阿曽原温泉小屋

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良いこと有るかも?

2025-03-02

写真

神田明神も外人さんがいっぱいでした 

続き

平成5年に阿曽原温泉小屋を引き継いでから「平成7年 洪水」「平成14年 落石被害」で丸々一年間営業出来ないことがありました。

今回は30年余りで三回目の災害ですが、2年続けての営業休止は初めてで収入的には痛手なのですが・・・。(災害が少し多過ぎな気もするのですが・・それが黒部!)

毎回危険な現場で働いて来ましたが、黒部の山は大きく険し過ぎるので私と大仏だけでは対応出来るはずもなく、危険な現場があれば山仲間の伝手を頼って「技術・体力・経験」を兼ね備えている、主に各方面の「民間山岳救助隊員」に集まってもらって一緒に汗かいて来ました。

危険な現場で「俺達にしか出来ない仕事!」(大袈裟?)ってことで働いて、毎晩酌み交わせば「信頼関係」が自ずと出来上がって行くわけで・・・

作業が終わって解散してもネットワークが維持され、時々依頼される「困った仕事?」「変な仕事?」が入って来ては連絡を取ると集まって来てくれて仕事を終わらせて来ました。

災害で山小屋の仕事を休止すれば、私的には一番大きな収入源が絶たれてしまうのですが、成り行きですが結果として営業休止する度にお金で買えない?仲間達というかネットワークが出来たと考えています。

更に言えば、俺達は良い仕事をやり遂げたことで黒部を深く知ることが出来たんだ!って思えれば旨い酒が飲めるのですが・・・

お金が有るに越したことはないけど、なんとか今まで食べて呑んで来れたし?今回の上京でも応援してくださる方々に御挨拶できたし、一緒に旨い酒飲んでくれる人達と楽しんで来ることも出来ました。(タイミングよく?神様の御配慮か?今年から年金受給者に)

前向きに考えて動いていれば、なにか良い事あるかも?なんてことを考えている小屋主なのですが・・・お気楽過ぎ?(って、いつまで頑張る積もり・・・)

そんなに不思議かなぁ??

2025-03-02

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ズ~ッと行きたかった「将門塚」

山関係者との懇談?飲み会??東京行から帰宅しました。

一杯飲みながら「災難に遭っているのに、なんでそんなに元気にしていられるの?」って質問されました。

そういえば先日行われた山小屋協会総会後の懇親会の席でも、同じようなことを誰かに聞かれた覚えがあります。

私的には普通にしているつもりなのですが・・・

災害で収入が途絶えてしまい、復旧の目途が二年経ってもまだハッキリとしない!

ってことになれば、不安に駆られてしまうのは当たり前だわなぁ~? 

私も不安が無い訳ではありませんが、私が思い悩んでも復旧が早くなるわけではなく、収入が無ければ他で働いて喰い繋げてゆけば良いだけって考えています。

続く・・

楽しいのだけれども・・・反省してます?

2025-02-26

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雪庇を落とすと、短い橋なのですが・・

先の写真から作業が進んだ写真になりますが、欄干が見える様になりました。

欄干からはみ出した雪庇は雪が厚く硬いのですが、3~7m幅で両側とも数か所に分けて落とします。

積雪上部からある程度の長さを欄干目掛けて掘り下げていって、最後はツンツンって恐る恐るスコップで突っいてやると、いきなりバフッ!って小さな音を立てて欄干に沿って雪が割れて乗用車大の雪庇が落ちてゆき、川床斜面にぶつかってバフーッって大きな音をたて雪煙が舞い上がります。

声にならない驚きと快感?が入り混じって・・・ある意味「醍醐味?」を味わえるシーンなのです。

怖いけど・・・誰かがやらねばならない仕事! メンバー達は毎年頑張ってくれています。

って、メンバー達は仕事を終えて合宿での飲み会が楽しくて集まってくれている部分もあって・・・。

雪山登山の楽しさや危ない目に遭った話! 夏に初めて父親になるメンバーの話・・・毎晩楽しく酌み交わしてまいりましたが、自宅に帰ってヘルスメーターに乗ったら??なんと2キロ増えてしまって反省しきりなのでした。

しかし明日から上京予定で外に出れば当然・・・なんだかんだ楽しく元気にしています。

緊張しながら

2025-02-26

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雪庇の発達が・・・

名剣橋は、欅平側が雪崩の通り道になっているし場所自体が壁に囲まれて抉れた感じで風の吹き抜けも弱いのですが・・・

結果として写真右側(橋手前)に雪が次々と積り発達する雪庇も欄干を大きくはみ出してしまいます。

作業に当たっては雪の状態を確認しながら、両岸に張り込んだロープで身体を確保しながら慎重に進めるのですが、雪庇が足元から割れて転落しないか・・・怖い作業なのです。

終わらせました!

2025-02-25

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手摺りの上の雪の嵩を見れば、怖い仕事だと解かるかと?(川床まで40ⅿほど高度差があったかと?)

本日夕方、奥鐘橋の除雪から無事に帰ってきました。

案外と、嵩も多かったし硬い層が入っていて苦労させられました。

写真左側の雪庇が大きく張り出しているのが解るかと・・・怖かったですが、今回初参戦のKAI君が持参した「長尺ノコギリ」が切断に活躍してくれました。

なんといっても信州から応援で来てくれた熟練メンバー?が頑張ってくれた御蔭で・・・どうにか終わらせてくることが出来ました。

出陣!

2025-02-22

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先週の小黒部谷鉄橋(奥の架線を吊るアングルに届きそう)

今日から、扇沢経由で欅平へ除雪に3泊4日の予定で入ります。

昨日松本からの帰り路で「明日も来るのに・・面倒だわ~」って思いながら運転してきましたが、スーツにネクタイで向かう訳にもゆかず態勢を整えて再出動です。

写真は、欅平から一つ手前の小黒部谷に掛る トロッコ列車の鉄橋 です。

2月7日撮影のものですが、トロッコの鉄橋は道路ではなく枕木とレールが間隔を開けながら並んでいるので降る雪は川まで落ちてしまうので積もる雪は少なくなるはずですが・・・

私達が向かうのは、欅平の黒部川本流に架かる「奥鐘橋」 がメインなのですが、本流沿いには強風が吹くので橋の上の雪は吹き飛ばされて少ないはずなのですが・・・?

今夜からは写真右奥に見える関西電力小黒部合宿に泊めていただき作業になります。

夜は何処にも行けずやる事も無くなるので、除雪隊メンバーと飲むしかないのですが・・・ウイスキー2Lとオツマミを仕込んで来ました。

昨夜は松本の酒を抜いて、今夜からの戦いを控えて舐める程度にしていた小屋主なのでした。

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