阿曽原温泉小屋

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唐松岳~祖母谷温泉線も草刈り終了!

2018-08-03

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今日は、阿曽原谷の丸太橋が完成。

①昨日、大仏達が唐松線の登山道の草刈りを終えて祖母谷温泉に帰って来ました。

連日の猛暑の中、餓鬼山の避難小屋(水が無い)に2泊しての草刈り作業は、大変な苦行だったであろうと想像されます。

祖母谷温泉で泊まっていた、今日阿曽原宿泊のこのホームページマニアのお客さんが「大きな荷物と、長い草刈り機を担いだ人が泊まってました」って言っておられたので、「大仏達です」と答えたら、納得しておられました。

(ホームページの読者の方・名古屋や東京のイベントに来てくれた方・常連の方等々が来て下さって、有り難いやら懐かしいやら、少ないお客さんだからこそ会話も出来て、御蔭様で楽しくやれています・・・?)

※唐松線は草刈りが終わったとはいえ、長大で・暑く・水の確保が限られた「タフなコース」には違いありません! 利用する方々は、それなりの心構えで歩いてくださいよ!!!

②水平歩道の方は、少ないながらも登山者が毎日歩くようになりました。(本日は総勢3人の宿泊って・・・夏の阿曽原は暇なのです!)

今日は整備の業者さんが頑張ってくれて、阿曽原谷に丸太橋が掛かりました。(昨日までは、飛び石で渡っていた場所です)

折尾谷の残雪も、どんどん融けていて気にするほどの事も無くなって来ました。

③仙人谷の残雪も状態は変わりつつも、毎日登山者が歩いて来ておられます。7日に王子が阿曽原から仙人池まで通して確認整備に行く予定です。 その後も、仙人谷上部は仙人池ヒュッテのスタッフが様子を見に行ってくれる予定です。

通行される方は、仙人池ヒュッテと阿曽原に立ち寄ってから情報を仕入れて下さい。(宿泊せずに通過の方も、気兼ねなく訊ねて下さいませ)

やっと!

2018-08-01

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「折尾の大滝」一時のオアシスです!

取りあえず、水平歩道・仙人谷、両コースからのお客様が来られる様になりました。

折尾谷左岸の残雪については、皆さん通って来ておられるし徐々に小さく成って来ているのでそれほど気にしていませんが、仙人温泉上部の雪渓については、阿曽原温泉と仙人池ヒュッテさんに立ち寄って最新の最新の情報を仕入れて下さい。

今日で二日目のお客様です。 「毎日このページ見ています」って言われてますが・・・プレッシャーを感じつつ更新しています。 言われてみれば、登山道の問い合わせの電話が少なく感じるのはホームペジを見ていてくれているからなのかも・・・!

なによりも、今年はこの暑さがまだ続きそうなので、水分補給とペース配分には配意して歩いて下さい。

ちなみに、今日テント場にトレランの男性が一人来て「明日行ければ、五色ヶ原まで」って来たけど、この猛暑の中では「無理せずに」お願いしたいものです。

白馬岳~祖母谷温泉線、草刈終了!

2018-07-28

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雪崩が発生した場所では大量の倒木が・・・。

昨日、白馬岳~祖母谷温泉間の草刈りを終わらせて来たと大仏から連絡が入りました。

毎年、大仏がリーダーとなって不帰避難小屋に泊まりながら作業の作業です。

黒部エリアの藪は、何度も言いますが「濃い」のです。祖母谷に近づくと暑さも加わり、豪雪地帯で標高が低い黒部は倒木の量も毎年多くて・・・、大変な重労働なのです。 

市役所からの委託作業ですが、限られた予算の中で地元の民間山岳救助隊員が頑張って汗をかいています。(市役所も頑張ってくれているのですが、どこの行政も登山道の維持費があまり出ないシステムなので・・・)

大仏は「ガツン」とやらないと気が済まない性格だし、このエリアの草刈りは一年でも手を抜くと翌年の草刈りが大変になる事も有って、毎年毎年大変な仕事量をこなして来ています。(同行するメンバーは・・・、泣きが入る寸前です)

大仏達は、来週は唐松岳~祖母谷温泉の草刈りに入って、帰って直ぐに宇奈月の僧ヶ岳の登山道の改修工事のボッカに向かい、盆明けからは下の廊下の日電歩道の整備作業に入り、開通させたら小屋が忙しくなるので、小屋に帰る予定です。(ジプシーというか、彼らが頑張ってくれているから黒部エリア登山道整備がなんとか出来ています)

幸いな事に???阿曽原は、夏が暇なのでなんとか廻してゆけますが「十年先に、草刈りする人間がいるのだろうか???」と、祖母谷温泉のお母さんと話しているところです。

スノーブリッジの下Ⅱ

2018-07-27

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雪渓の崩壊面から、倒木が突き出てます。

一枚先の写真の、左側への続きです。こちら側は、雪のボリュームが全然多く残っています。

中央に見える太い倒木は、雪崩で運ばれて来て埋まっていたモノです。突き出している層の色が茶色くなっているのが分かります。

※観察日記?

以前、下の廊下の開通前に残雪の状況を観察する為、黒部ダムまでの中間点の黒部別山谷まで二週間ほど毎日通ったことが有ります。

最初の頃は、雪渓がシッカリしていて雪の上を横断していたのですが、10日目を過ぎた辺りから段々怪しくなってきて・・・。

流石に渡れないだろうと思えた日に、左岸の登山道から試しに10Kg足らずの石を雪渓に投げ込んでみました。

石が着雪して半呼吸置いて、「バフーーーッ」轟音と共に黒部別山谷出合を覆っていたスノーブリッジが約20m四方の広さで5~7m位の高さを一気に谷底まで崩落したのでした。(スローモーションぽく)

雪渓の下に有った空気の逃げ場が無く、反動で谷底から爆風となって吹き上がって来て、髪の毛は全部逆立ち、全身氷の粒と飛沫にまみれて・・・、凄いものを見させてもらいました。

この経験だけでなく、・雲切新道が出来る前の仙人谷のルート工作・雪渓の下に潜っての救助活動・雪崩で埋まった遭難者の捜索で毎日雪渓を通った事等等、「観察日記」では有りませんが継続して雪渓の状態を見る事が出来たのが今に生きています。

スノーブリッジの下!

2018-07-27

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裏から覗いてみると。

登山道とは関係の無い、枯沢の雪渓ですが参考までに。(水平道が一部欠落して、迂廻路を作った地点の下流)

横に回ってみると、恐ろしい事になっているのが分かります。

雪渓の庇から谷底までの高さは、10m余りあります。 庇の厚さは見た通りで、とても端には近づけません。ガスが濃い時・夜間等に行動すると大変危険なのです。

右側の斜面に突っ張っている、雪の柱が融けて細って来た時や庇が自重に耐えられなくなると崩壊します。

毎年、残雪が残る場所はだいたい決まっていますが、冬の雪崩の規模やシーズン中の雨量等によって残り方が違います。 また雪渓が壊れ始める場所も、下を流れる沢や側壁の形状や勾配、さらには雪渓上に土砂が被っていたりしていると遅くなったりして見極めが難しい事が有ります。

一般登山道でこのような状態になる事は考えられませんが、万が一危険と考えればルート工作・迂廻路作りに小屋から出て行くこともあります。

欠落箇所の迂廻路(阿曽原側)

2018-07-26

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白いロープとピンクのテープが目印!

阿曽原からアプローチすると、欠落箇所の手前で迂回する為のロープと目印のピンクのテープが見えます。

このすぐ先が欠落箇所になりますが、作業用に欠落箇所にも青いロープが垂らされていますが、ほぼ垂直な2m足らずの壁になっていますので、近づかないで下さい!

欠落箇所に、丸太の桟道が施工されるのは8月盆明けになりそうだとの事ですので、それまでは迂廻路を利用して頂く事になります。

※水平歩道は、整備の方はまだ続きますが、以上の2箇所を慎重に歩いて頂ければ取りあえず通行可能となりました!

・折尾谷左岸の残雪は、継続してルート工作をしますので、このページでその都度お知らせしますが、台風12号が通過してからの対応になるかも知れません!

・水平歩道全体の草刈りは、ほとんど終了しています。

・一部の丸太桟道・梯子は、補修が終わっていない箇所も有りますが、歩行に大きな支障は有りません。  

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