阿曽原温泉小屋

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仙人谷の状況

2018-07-19

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仙人温泉上部の雪渓上の土砂

仙人温泉上部までの調査状況です。(写真奥の薄茶色部分が仙人温泉源泉、左上から中央に斜めに下って来ているラインが雲切新道の一部)

今年の仙人谷上部は、大量の雪が残っています。しばらくは、仙人池ヒュッテさんの水場から先は雪渓7割、夏道3割程度の歩きになりそうです。(猛暑で状況はどんどん変わります! この文章を盲信せずに、その都度最寄りの山小屋で確認してください!)

・雪渓から夏道への取り付きを見落とさない!

・雪渓の薄そうな場所や不安定そうなクラックに近づかない!

等の注意が必要です。ただし、雪渓歩きが得意な方は暫くは歩き易く快適なコースになっています!

仙人池から仙人谷を下って行って、仙人温泉の手前15分位の左岸斜面から大量の土砂が流れ出してきて雪渓を覆って雪が融け辛くなっています。(左側からの沢との合流点の先!)

丁度、夏道に移る辺りなので見過ごして雪渓をそのまま下ると、雪渓が割れているので大変危険です。 この辺りに、ピンク色のテープを吊るして来ましたので目印にしてください。(写真を拡大)

今は雪が近くに有るため、草は伸びていませんでしたが、そのうちに伸び始めると道が分かり辛くなるかもしれません。

雲切新道は、取りあえずの草刈りを終わらせてきました。

浴槽、ご心配掛けました。

2018-07-18

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先日、仙人谷下部に作った丸太橋!

露天風呂の補修工事は、上手くいったようです。

一昨日から、お湯を溜めて漏れ等の不具合が無いか使っています。 すこぶる具合が良くて一安心です!

後は、風呂に至る石畳の通路の補修と草刈りを終わらせれば完了です!

まだお客さんが来る気配が無いので、今日は先に「雲切り新道」の草刈り・仙人谷の雪渓の確認に、大仏と王子が猛暑のなか行ってくれました。

水平歩道の確認も、明後日辺りに出来たらと考えていますが、この暑さで思う様に進められるかは???(刈った草が、2時間でカラカラの干し草になる位の暑さ!)

小屋の中では女子のバイトちゃんが、客室の布団にシーツをかけたり、まだまだ仕事はタップリ有りますが頑張っております。

雲切り新道の整備状況

2018-07-14

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沢の中間点の岩に、丸太を受ける土台を作ります。落ちれば・・・!

昨日、仙人谷下部の橋を架けて来ました。

先日までの雨で水量が多く滑りやすい岩の上で流れに落ちないか、更には丸太の保管場所が水没していたらしく水を吸い込んだ6メートル丸太は重く、猛暑に炙られ、雪解け水の飛沫に凍えながらの作業は中々ハードでした。

仙人池方面の草刈りも近々向かう予定です。

梅雨明けしたのにペースが遅いと思われるかもしれませんが、例年通りの予定を組んでいるので御容赦下さい。

水平歩道の整備についても、資材搬送ヘリコプターがまだフライトしておりません。

※ミニ情報

今年は、アキアカネ(赤とんぼ)が早い時期から飛んでいます! (この時期は、くすんだオレンジ色)

何時も、8月が盛りだと思っていたのですが、7月上旬には群れていました。(天変地異の予兆でなければいいのですが…)

毎年、黒部川に日差しが入り出す午前8時頃に群れて飛びだして、羽根に反射する日差しがキラキラと大変キレイです。 秋口に涼しくなると、トンボ達は赤くなって里に降りてゆきます。

修復中です。

2018-07-12

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浴槽内の補修!浴槽周りにも・・・。

昨日、露天風呂の浴槽のクラックをセメントで塞いでみました。

連日の猛暑日に、前日の物資ボッカに引き続き、重たいセメント袋のボッカはキツかったです。

大仏は型枠大工のバイト経験者で、更には自宅を新築した際には自分で内装の壁塗りを仕上げたことがあり、左官工事の心得が有ったので助かりました。

本人曰く「野趣溢れる」仕上がりになった???とのことです。

水平歩道の整備情報

2018-07-11

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阿曽原谷の丸太橋は、補修前です。増水すればとても渡れません。

10日現在、欅平からの水平歩道の整備は完了していません。

先にも載せましたが、ヘリコプターの安全対策強化に加え、今回の大雨によって計画が遅れ気味となった様です。

「整備が終了しないと、歩けないのか?」

との質問も有るのですが、・手すりの針金が無い部分が有る! ・路肩の丸太が無い部分が有る! ・草刈りがして無い部分は足元が見え難い! ・沢に橋が架かっておらず、飛び石又は渡渉となる! 等の問題が出てきます。 ロープ操作に習熟している! ヤブの迂回路を見定めるルートファインディングが出来る人! であれば歩けるかと思いますが、一般的な方については、整備が終了しないと厳しいです。 

そして、今現在の大きな問題点が「折尾谷」です。 なぜか折尾谷だけが、特別残雪が多くて、水平歩道部分は完全に雪の下となっており、谷中央の砂防堰堤状の通路(トンネル)等は全く見えていないらしいです。 今は簡単に雪渓の上を渡る事が出来ますが、そのうちシュルンド(雪渓と岩盤等の地山との隙間)が発達してくると、私等でもかなり苦労しなければ通過出来なくなる期間が1週間程度続きます! 

雪渓が小さくなって、砂防堰堤トンネルが出て来てくれれば普通の水平歩道となるのですが、それまでは一般の登山者の方々にお薦め出来ません!(黒部に怪我無しですよ!)

今後の整備状況は、このページで随時更新しますので参考にして下さい。

大量の、食材・資材!

2018-07-09

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貨車積み中です。

宇奈月駅にて、阿曽原行きの貨車積みを行いました。

米・野菜・ビール・調味料等の食材と、露天風呂の修復用のセメント・小屋の修繕用のコンパネや木材、灯油・プロパンガス等々、貨車三両分になります。

総重量は分かりませんが、今年は450Kgほどセメントが有る分、実が詰まっている感じです。

今日から猛暑が続きそうだし、キャンプ場奥の上部線からの歩荷はかなりキツイものになるのではないかと。

阿曽原は、「ヘリを使わないから運搬賃が安上がり」って勘違いしておられる方が居るかもしれませんが、貨車の借り上げ代金はヘリと比べて若干安い程度になってしまいました。

更には、ヘリの様に小屋の目の前に荷物を置いてくれないので、担ぎ上げの事や収納場所を考えての荷揚げになります。(取りあえず、ビールだけでロング缶60ケース・ショート缶50ケース! 他に日本酒・チューハイ・ワイン等々)

下の廊下の開通前に、もう一度貨車を借りて追加の荷揚げをします。 

平成7年までは、営業前に一度だけ大々的に貨車を借り上げていたのですが、平成7年は荷揚げが終わった途端に洪水被害でトロッコ列車が一年間不通となってしまいました。

当然小屋は営業も出来ず、食材も下界に下げるわけにもゆかず、ビールも翌年に売る訳にもゆかず、頑張って飲み食いしてみましたが・・・大変なロスが出てしまいました。

(翌8年も下の廊下が開通せずに・・・!人間は、痛い目に遭って成長してゆくものなのです???)

それ以降、二回に分けて貨車を借り上げる事にしたのでロスがそれほど出なくなりましたが、去年の様に天候次第では、カレー用に仕入れた「黒部名水ポーク」が大量に余ってしまい、煮たり焼いたり従業員一同頑張って食べた結果。ヘルスメーターが壊れたのでは???っていうほどの「大惨事?」で小屋締めを迎えたのでした。

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