阿曽原温泉小屋

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シンパシー???

2020-07-26

写真

「田中冬二と3人の作家たち」のパンフ

せっかくの連休なのに、阿曽原にも入れず・・・黒部市美術館で開催されている「田中冬二と3人の作家たち」を見に行って来ました。

田中冬二(1894-1980)って詩人をご存じでしょうか? 1894年福島県生まれ。黒部市生地出身の父を持ち祖父母のいた黒部市生地を「ふるさと」と呼び慕い黒部を舞台に多くの詩を残した方です。(1971年日本現代詩人会会長就任。1977年勲四等旭日小綬章受賞)

黒薙温泉で詠んだ「じじいと・・・」って詩(宇奈月では多くの方が知っています)が、黒薙の風呂の石板に彫ってあるのを知っている程度で詳しくは知りませんでしたが会場に「黒部」という題の詩が展示されていて、黒部は生きている!の一言に恐れ多くもシンパシーを感じてしまったのでした。

     「黒 部」

 雪が霙になり霙が雨となると黒部は春だ  その春は晩いが どつと来て一時に賑やかになる

   ・・・中略・・・

 黒部の自然はきびしい  山は冷厳に哲理を黙示し  水は澄明なエスプリに叡智を示唆する

 黒部はダイナミックである  そしてまたクールでもある  

 黒部は生きている  その自然は永遠に不易であらねばならぬ

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