阿曽原温泉小屋

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温泉について!

2018-09-30

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湯元のトンネルを塞ぎました。

先にも書きましたが、阿曽原の温泉はトンネルから引いています。

このトンネルは、黒四発電所で利用された水を黒部川に戻さずに、欅平の新黒三発電所まで送るための導水トンネルを掘った際の土砂の排出用の横抗です。

ですから、湯元トンネルの湯溜めのドレーンを抜くと底にはレールが未だに敷設されています。

本坑は、小屋の4号室直下に有るため、奥行きも高さも有るので、外気温が下がって来ると湯溜めの温度も下がって来るのです。

なので、秋になるとトンネルの入り口をシートで塞いで、冷たい空気が入らない様にして湯音が下がらない様にしているのです。

イロイロ手間の掛かる温泉ではありますが有り難い存在です。

※御願い!

混雑予想日のご予約を頂いている方から、予約人数の増員依頼の電話が相次いでおります。

すでに部屋の定員の倍まで受けて、予約を打ち切っている日に仲間が増えたからと言われても小屋としても対応しきれない事も有りますので、混雑予想日の増員依頼は控えて頂きたくお願いいたします。

また、食堂利用の「飛び込みさん」についても、大人数での合点飛び込みは混乱の元ですのでやめて下さい。

舞い上がる♪♪♪

2018-09-30

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香り、ムンムンです。

戴き物ですが、細かな事は説明しません!

昨日雨の中に来られた、五名のお泊りのお客さんはラッキーでした。

整備前と言う事は。

2018-09-30

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三代目「つるぎ」デカいです!(エンジン音が逞しいんです)

台風で、今日も明日も宿泊者が無くチョー暇なので昔話を!

今から10年以上前の話しですが、雪の少ない年で八月のお盆の時期には十字峡の上流まで整備が進んでいた年です。

剣沢を朝出発して、昼過ぎには阿曽原まで届いた大変足の速い方がキャンプに来られました。

色々話している内に、「十字峡まで行けるのなら、明日行って来ます」と言われて翌朝出発されました。

夕方になってもその方は帰って来ず・・・? その日は、夜になってから仙人ダムまで様子を見に行ったのですが手掛りなし。

翌早朝から、小屋のスタッフと下の廊下へ捜索に向かい 十字峡 を過ぎて水を被る沢を過ぎて10分ほどの場所で、歩道の下の岩壁に行動食のパッケージ様の物が引っ掛かっているのに気付きました。よく観察すると、30m位下の川の流れに小さな岩尾根が伸びて、流れが巻き込む下流内側の深みに沈んでいる人間を見付けました。

転落したであろう歩道上には、新しく剥離した赤茶けた岩屑が散らばっており、推察するに上流から進行して来て(たぶん走って?)岩尾根を巻き込む際に回り込まなければ見えない岩屑に足を置いてスリップしたのではないかと。(あくまでも推察ですが、ゆっくり歩いていれば防げたかもしれません)

下流に回って河原まで降りて、遭難者にアプローチしようにも流れが強くて遭難者が沈んでいる深みには近づけないので、無線で警察経由で黒部ダムの観光放水を中断してもらう事にしました。

一時間半位で、水位が下がり水流も弱くなってきたので、胸まで水に浸かって遭難者の沈む深みで腕を引っ張って浅瀬まで行こうとしました。

その時です、ズボッ!ズボッ! 私の周りの水面に水柱が二つ三つと・・・! 落石かっ???上を見上げると、歩道上から歩道整備の作業員が道に溜まった転石を取り除いているのでした。

「オーィ!」って叫んでも、流れの音が大きくて声が届いていそうにみえないし、まさか川に私が居るなどとは思いもしないのでしょう次々と石を放り投げて進んで行くのでした。真上から進んだ先でも岩壁に当った跳弾が向って来たりで・・・その間の私は、ハラハラしながら爆撃の過ぎ去るまで「ヤメロ―ッ!」と叫び続けるしかなかったのでした。

歩道上に見張り員を配置すべきでしたが、あの当時は警備隊の配置が無く小屋からスタッフと二人で現場に向かったのです。 取りあえず捜索して、見付けたら警備隊が来てくれるだろうなんて事を考えていましたが、目の前で見つけたら「可哀想で、早く水から引き上げてあげないと」ってのが人情です。

しばらくして、県警ヘリ「つるぎ」が河原の中の大岩の上にギリギリのホバーリングしてくれて、遺体を収容して帰ってくれました。 天気が悪ければ歩道まで引き上げてから、仙人谷ダムまで担がねばならないので大助かりです!

※まとめると!

整備が終了していないと言う事は、歩道に転石が残っていると言う事です。もちろん、整備終了後でも転石が有る事が有りますが、整備前は全線に残っていてもおかしくない訳ですから歩行には格段の注意が必要になります。

(痛い話し・怖い話しバッカリですが、脅している訳ではありません。あくまでも事故防止の参考になればと書いています)

カレーの季節がやって来ます。

2018-09-30

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黒部名水ポーク!

阿曽原小屋では、繁忙期になると夕食にカレーを食べてもらっています。

御存じの通り、シーズン終了と共に解体される小屋ですので、冷蔵庫・冷凍庫・コンロ・炊飯器等の厨房設備が配置スペース・オフシーズンの収納等の問題で増やせないのと、「下の廊下」コースは小屋に到着時間が遅くなるし、食事前に温泉に入りたい方がほとんどですので、早く食べてもらいたくてもなかなか思う様な仕切りが出来ません。

混雑時は、食事の時間を区切って回戦を重ねるて、なるべく早く食堂を空けて「飛び込みさん」の寝床を作ってあげねばなりません。

食器も、回戦が多くなれば足りなくなるので少ない数で済ますことが出来るカレーが有利です。

カレーは寸胴鍋で毎日仕込んで、若干残るようにして従業員が残りを食べ切る感じで作っています。(一晩置いたものは、お客さんには出しません)

肉は「黒部名水ポーク」バラ肉を使っています。 もも肉は脂身が少なくアッサリ?パサパサ?しがちなので、あえてバラ肉を仕入れています。(牛肉は甘くなりすぎる!って大仏シェフが言っています)

昔のテレビ番組「どっちの料理ショー」で二度ほど紹介された肉で、脂身が嫌な臭いがしなくて美味しい肉です。

あまりにも、脂身が多い時は脂身だけをカットして(通称:一反木綿)従業員の御飯のお供にしていますが、お客様で、脂身大好きな方がおられれば「一反木綿」を提供できる日も有りますので聴いてみて下さい。

他にも、大量のニンニクを細かく刻んでローストしたり、美味しく食べて頂くために工夫して作っております。 

昨年は、天候不順でキャンセルが相次ぎ・・・バラ肉が4枚も余ってしまい食べ尽くすのに大変な目に遭いましたが、今年は余らせることの無い様に願いたいものです。

☆カレーの御代りは、制限時間内ならフリーですのでたくさん食べて下さい!

※御願い!

阿曽原小屋は、現在100円硬貨が不足気味です。 混雑に向けて、余裕を持って用意をしているのですが、連休中はどれだけの100円硬貨が必要になるか???正直言って読めません。 来られる際は、なるべく100円硬貨をお持ちいただき、御釣りの出ない様な対応をして頂けるとありがたいです。

下の廊下情報!(補修状況)

2018-09-29

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写真は、白竜峡~十字峡の中間地点の水場の沢左岸です。

丸太桟道は、斜面が崩壊して道が無くなったので、新たに作られたものです。 本来は、すんなり登れていた斜面でしたが、今年はゴッソリ抜け落ちて無くなっていました。

黒部が生きている証拠です!(プチですが)

他にも、手すり番線のアンカーが飛んでいたり切れていたり、桟道が壊されていたり・・・。

整備が終わらないと言う事は、こうゆう事なのです。 不整地歩行が不安な方は、完全に整備が終わってから歩いて下さい! 分かり辛いかな???

※黒部別山谷~阿曽原までは、全体の工事が終わるのは二週間後位に成ります。しかし、取りあえず通れるようになるのは、あと数日整備出来ればとの見込みです。

整備未了の区間を歩かれる際には、工事業者さんの邪魔にならない様に! 工事業者さんに自分の存在を分かってもらった上での接近!を御願い致します。

下の廊下情報!(補足事項)

2020-07-24

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補修前の高巻き桟道。雪で毎年壊されますが、現在は修復済みです!

●.黒部ダム~黒部別山谷間の工事は終了しました!

●.黒部別山谷~十字峡間は、未整備区間があります。通行出来ないわけでは有りませんが注意が必要です。

不整地歩行に自信の無い方は控えて下さい!

●.十字峡~阿曽原間は、整備は終了していませんが問題なく歩けます。

※最後まで、手間が掛っていた大ヘツリの高巻き桟道について。

本来は、ワザワザ高巻き等しなくても通行できた区間ですが、推察するに数年前のシーズンオフに岩盤の剥離又は巨大な落石が上部で発生して、路肩にぶつかり岩壁を削って造られた道の壁側に長さ7m位のクラックが入りました。

やがてはクラックが広がって、道が崩落するはずなので大変手間が掛るのですが高巻き桟道を作る事に成りました。(大仏班の仕事、というより作品です!造形美を堪能あれ)

10m余り昇り返して14・5m位の幅で、クラック部分を迂回するルートとなっております。

元々の道から川床までの高さが30m位の断崖なのに、更に高巻く事に成り高度感も体力的にも大変なのですが、毎年クラックが広がっているのが見て取れて厭~な感じです。(今年は特に広がっています)

ちゃんと高巻きして、通行して下さい!

いっそのこと人が居ない時に崩落してくれれば、元のルートにアンカーを打って桟道を架けるなり出来れば良いのですが・・・。

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