、ハシゴを掛けるor別ルートに付け替える対策が必要です。

写真手前の丸太を縛り付けてある巨岩が無くなってしまい、中間地点の橋脚の岩は残っていますが周りに岩が引っ掛かって埋まるような形になってしまいました。

川床が上がり水流が変わったおかげで、水流の高さが高くなってしまい丸太橋を架けることが出来ても、流れからの高さが確保出来ないのでチョットした増水で橋が流されてしまう心配が出て来ました。

仙人ダム側からの左岸沿いの藪河原に点けられた登山道のラインはいつも通りの濃い藪を刈り込んで来ましたが、登山道の近くまで川縁が大きく削られているのを見て改めて水の勢いの強さに驚かされました。(現場に来れば、黒部の迫力が解かるはず)

帰りに仙人谷ダムの勤務員さんと話して来たら、仙人谷からは先月末から二回ほど相当量の濁流が出ていたのが分っていたと聞かされました。

先にも書きましたが、橋を架けることが出来ても少しの増水で流されてしまっては・・・そもそも丸太が腐食などで更新時期で今年追加で搬入予定でしたが、地震災害で搬入も延期になり現在残っている使えそうな丸太も多くはないし・・・。

今年は欅平から下山できないので、雲切新道の利用は控えていただくように強く広報してゆくことになりそうです。

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