突き詰めると、大きな問題なのです。
2023-02-03
前々から問題になっていたのですが、バックカントリースキーヤーの遭難事故が発生する度に「規制が必要では?」「救助費用を負担させれば?」等々の意見が出て来ます。
ならば登山道ではない、沢登り・雪山登山・クライミング等も規制してゆかねばならなくなるのでは?との議論も出て来るし、そもそも登山道自体も危険度・整備状況によっても難易度は各人それぞれの実力によって違ってくる訳で、なによりも登山は大なり小なり困難を自分の力で乗り越えることが魅力だと考えるのですが???
ただ富山県には冬山遭難が相次いだために「富山県登山届出条例」 というものがあり「危険地区」「特別危険地区」が指定されて入山が規制されています。
条例制定時には「個人の挑戦を役所が規制しても良いのか!」みたいな反対意見が強くあったようですが、虚偽申請して特別危険地区に入って剱岳剱尾根でドカ雪に見舞われ 死亡事故 を引き起こしたパーティが出てしまい制定反対意見は沈静化した経緯があります。
私も実際に、剱岳へ正月登山に来たパーティの一人が早月尾根2,600m付近?から雪崩に巻き込まれて「池ノ谷右俣」 へ転落した遭難者の救助に向かった事があります。
現場の尾根からザイルで下降したのですが、特別危険地区に指定されている谷底まで果てしなく続く雪壁を数ピッチ下った所で「申し訳ないけれど、これ以上は無理!」って引き返してきたことがあります。
続く
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