阿曽原温泉小屋

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臭いで分かる!

2020-07-31

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知らない送り主から???

北海道利尻発で、知らない名前の送り主から軽く大きな封筒が届いて開いてみると昆布がドッサリ???

中に同封されていた写真を見て納得! 

他県の山小屋従業員で、毎年自分の働く山小屋の営業が終わってから劒岳周辺~阿曽原まで廻って来ていたのですが、初見からして秋も深まり寒い時期なのに毎回半袖Tシャツかノースリーブ姿で現れて・・・彫りの深い顔立ちも加わって「奴は何者や?」と話し掛けたら会話の中で同業者と分かり仲良くなったのでした。(小屋にいると、同業者臭というか?例えば女子であれば「モンペ」履いていたりで、それとなく分かるのです)

そういえば名前聞いてなかった。って言うか、名前が要らないくらい濃い顔立ち?なのです。

彼が働いていた山小屋は、今シーズンは休業するのは聞いていたのですが・・・。(彼が今年も働く予定だったのかは不明です)

写真の裏書によると「利尻で住み込みで、コンブ漁の手伝いをしている」とのことでした。とりあえず、元気で何よりです。

またもや流失!

2020-07-29

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家でバイ貝を煮て食べました。

山形県では、最上川が氾濫して被害が出ているニュースが・・・。(小国村の積算雨量が大変なことになっていて心配になりましたが、この仕事に就く前に山形国体山岳競技の富山県成年男子チーム監督を仰せつかって、競技会場の小国村一帯では訓練・本番共々お世話になった思い出が)

富山も、黒部ダム直下の橋が流失してしまっており通行出来ないとの連絡が入りました。

この橋は、先週も大雨で流失して架け直したばかりのはずですが・・・。

雲切新道、仙人谷下部の丸太橋を架けずにおいて正解でしたが・・・いつまで経っても登山道の草刈りにも行けません。

裏劔方面は、仙人池ヒュッテ以外は休業しておりキャンプ場も管理人が居ないので阿曽原まで下って来る方は居ないとは思うのですが、草が伸びるだけ伸びて茎が硬くなったり身の丈以上に伸びると大変なので早目に終わらせないと・・・人が通らないからと言って、そのままにしておくと来年大変なことになってしまうのです。

他の山域も、長梅雨で悪天候が続いて物輸ヘリが飛ばずに苦労しているみたいです。 コロナ対策・地震の心配等々・・・大変な年です。

そういえば。

2020-07-27

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昨日の午後三時、北北東の空に「如何にも!」って雲が現れました。

お天気キャスターが、「1993年以来の長梅雨」みたいなことをテレビで言ってました。

1993年と言えば、私が小屋の経営を引き継いだ年なのですが・・・1991年のフィリピン・ピナトゥボ火山の噴火の影響?長雨・冷夏で、コメが不作となり外食ではタイ米を食べていたのと、阿曽原は天気が悪すぎて衛星放送の受信状態が悪く夏の甲子園の高校野球が映らなかった記憶が・・・。(そういえば今年も夏の甲子園が中止になってますが)

※今日も大仏達は草刈りに、「僧ヶ岳」から先の 「越中駒ヶ岳」 に向けての稜線で頑張ってくれているはずです。

今シーズンの営業について。

阿曽原小屋の、今シーズンの営業についての問い合わせがポツポツ入ってきております。

先にも御伝えしている通り、夏場の営業は致しません!

秋シーズンの小屋の営業は極力行いたいのですが、コロナウイルスの感染拡大傾向となり・・・。

(秋シーズンのテント場・温泉管理は行う予定です!)

○長梅雨で小屋建て時期を失してしまい小屋建てメンバーも夏場は忙しく、小屋建ては9月上旬~中旬となってしまい、営業開始はどれだけ早くても9月末になってしまう。

○例年通りの10月末までの営業期間にしてしまうと、万が一営業終了間際に感染者が出てしまった場合には我々が濃厚接触者となってしまい小屋の解体に着手出来なくなるので、営業終了は10月20日になってしまい・・・あまりにも期間が短すぎて。(11月上旬ですら、日没が早くなる・積雪の恐れ等で支障が出てしまう事があります)

等々の心配が次々と。

8月上旬には方針を決めますので、もうしばらくお待ちください。

通常運行へ!

2020-07-27

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トロッコの客車に書いてあった「ももクロ」のサイン!

黒部峡谷鉄道が8月1日より、コロナウイルス対策のため間引き運行をしていた運行ダイヤを通常通りに戻すと発表がありました。

「黒部峡谷鉄道トロッコ電車」8月以降の運行について

・・・阿曽原は何時から通常営業出来るのやら・・・。

※サイン

去年のライブで、黒部に来てくれた「ももクロ」メンバーのサイン! 

普段は乗らない、たまたま乗った一般車両に書き残してありました。(通常、山小屋関係者は作業用列車に乗せてもらっています)

マニアの方には「垂涎モノ」なのでは???

白馬線の草刈りは延期!(唐松線・雲切新道も遅れます)

2020-07-26

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「オオバギボウシ」の花(新芽は美味い!)

今日から、白馬岳~祖母谷温泉線の登山道の草刈りに大仏達が三人で向かう予定でしたが・・・天気予報が悪いので延期になりました。 

7月中に終わらせたかったのですが、予定しておられた方がおられたのであれば申し訳ありません。(草刈り機を使っての作業なので雨の中はトラブルの元なのです、奥山で泊まり込んでの作業ではリカバリがききません) 

そもそも避難小屋に泊まり込んでの作業は、雨に濡れて小屋に入ってから夕食を自分達で作らねばならず、もちろん風呂もなく着替えも予備を多く持ってゆけないし・・・。

これだけの仕事量を業者委託しようとしても、行政の管理予算程度では話しすら聞いてもらえない重労働なのですが、遭難対策協議会のメンバーが「男気」出して頑張ってくれているのです。(登山道管理については、話し出すと長くなるので・・・)

「下の廊下」「水平道」にしろ黒部のエリアの登山道整備は他とは違うのですから、利用される方は事前に整備状況を確認された上で利用してください。

今年は「コロナ」・「長梅雨」等で、例年と対応が違ってきているのはお伝えしているとおりです。 

唐松岳~祖母谷温泉線にあっても、各方面の体制が整わず来週末がパトロール予定で草刈りは8月上・中旬になる予定です。(雲切新道も同様に遅れます)

ちなにに大仏達3人は「雨に濡れても家に帰れるから」との理由で、こちらも長梅雨で整備が遅れている宇奈月温泉の「僧ヶ岳」の草刈りに朝一で向かってくれました。

汗と雨と泥にまみれて、みんなの為に頑張ってくれているメンバーには頭が下がります。

シンパシー???

2020-07-26

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「田中冬二と3人の作家たち」のパンフ

せっかくの連休なのに、阿曽原にも入れず・・・黒部市美術館で開催されている「田中冬二と3人の作家たち」を見に行って来ました。

田中冬二(1894-1980)って詩人をご存じでしょうか? 1894年福島県生まれ。黒部市生地出身の父を持ち祖父母のいた黒部市生地を「ふるさと」と呼び慕い黒部を舞台に多くの詩を残した方です。(1971年日本現代詩人会会長就任。1977年勲四等旭日小綬章受賞)

黒薙温泉で詠んだ「じじいと・・・」って詩(宇奈月では多くの方が知っています)が、黒薙の風呂の石板に彫ってあるのを知っている程度で詳しくは知りませんでしたが会場に「黒部」という題の詩が展示されていて、黒部は生きている!の一言に恐れ多くもシンパシーを感じてしまったのでした。

     「黒 部」

 雪が霙になり霙が雨となると黒部は春だ  その春は晩いが どつと来て一時に賑やかになる

   ・・・中略・・・

 黒部の自然はきびしい  山は冷厳に哲理を黙示し  水は澄明なエスプリに叡智を示唆する

 黒部はダイナミックである  そしてまたクールでもある  

 黒部は生きている  その自然は永遠に不易であらねばならぬ

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