阿曽原温泉小屋

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水平歩道の整備状況(折尾谷~阿曽原)Ⅱ

2018-07-26

写真

欠落地点の迂回路の梯子(欅平側)

先日調査に行った時、一部欠落していた地点には欅平側に10mの梯子が作られました。(折尾の大滝より阿曽原側に3分)

梯子を上りきった所で、斜面をトラバースして欠落地点を迂回してから、ロープで水平道に戻ります。 トラバース・ロープの登降部分は、薮が仮払って有りますが慎重に歩いて下さい。

※想像ですが。

欠落箇所の周辺を観察してみたら、今回作られた梯子の上部の斜面の樹木が何本も中折れしているのが見て取れました。 手前には枯沢があるので、冬の間に「ホウ雪崩」がこの枯沢で発生したのでは???

その時に欠落箇所の周辺に有る樹木が、押さえつけられたり揺すられて、水平歩道の積み石状だった箇所が、その影響で崩れたのではないかと・・・。

阿曽原の露天風呂とその少し上流や、黒部川本流と折尾谷出合右岸側にも、かなり大きな規模で大木が倒されているのが確認出来ます。 今年は、あっちこっちで発生していたのではないかと!(大木が育つ数十年間は発生していなかった雪崩が、今冬に出たという事)

「ホウ雪崩」恐るべし! 観察して考えて検証しながら歩くと、違った角度から黒部を見る事が出来ます。 自分の目で確かめに来られてはいかがでしょうか。

折尾谷右岸側(トンネル出口)

2018-07-26

写真

キレイに無くなっていました。

五日前には、右岸側の出口の上には雪渓の庇が覆い被さっていましたが、今日は、キレイに登山道が出ていました。

谷の底には、崩壊した雪渓のブロックが折り重なって・・・。

どんな風に、崩れたのか? 想像するだけで背筋が・・・。

この場所は、雪渓が多い年には登山者に危険を説明しても、なかなか理解してもらえないのですが、この五日間の変化を見て頂ければ解ってもらえるのではないかと。

※黒部の残雪について。

黒部は、標高が低いのに大量の残雪が残る場所が有ります。標高が低いがために、気温が高く残雪の形がドンドン変化してゆきます。実際に半日前には歩けた場所が、帰りには崩壊していた経験もあります。

雪渓の状態の悪い時には、それなりの見る目が必要になって来ます。毎日、観察に行ってルート工作しに行けるわけでは有りませんが想像はつきますし頃合いを見計らって観にも行きます。

この登山情報のページで、危険と書いてある間は無理をなさらぬように願います。(更新が無いと言うことは、危険がまだ残っていると御理解下さい)

折尾谷左岸(欅平側)の残雪Ⅱ

2018-07-26

写真

ルート工作状況

白く見えているのが、カッテングした場所です。そこまで登ってトラバースするためのロープを張り込んできました。

写真では、沢山削ってない様に見えますが、1人で硬い雪渓にピッケルを2時間位叩き込んで・・・。こんな時に、大仏は白馬~祖母谷線の登山道の草刈り! 王子はガイドで下山中!それぞれ目イッパイやってます。(大仏からメールが。清水岳お花畑でニホン鹿が跳ねているとの連絡が有りました)

腕がパンパンで、弁当を食べる時に箸を持つ手が言う事を利きませんでした。横着して、ツルハシを持って行かなかったのが悔やまれました。

ちなみに現場には、小屋のピッケルを置いて来ました。融け方によっては、怖い残り方になってはいけないとおもって・・・。なので、明後日もう一度なのですが・・・台風でキャンセルが出ているので遅らせるかも?

折尾谷左岸(欅平側)の残雪Ⅰ

2018-07-26

写真

ザックの高さが本来の登山道で、写真上部の白くなっているのが工作場所!

折尾谷の状況を見がてら、残雪にルート工作して来ました。

本来の登山道が出て来るまでは、もうしばらく掛かりそうです。ザックの先の雪の壁の高さは2m以上あります。

なので7m位雪渓を登った場所を、ピッケルでカッティングして前後にロープを張って来ました。

取りあえず、雪の上と斜面を行き来が出来るように成りました。

雪の融けるペースが速くて、見る見る状態が変わりそうなので明後日もう一度手直しに行って来ようかと考えています。(台風次第では、遅らせるかも)

ドンドン融けてます!

2018-07-23

写真

阿曽原谷、滝下の残雪が崩壊しました。

一昨日、滝下のスノーブリッジが轟音と共に一部崩壊しました。(正面右側、小屋に向っている枯沢のブリッジ)

連日の酷暑で、残雪の形が毎日変わっています。

五月の阿曽原谷

と比べてもらえれば、雪面の高さ・幅・傾斜・腐葉土の量等々、大きな違いが分かるかと。

しかし雪渓のボリューム的には、まだまだ沢山あるので全部無くなるまでにはまだ一月以上は掛かるのでは???

それにしても暑すぎます!日中は、日陰に居ないと汗が吹き出します。

今朝も五時過ぎから、露天風呂までの草刈りをして来ましたが、日射しが入り出した七時半には小屋に逃げ帰って朝食を食べて速攻朝寝しました。

「阿曽原部屋」と言われる所以です・・・。

つくづく・・・!

2018-07-21

写真

昨年9月中旬まで通行止めになっていた崩壊面

大太鼓の阿曽原よりの斜面が崩落して、昨年は九月中旬からの営業でした。

昨日は私達が水平道に行っている間に、大仏が雲切り新道の草刈を追加で「ガツン」と終わらせてきました。

黒部は標高が低いため、猛暑が続き草の生え方も激しく、更には登山道が壊されたり雪崩れの被害や残雪の状態が毎年違ったりして、その都度対応に追われます。

今更ながら黒部は手間の掛かる山域だと思い知らされます。

こうして更新していても、シーズンを通して登山道の整備や状況報告の多さに「俺達って、何屋さん???」って思ってしまいます。

そして、それに対応してガンバってくれているスタッフには頭が下がります。

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