長期間の捜索に! Ⅵ(縮み上がります?)
2020-01-10
作業当日は、大量の鋼鉄製ワイヤーと番線・支点(アンカー)鉄筋棒・工具類・燃料等々、結構な物量になりました。
発電機だけはバラすことも出来ないのですが、これくらい担げないと「俺が山で怪我したら担いでくれないの?」って言いながら交替しながら現場に向かいました。(陰で「足だけバラシて担ぐけど」って酷いこと言ってる奴が!)
遭難者と違って鉄の塊の発電機は、容赦なく腰に食い込むのです。
現場に着くと、早々に両岸にワイヤーを張り込む段取りですが、設計も測量もせずに全て現場合わせです。
増水した時の川幅を想定して、上辺のメインワイヤーをしっかり張り込んで、水中に張る下辺のワイヤーは水流に浮き上がらないように、中間にも何本も張り込んで、縦に太い番線を編み込んで、大きなメッシュを作ってゆきました。
メッシュの大きさが小さ過ぎると流れて来る枝葉で詰まって、すぐに砂防堰堤状態になり枝葉の撤去に手間が掛かり、反対に大き過ぎると流出の恐れが・・・。
設置現場は、雪渓からは下流になり途中で沢が合流しており、晴天時でも相当な水流があり(膝上~太腿)、何より雪解け水の急流なのでその冷たさと言ったら・・・舐めて掛かってウェットスーツなど用意もせず作業着のまま流れに入ってゆく我々ですが、みんな数分も作業しようものなら流れの中から絶叫しながら上がって来て石の上で奥歯を噛みながらバタバタと足踏みする羽目に・・・本当に縮み上がりました???
(ちなみに私が子供の頃は小学校にプールがなく、子供達は夏休みになると黒部川に重機で広く長い穴を掘ってもらって川の水を引いて泳がせてもらっていました)
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