阿曽原温泉小屋

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もう三月・・・

2025-03-09

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扇沢駅前から「爺ヶ岳」方面 今年は写真の切れた辺りの斜面が雪崩れてました

先程所用で宇奈月まで行って来ましたが・・・三月上旬なのに宇奈月スキー場が真っ白で「残雪が非常に多い!」って見て来ました。

今冬は大雪だったし二月末から寒かったのもあるのでしょうが、トロッコ列車の復旧作業に影響が出なければよいのですが・・・これからの気温にもよるのですが、毎年4月初旬に行う「黒薙温泉」の浮石除去作業も若干遅れるのではないかと???

雪が多かったからといっても「雪質」「気温」「風向」「雪崩発生のキッカケ」等の条件によって、雪崩がどの程度出ているかは別問題なのですが???

どれだけ黒部峡谷が雪で埋まっているのか??実際奥山に入ってみない事には今のところ何とも言えません。

写真は先日の欅平「奥鐘橋」除雪作業の帰りに「爺ヶ岳」方面の写真ですが、手前左側から降りて来ている尾根斜面から二月上旬に雪崩が発生して、扇沢から大町側斜面に雪崩が走ってスノーシェッドから溢れたデブリが道路を埋めてしまい・・・斜面安定後の道路除雪に一週間弱掛かって、その間は通行止めになっていた様です。

我々が扇沢に入る頃には、除雪された雪壁の掘削面には雪崩で折られた太い樹木が何本も埋まっていました。

樹木が太くなるまでの数十年以上は、その斜面に強い雪崩が出ていなかったことになります。

以前「柏原新道」上部から大規模な雪崩が発生して今回の雪崩れた斜面の大町側に巨大なデブリを見たことがありますが、今回その場所では大きな雪崩れは出ておらず???

扇沢は偏西風が立山連峰~黒部峡谷~後立山連峰を越える都度雪を置いてくるのですが、雪質も積もり方も違うし当然地形も別物なのですが、写真の稜線には雪が薄くしか付いていないけど手前斜面にはそれなりの積雪があるから雪崩が発生したのですが・・・

黒部は「奥が深い?・・雪が深い?」です。

何時までワヤワヤ???

2025-03-09

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盛況でしたし勉強になりました。興味のある方は見て来らては!

昨日、富山県民会館美術館で開催されてる

『県民会館開館60周年記念事業 黒部峡谷の魅力 名画とともに~セレネ美術館収蔵品より~』

を覗いて来ました。

〇セレネ美術館収蔵作品  50点(なんと拝観無料!)

・平山郁夫 ・塩出英雄 ・福井爽人 ・田渕俊夫 ・手塚雄二 ・宮廻正明 ・戸出喜信

〇黒部市歴史民俗資料館収蔵資料  13点

等が展示されていましたが、初めて目にする絵画・資料等興味深く見て来ました。

もちろん「黒部心象 鉄塔」(阿曽原の鉄塔)も展示されていましたが、光の当たり具合?会場の広さ?多くのギャラリーの感嘆する空気感??セレネで見る時とは違った新鮮さで見て来れました。

14時から八尾隆夫氏(日本黒部学会 副会長)を講師に「黒部川電源開発の歴史」講演会を拝聴してきましたが大変勉強になりました。

ちなみに八尾さんは自宅が近所で、地区の行事(神社の清掃等)やらで何かとお世話になっております。

会場では、顔見知りの方々と挨拶を交わしながらいたのですが・・・驚いたのが二十歳そこそこのワヤワヤ?だった警察官時代の同僚に声を掛けられて!

あの頃は仕事だけでなく、朝間野球・ナイターソフトボール・逮捕術や柔剣道訓練等々山岳以外でも若い署員はなんだかんだと身体動かして・・・・終われば、みんなで上市川の土手横の「大ムカデ」が出る古い官舎で、安酒をワヤワヤに飲んでました。 

彼はやがて出世して黒部警察署長で赴任していたこともあったのですが、既に定年を迎えて「最近山に登り始めている」とのことでした。

久し振りに会った彼は、どう見ても「オッサン」(見様によっては?私より品は良さげでしたが・・)にしか見えなかったのだけれども???

ってことは「自分もそうなんだろうなぁ~~」なんてことを思いつつ「あの頃はワヤワヤだったけど、楽しくて元気だったよなぁ~」懐かしさに浸りながら帰って来たのでした。

お知らせ

2025-03-07

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バーチャルツアーのチラシ

バーチャルツアー!  絶景 黒部峡谷 下の廊下

(VR映像体験 第2弾!)

開催のお知らせです。   日時 2025/3月15日~7月13日  開館時間9:00~18:00

会場 うなづき友学館

    〒938-0861 黒部市宇奈月町下立682  ℡0765-65-1010

黒部市生涯学習課からの依頼で、先日バーチャル映像の確認をして来ました。

初めてVRゴーグルを装着したのですが、回転椅子に座って周りを見回すと・・・テレビ映像とは違った意味でなかなかの大迫力でした。

今年も下の廊下が歩けるか???な状態ですし、「そもそも自分の足で歩く自信が無いけど行ってみたい」って方にはうってつけ?14分間にまとめられていて、お気楽体験できるかと?

※もう一つ

3月23日14時より 黒部市芸術創造センター セレネ

  立川志の輔 独演会

が開催されます。

一時期「チケットが取れない!」志の輔師匠の独演会ですが、宇奈月に来てくれるそうです。

30年以上前になりますが阿曽原小屋を引き継いだ年に、富山のローカル局チューリップTVの志の輔師匠との対談番組に呼ばれてお話ししたことがありますが、その時「頭の回転がメチャ速い人!」って強烈な印象を受けた覚えがあります。

※更にもう一つ

2025年3月1日(土) 〜2025年3月30日(日)  富山県民会館美術館

  県民会館開館60周年記念事業 黒部峡谷の魅力 名画とともに~セレネ美術館収蔵品より~

が開催中です。

近々行ってこようかと・・・

本当に、ありがとうございました!

2025-03-05

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富山県への銀行振込額が突出していました!

お知らせが遅くなりました。

松本市で開催された「北アルプス山小屋協会総会」において、北アルプストレイルプログラム事務局から協力金収受実績の報告がありました。

驚いたのが富山県への銀行振込額の多さにビックリ!

他方面役員から「なぜ富山は振込額が多いのか?」と質問が出されるほどでした。

昨年は「試験的導入」で周知も徹底されておらず、加えて黒部峡谷は御存知の通り災害で阿曽原が辛うじて短期間限定的な運営されただけでした。

入山者が少いなかでの試験運用でしたが、阿曽原の協力金箱には多くの方から募金しながら声を掛けて頂き、実情が伝わっているのが嬉しくて、なんだか照れ臭いのですが素直に「ありがとう」言えている自分がいたりして・・・。

事務局からは、北アルプストレイルプログラムのホームぺージまで、どこのサイトからたどり着いたのか調べたら阿曽原温泉小屋のHPから相当多くの方が訪れてくれていたことが判明したので「その方々の多くが協力してくれたのではないか?」とのことでした。

有難いやら・嬉しいやら・身が引き締まるやら・・・

なのですが・・・ここで満足せずに「みんなの山の為に」

システムを整備して~人材を確保・育成して~安全に楽しめる山にしてゆく為に頑張ってゆかねば!

改めて胸に刻ませていただきました。

本当にありがとうございました!

熱くなろうぜぃ!

2025-03-04

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俳優さんが自分で演奏していて

富山に帰る午前に、ボブ・ディランの自伝映画「名もなき者」が前日に封切られていたので池袋まで行って観て来ました。(富山でも見れたのですが、池袋は音響が良いらしく)

前夜の飲み会は「次の日が早いから終電車までには・・」と話していたのですが・・・何というタイミング! メンバーの一人が3月1日生まれということが発覚してシンデレラにハッピーバースデー♪してたら終電車に乗り遅れてホテルに着いたら午前2時!

午前9時半からの上映中に居眠りしないか心配したのですが、売りの音響装置で?聞き覚えのある曲が次々と大音響で流されて無事?最後まで鑑賞できました。

今迄それほど聴いて来た訳ではないし私なんぞがボブ・ディランを語るなんて大それたことは出来ないのですが、四月のクラプトン公演に行けないし・・せっかくの機会なので「良い音聞いて来よう」って

「風に吹かれて♪」 が流れれば、ヤッパリ「コレコレ」ってなったし

「Like a Rolling Stone♪」 が流れて字幕で「転がる石みたいになって」って歌詞を読んでいるうちに・・・「成り行き任せ」の自分だけど「転がったままの石」にならない様に!なんてことを思いながら映画に入り込んでしまいました。

終わって余韻に浸りながら映画館の外に出ると「なんじゃこりゃ???」

黒山の人だかりは、広場でのアニメイベントで着ぐるみ来たキャラクターたちの行進中、行進と合わせて動きながらスマホのカメラ構える「群衆」の熱気に・・・引くほどビックリ! 

映画とのギャップに戸惑いながらも、「でも熱くなっているのはボブのファン達とある意味一緒?熱くなれるモノ持ってるだけ幸せなのでは ?」なんてことを思いながら帰って来た小屋主なのでした。

みんなの為に、ネットワークと連動させられたら???

2025-03-03

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重くても重くない?

先のページで、山仲間のネットワーク的なモノが出来てきたと話しました。

鉄塔管理業者さんに言わせれば、今時の若い従業員達は高所作業は嫌がらずに仕事してくれているけれど、塗料・工具等重量物の歩荷や巡視路整備等の山仕事を嫌がる傾向にあるそうで、どの業界も人材確保に苦労している御時世で嫌がる仕事をさせて辞めてゆかれては大変です。(近年の富山では、鉄塔管理会社のCMが目に見えて増えて来ています)

なので困難な作業が発生すると声が掛かるのですが、その都度集める側としてはそれなりに苦労している訳で・・・それならば、ある程度の仕事量を確保しておいてもらえれば、メンバー達は年間の予定を立てやすくなるし~メンバーに作業・ルールの継承的なモノも出来る・突発事案が発生した時も対応しやすい等々メリットも出て来るのです。

ただしそれだけの仕事量だけでは収入もそれほど期待できないので、このメンバー達に毎年「登山道整備」も担ってもらえれば、「鉄塔業者」「収入が少ない山屋さん(若いガイド・山小屋従業員)」「登山道管理者」みんなが助かる仕組みが出来ないものか???

なんてことを、先日のシンポジュウムで話して来ました。

実際に本年夏前に、岐阜県境の山奥で鉄塔の再塗装用の塗料の歩荷の依頼が来ていますが、うまく連動させることが出来れば良いのですが・・・

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