阿曽原温泉小屋

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いろいろと難しいのです

2023-02-04

写真

新雪を被った奥大日岳(頂上右肩のトレース付近が雪崩の発生源。稜線の裏側には大きな雪庇が発達します)

十年ほど前だったか?11月に真砂岳から雷鳥沢に向かう尾根「大走り」 付近でスキヤーが7名?が雪崩に巻き込まれた事故が発生しました。

ピーカンの晴天で絶好の山遊び日和だったのですが、前夜までに積もった新雪が不安定に残った斜面で表層雪崩が発生して発生源の下部で行動していた方々が巻き込まれたものでした。

新雪が積もる前の斜面状態・新雪の付き方(積もり方)等々を考え併せれば不安定な斜面で表層雪崩が発生するであろうことは予想できたのではないかと思うのですが・・・当日は、大勢のスキー・スノーボードを楽しむ方々が朝から行動していた様です。

室堂周辺の山小屋では注意喚起をしていたそうですが、あまりにも良い晴天で有ったのと大勢の人間が行動しているのを見れば、「大丈夫かなぁ~?」って考えてしまうのも仕方ないのかもしれません。

昨年もゴールデンウイークに「奥大日岳」 の斜面で発生した表層雪崩にスキーヤーが巻き込まれて足首の骨折だったか?事故が発生しています。

剣沢で雪崩で埋没してしまった登山者を救助に向かった際には、発生源が「剣山荘」 奥下流側の傾斜の緩い斜面から発生しているのを見て驚かされたこともあります。

基本的には斜面が有って雪がその上に積もっていれば「どこででも起こりうる」ものだそうですが、「風の通り道」「吹き溜まり・雪庇の発達」「積雪後の落ち着き方」等々の様々な要因が作用して、同じ真っ白な斜面でも雪崩が発生し易い斜面と割と安定している斜面が出て来ます。

もう少し続く(お陰様で手首の枕?付きのマウスパットに変えたら、肩こりが改善してきました)

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