阿曽原温泉小屋

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お世話になっております

2025-11-30

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田辺会長の挨拶

昨日は「金沢大学医学部十全山岳会」立山山岳診療所開設70周年記念式典に参加してきました。

立山室堂・雷鳥沢・剣沢で「山岳診療所」を70年前から運営して頂いていますが、立山は標高2400mの室堂まで交通機関が有るので簡単に入ることが出来て便利な反面、寒さ・紫外線・気圧変化等に身体が順応出来ない方や登山経験の浅い方が高所に来て天候悪化を予測できずに重大な結果を招いた事故も発生しています。

若い頃から多くのドクター先生方とお付き合いをさせて頂いていますが、登山者・観光客・日本人・外国人を問わず、外傷はもちろん高山病・雪眼・車酔い・持病の悪化等々多岐に渡る患者さんを、専門外であったり設備・機器が限られている中での対応をたくさん見て来ました。

阿曽原には常駐してはおられませんが、事故・急患が発生しても悪天候・夜間等で救助ヘリが呼べない時には直接ドクターに電話で状態を伝えて処置の指示をして頂いたりしています。

写真の田辺会長は、黒部市民病院屋上に救助用ヘリポートを新設する際に尽力されて、自ら千葉県まで講習会に参加されたこともあります。

(先生が千葉に来ておられた時に私も同時に東京のイベントに参加していたのですが、田辺ドクターから「遊んで~」って電話が入って、知人を交えて上野の街を飲み歩いたのは良い思い出です)

2008年には、宇奈月国際会館「セレネ」で日本登山医学会主催で開催された 「第28回日本登山医学シンポジュウム」 では、田辺先生が副会長で高桜先生(私の血圧の薬を出して頂いてます)が会長コンビで執り行われたのですが「イズミ、アンタ喋ってくれんか」って頼まれてしまい・・・

恐れ多くも、全国から参集した山関係のドクターを前に壇上から講演をさせられたこともあります。

ドクター先生方と仲良くしてゆくのも登山者の為!(呑みたいだけ???)

ってことで式典終了後には懇親会が開催されて・・・「鏡割り」では指名された「室堂の母!絹ちゃん」をエスコートしながら御歴々と壇上に上がらせていただき鏡割り初体験をして~流れで樽酒をシコタマ飲んでしまい~昨日も「ノ・ミカタ」のお世話になった小屋主なのでした。

JWEE1975!

2025-11-29

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50年前キラキラ眩しい笑顔!(笑顔で凄いことやり遂げた女性達の記録でした)

昨晩、魚津市「新川文化ホール」で開催された エベレスト日本女子登山隊ドキュメント 上映会に行って来ました。

小ホールは、主催者の予想をはるかに超える来場者で溢れ返る大盛況でした。

知り合い・久し振りの同級生・岐阜の会合で一緒だった職員・阿曽原泊まりに行ったことあります・今度クラファンで届いたTシャツ着て行きます等々・・・

女性登山隊エベレスト登頂五十年ということで、映画『てっぺんのむこうにあなたがいる』も上映されています。

なにより魚津市には、当時の登山隊隊員の荒木幸子(旧姓 中幸子)さんが元気に住んでおられることから特別に開催された様です。

中幸子さん、実は私の自宅ある浦山集落の出身! 室堂の母「絹ちゃん」とも大の仲良し! 私が新人隊員の頃から生まれが同じということで「イズミちゃん」って・・何かと気に掛けて頂いて来ましたし、今でも毎年GWの室堂や年末の馬場島にも上って来られているので現在も時々顔を合わせる度かまって?頂いております。

ドキュメントの中で、前進キャンプが雪崩に襲われて多くの方々が怪我をした時に「幸子さん」がポーターに背負われて下山するシーン。

挨拶の中で、エベレスト登山隊に参加する際の負担金を捻出するために父親が先祖代々引き継いできた田んぼを売ってくれた。

等々、驚かされる話が続々と出て大変面白いドキュメントと挨拶でした。

ちなみに登頂者の田部井順子さんとは、ニュージーランドの素泊まり山小屋で一緒になりインスタント麺を作って差し上げたり、富山で HAT・J 富山会議後の懇親会でも御挨拶させていただいたことがあります。

突き進んだ末に・・・(若い証拠?)

2025-11-28

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「黒醤油」富山ブラックよりも優しくて、薄いけど大きいチャーシュウが旨かった!

牛丼を食べた後に高台にあるラーメン屋さんに向かうと、店先に朝日岳方面遭対協の5人組の姿が!

小さいけど人気店らしく、店内の順番表に名前と人数を書いて外のガレージで待っていたのでした。

(私達の後にも続々とお客さんが来られたのですが、富山ナンバーの車の率が多くて)

われわれの順番が来て店内に入って、それぞれ注文したのですが・・・さすがはダイブツ!彼一人だけ大盛りを注文して、直前に牛丼を食べて来たのを知っている隣の席の朝日遭対協のメンバーが驚いていました。

人気店だし次に何時来れるか分からないし・・・私もチャーシュウ麺大盛りにしたかったのですが、さすがに自重して普通にしたのですが・・・全員「腹パン」になってから会場に向かったのでした。

会議中睡魔に襲われないか??心配はしたのですが・・・今年の黒部は営業出来ていなくて当然ですが事故も皆無で発表も無いし・・・って、自虐隠しも含めて?自分に甘くなってしまった面はあったのかも?

実際会議中は頑張って?多分話を聞いていたはずですが・・・

驚いたのが17時過ぎに会議が終わって、ダイブツとY小隊長が「小腹が空いた」って!!! まさかの言葉をブツブツ発しながら会場を後にしたのですが・・・食べれるということは若い証拠なのでしょうか?

迷ったら突き進め!??

2025-11-28

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脂が少なく牛の味がシッカリ(水代わり?中ビンのラベルには「飛騨」の文字が)

連絡会議に向かう途中、ランチ候補をとダイブツが調べてくれたのですが・・・

神岡町辺りで食べることにして、「飛騨牛牛丼」? 評価の高い「ラーメン」? どちらにするかで、警備隊Y小隊長&運転手の市役所事務局&ダイブツと揉めながら富山から向かったのですが・・・

迷ったら突き進め!??(後から後悔しないために)

「時間も早いし懇親会は18時30分からと遅い予定だし、どちらも食べたいからハシゴか!

ってことになり市街の細い道沿いの定食屋を見つけて店内に入ると、芸能人?のサイン色紙が沢山飾ってある「如何にもローカル名物店」で軽く牛丼を頂くことが出来ました。

小さな人気店らしく、帰りに玄関ドア外側に「予約で立て込んでいるので、飛び込みのお客様は提供が遅くなります」って手書きプレートが!・・早目に着いて飛騨牛を食べれてラッキーでした。

各方面とも事故激増!

2025-11-28

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第66回・・・経験の蓄積と連携強化は全ての登山者の為に

一昨日 奥飛騨総合文化センター で開催された「富山・長野・岐阜三県山岳遭難防止対策連絡会議」やたら長い名前の会合に出席してきました。

北アルプスで繋がる三県に七つ有る各方面遭難対策協議会が持ち回りで開催されて、各県遭対協から実情と事例紹介・県境にまたがる事故の連携強化方策はもちろん、山岳雑誌・山岳救助器具・ウエア・ギア・山岳保険・「ノ・ミカタ」などのサプリ等々、馴染みの関連業者さん含めて百人余りのメンバーで開催されました。

事前のニュースで、事故が大幅に増えていたのは知っていましたが「下ノ廊下が開通していないのに増えてしまって・・・」って話も出て、もしも下ノ廊下が開通していたら?当然比例して増えていただろうと考えると・・・

また。山小屋従業員が夜遅くに低体温症で動けなくなった登山者の救助に向かい、現場の痩せ尾根でビバークしながら保温措置をしたおかげで助かった事例等も紹介されましたが、県境・救助隊・組織の枠組みはともかくとして「困った人を助ける!」ってことでともかく近くの現場で動ける者が向かう!事が第一なのだと。

当然のことですが、実力の無いものが向かう事は絶対あってはなりません!

関係各所と連絡・連携を取っての対応をしなければなりませんが、山小屋従業員は近くにいるのだから現着も早く出来るし、現場と危険を良く知っておくと共に動ける体力・技術・経験も兼ね備えておくのが理想ですが人出不足でバイト確保に四苦八苦している小屋も有るのも事実で・・・

それでも、信用のおける従業員を育てて確保してゆくのも山小屋の仕事の内だとおもうのですが?

会議後は、京都大学防災研究所 上宝観測所所長 大見士朗様 から火山活動と地震についての講演を聞かせて頂き「ナルホド!」って納得させられて。

険しい黒部を預かる者として、事故防止に向けて「何が出来るのだろう?」「体制はこれで良いのか?」なんてことを毎回考えさせられ尚且つ勉強になる会議であります。

信頼関係は、一朝一夕には・・・

2025-11-25

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先日の「朝日岳」 前山の紅葉と夕日を浴びてキレイでした

続き

富山県では登山届出条例があるので、冬の剱岳に入る時には登山届の提出だけでなく細々とした事前チェック・入山前に登山口の馬場島警備派出所に立ち寄っていただいたりと、登山者の方々には手間を取らせる形になっているのですが・・・

ちなみに、以前は黒部ダム側から冬季の剱岳東面・八峰等を目指す登山者の受付の為に、富山から年末に一週間程度ですが信濃大町に人間を派遣して登山届の受付・チェックをしに行っていたこともあります。

(私も数年間の年末を、大町温泉郷奥の民宿で泊まり込んで受付に行っていたことがあり、帰りに手打ち蕎麦を御土産に頂いて年越し蕎麦に)

事前の手続きは、我々から見ても正直「面倒だわな~」と考えてしまうのですが、毎年同じ山岳会・山岳部も多かったり、以前に警備隊に御世話になっている人がいたりして?そもそも、万が一事故が発生してしまえば山岳警備隊が頼りなのですが・・・

私は毎年年末に馬場島へ慰問?差し入れ?押し掛け?みたいなことしに通っているのですが、だまってみているとイイ感じで?受付と情報交換を済ませて山に向かって行かれているなぁ~って・・・

長年積み重ねられてきた山岳警備隊の活動と富山県の取り組みを、登山者が評価してくれて~警備隊員も厳しい山へのチャレンジを応援すると共に「事故起こさないで」って思いが伝わっての信頼関係が出来上がっているからなのだろうと・・・

明日は、岐阜県飛騨市へ「長野・富山・岐阜三県山岳遭難対策協議会総会」に出席してきます。

今シーズンは各山域とも事故が爆増していたので、防止対策について熱い議論が繰り広げられるのでは?(いつもは重大事故が発生してしまう黒部ですが、幸か不幸か?今シーズンは無事故だったので・・・聞き役に徹して来ようかと?)

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