阿曽原温泉小屋

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本来の人喰岩!

2020-05-08

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昔は、川床がもっと低かったのです・・・かなり怖くないですか?

先日から欅平の「人喰岩」の作業の話をしましたが、本来は今の場所直下の岩壁にありました。

元々、祖母谷温泉に向かう道は欅平駅を出てから猿飛山荘方向に下って現在の「足湯」の辺りで、黒部川に架かる吊り橋を渡って祖母谷川左岸を遡っていました。

現在も、当時の吊り橋の支柱は奥鐘橋直下下流側を覗くと見えますが、河床が堆積した土砂で上がってしまい河原の縁に立っています。(欅平では、河床が昭和の初めから20mほど上昇したのでは?との話もあって、土砂を運ぶ黒部のパワーを教えられます)

祖母谷川に入って直ぐの「人喰岩」付近は岩壁帯となっており、その中に人工的に作られたのか?元々天然のヒサシになっていたのか???分かりませんが、写真のヒサシの下に道が作られて川床に沿って祖母谷まで続いていたそうです。(写真左側に見える茶色の壁は、砂防堰堤のコンクリート壁です)

祖母谷・祖父谷で砂防工事をするために、現在の場所に道路と奥鐘橋が作られたのです。

旧「人喰岩」は、奥鐘橋を渡って祖母谷川をのぞき込むと見えますが、パッと見ても信じてもらえないかも・・・?

(ちなみに昔の吊り橋は、中部山岳国立公園に指定された際に記念切手のモデルになっています)

アルペンルートも!

2020-05-07

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去年の室堂ターミナルから見た浄土山~室堂山

先ほど、「立山黒部アルペンルート」の運行休止期間が5月31日まで延期に決まったと連絡が入りました。

※便利な世の中になりました。

自粛に合わせて、期間限定のライブ映像が無料で流されていて楽しませてもらっています。

先日見付けたLPレコードで思い出して、YouTubeで「ジョージ・ベンソン」 Nothing's Gonna Change My Love For You『かわらぬ想い』を聴いたら懐かしくて・・・。(リンクの映像は「カールじいさんの空飛ぶ家」の回想シーンです。なんか羨ましいというか・・・泣けますね)

皆さんは、「暇つぶし」なにか見つけていますか?それにしても、こんなに便利になると音楽DVD売れなくなりそうですね。

普通に並んでます。

2020-05-07

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昆布を沢山食べます。

昨日、ワラビの「昆布締め」の話しをしましたが、富山のスパーでは鮮魚コーナーに必ず並んでいます。

一般的には「サス」(カジキマグロ)の脂の乗っていない部分の刺身を昆布で挟んだものですが、普通の魚屋さんや料理屋さんは店によって・切り身の厚さ・使う昆布の違い・「巻き寿司」みたいに巻いたり等のコダワリがあったりします。

「サス」の脂の乗っていない身の部分は、そのまま食べるにはアッサリ過ぎるのですが、昆布の味が染みて日持ちもするので山小屋にお土産として担いできてくれる地元の人も!(ちなみに、サスの「大トロ」部分はそのままで絶品です)

「ヒラメ」「クルマダイ」「タラ」「サーモン」「フクラギ」(ブリの子供)「甘エビ」「アオリイカ」なんかも、昆布締めにして食べます。(基本的に、アッサリ系の魚が向いているような)

ちなみに「白エビ」は、小さな身を殻から一つ一つ外して昆布ではなく薄く削った「オボロ昆布」で挟む高級品です!

知らない人は、昆布の「糸引き」を見て「傷んでいる」って勘違いされる方も・・・富山は、北海道からの北前船が来ていたので、いろんな使い方で昆布をよく食べるのです。

ウイルス騒ぎ治まったら、富山に旨いモノ食べに来られ!

連絡を取り合ってますが・・・。

2020-05-07

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奥鐘橋から滝倉山

「北アルプス」各方面の山小屋さんと、今シーズンの対応を連絡を取り合っています。

とりあえず信州方面は7月14日まで休業とする方向みたいですが、○留守中の管理をどうするのか?(小屋荒らしの脅威) ○キャンプ場の管理は? ○従業員・アルバイトの処遇は? ○もし沈静化して来たら、どの程度ならば営業出来て?どんな対応が必要なのか? ○借入金制度は? 等々、大きな小屋はこんな時には大変だな~って(他人事ではないのですが)つくづく思ってしまいます。

今は感染防止が第一で、登山自粛するのが当たり前なのですが、立山町の「尖山」という低山で登山者が増えすぎて 駐車場封鎖 になりました。

また剱岳の登山口の馬場島から登る「中山」にも、登山者が詰め掛けているとの話が伝わってきています。

沈静化してくれば登山需要が相当数あるとすれば、必要な対策を講じて受け入れ態勢を整えるのも山小屋の使命なのでは?(一般社会からの理解が得られたうえで)

ならば登山者は「山小屋に泊まるのか?」「テント場利用が多くなる?」予測を立てようにも誰にも分らないし、ただでさえ去年の災害で経営ダメージを受けている小屋も有るはずで「傷が深まらないか?」・・・。

このウイルス根絶できないっていうし医療関係者から見てどうなのか?が一番大切になっくるかと、富山・長野で沈静化しても方々から人が集まるのは???(小屋で感染が確認されれば大ダメージ間違いなし!)

パチンコ屋で感染が報告されていないし・・・?仮に徐々にでも再開するにしても・救助体制・登山道管理・保健所や消防署の査察等々、他の機関との調整も必要になって来ます。

とりあえずは、各山域と連絡を取りながら一般の方々に情報提供をしっかりしてゆくほかはないのではないかと考えます。

阿曽原温泉小屋が「いま出来ること!」 皆さんに、黒部と山の情報を提供することと考えております。(見飽きられない様に頑張ります)

新たな動きがあれば、随時お知らせしますのでHPチェックしてください。

運行休止!

2020-05-06

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ワラビゴハン🍚

トロッコ列車は、運行再開が延期となりました。

緊急事態措置延長に伴い、今月31日まで運行休止と発表されましたが、この状況では致し方ありません。

黒部の景色の替りにもなりませんが、このページで黒部の情報をお伝えできればと・・・。

※春のお楽しみ。

近所からワラビを御裾分けで頂いたと、母親が「ワラビゴハン」を作ってくれました。

「吉今日」の先代の女将から、作り方を習って毎年この時期に何回も作ってくれます。知り合い・近所にも配って、喜んでもらうのが本人のお楽しみみたいです。

自粛期間中に「山菜取り」?って思われるかもしれませんが、今回のモノは去年の「塩漬けワラビ」を使っていてワラビの色も黒く少し柔らかめです。

煮物・和え物などいろんな食べ方がありますが、富山では「ワラビ」をサッとアク抜きしてから刺身の様に「昆布締め」にして食べることもあります。

全国的に山菜取りの事故も発生しているようで・・・実は4日前に、隣村でも78歳の男性が「山ウド」獲りに行った裏山で転落死されています。

山菜取りも、毎年のお楽しみなのですが・・・今年は無理なさらずに!

新・越中百山 (山凱会 編著)

2020-05-06

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富山の「山マニア」のバイブル?

今日も本の話し、「新・越中百山」が発刊されました。

富山在住の方々は、BBT富山テレビで放送中「みんなの山歩き」は知っておられるはず。

編著の「山凱会」のメンバーが、BBTのキャスターと日帰りローカル登山をしながら山の楽しさを伝えている番組をベースにまとめられたものです。

(山凱会の山行には、私も二回ほど御一緒したことが有りますが、皆さん私より年上なのに元気で楽しく登っておられる印象が)

「山凱会」の「凱」って、元富山県警山岳警備隊長 谷口凱夫(たにぐちかつお)さんの名前から一文字を取って作られた会です。(登山教室の講師を凱夫さんがしたのが切っ掛けとのこと)

という事で、私の元上司で山でも下界でもギューって鍛えられました。

池の平小屋のバイトしていた時に一人で、池の平~長次郎雪渓~剱岳~剣沢~池の平を回った話をした様な?その時に剣沢警備派出所に顔を出して「警備隊員になりたい!」と志願した相手が当時の谷口凱夫小隊長で、帰りに「桃」を二つを持たせてくれた方なのでした。(あの頃、志願する人間は今みたいに多くありませんでした)

身体も大きく若い頃は柔道の特練員もしておられて、50歳位だったはずなのに県警の柔道大会に一緒に上市警察署チームの選手として出場したことも!

(久々の柔道訓練なのに、いきなり「連続打ち込み200本!」等 特錬員でもないのに・・・あり得ないシゴカレ方を、春先には若い地域課員は山岳・一般かかわらず、当番・非番・休暇など関係なしに毎朝早朝集合させられて数キロ走らされたり・・・泣)

出身が朝日町蛭谷という山村?で私の家と近く言葉訛りも似ていて、なんだかんだと心配も掛けましたが可愛がってもらい?ニュージーランド登山(遊び)も一緒に行って来ました。(もう一人加えた三人で二週間! 当時は、新婚旅行でもそんなに長く休暇はもらえない時代でしたが、さすがは凱夫さん警務課に睨みを効かせて?)

外を出歩くことが出来ない昨今、興味のある方は本屋さんへ!(ちなみに¥2,800税別です)

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