阿曽原温泉小屋

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えらいこっちゃ!

2024-01-10

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出口に作った防護の屋根の先に落ちてきました

「鐘釣橋」の今回の地震による 損傷状況 のプレス発表がありました。

映像を見ると、枕木を受ける鉄骨が破断しているのがよく解かるかと・・・。

破断した部分を修復するのは??橋梁専門家の意見を待たねばなりませんが、現場で修復作業するにしても、事前に落石発生源~落石の通過斜面を調査して~鉄橋修復現場に落石が落ちて来ないか調べて~修復現場に落ちる危険があるモノがあれば~事前に「落とす」「接着」「ワイヤー固定」等の処置をしなければなりません。(無闇に落として、鉄橋にダメージを与えてはなんにもなりません)

東鐘釣山の頂上まで小便谷 側から登って、発生源を見つけてから崩落面を懸垂下降を繰り返して鉄橋まで向かうことになりますが、今まで未調査の岩壁になるようなので新たにザイルの支点としてドリルで穴をあけてボルトを打ち込んで作るのにも時間が掛かるかも?

しかし調査に向かいたくても、冬季間はアプローチに使うルートは山頂側から小便谷に向かっての雪崩の心配があるし、そもそも斜面が雪で隠されてしまっていては浮石調査が出来ませんし、冬季間は日照時間が短く作業時間が限られるので元々危険な大岩壁の中での作業を行うにはリスクが大き過ぎます。

なので、気温が上がり日照時間が伸びる春先まで本格的な調査は難しいのでは???

本体の橋梁工事は、それが済んでからになる訳ですからになる訳ですから相当の時間が必要になって来るのではないかと・・・。

残念ながら、トロッコ列車は終点の欅平駅まで行ける様になるのは遅れるのではないかと考えられますので・・・そうなれば今シーズンから開業予定だった 「黒部宇奈月キャニオンルート」 も何時頃からオープンできるのか???

ヤッパリ!「黒部は生きいます」

2024-01-09

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鐘釣橋から見上げる東鐘釣山(岩壁の比高は300m余り)

詳細は確認できていませんが、トロッコ列車の 鐘釣橋 が今回の地震でダメージを受けているとのことです。

平成十四年九月にも、強風で崩落が発生して鉄橋が壊されて復旧に一年間掛かったのですが・・・今回はどの程度の損傷具合なのか確認できていません。

前回の復旧時には、崩落から鉄橋をガードするために分厚い鉄筋コンクリートで屋根を作ってあったのですが・・・。(今回の地震は、富山では観測史上初の強さでした)

そもそも鉄橋の損傷具合を確認するにも、事前に崩落面の岩壁を調査して不安定な浮石を除去してからでないと本格的な確認作業も出来ないのではないかと???(屑石が必ず残っているはずです)

岩壁の調査するにしても冬季間は降雪で斜面が隠されているだろうし、なにより山頂まで登るのも雪崩の危険があって近づくのも大変な危険を冒さねばなりません。

私達は平成一四年の災害発生時に、調査と復旧作業 に当たって来たので、この山の危険さは身に染みているつもりです。

「このダイナミックな動き」ヤッパリ黒部は生きてます!

幸いなことに運行期間ではなかったので、人的な被害が無かったのがなによりでした。

今シーズン黒部を計画しておられる方は、鉄道の復旧作業の進捗には要注目ですし、他にも登山道の状況も現時点では確認しようがありませんので計画は慎重にお願いします。

冷え込みました

2024-01-09

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一瞬焼けました 白馬岳~旭岳~清水岳(昨日夕方)

地震被災地が気になるところですが、一昨日から雨から雪に変わったのですが奥山を見ても積雪量は多い様には見えません。

今朝は晴れ上がっているのですが、その分冷え方もキツくて被災地の方々は寒く心細い思いをしておられるだろうと思うと心が痛みます。

今シーズンの宿泊予約について

2024-01-06

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小屋閉め頃には、浴槽が落ち葉で大変なことに

昨シーズンから、宿泊希望日の四十日前から予約を受け付ける方式にした関係で今日現在一般宿泊予約は入って来ておりません。

〇一般登山客の御予約について

基本的に今シーズンも昨年同様の形になるとは考えているのですが、若干の変更も検討中ですので決まり次第このページでお知らせする形になりますのでしばらくお待ちください。

〇ツアー会社・ガイドツアー等、団体の御予約について

集客方法・交通機関予約等の関係で、例年早目に予約を入れていただいております。

・予約希望日については、例年通り自宅FAXで取り合えず受けさせていただきます。

・例年通り「土曜日」「三連休初日・中日」については団体予約はお受けいたしません。(一般の方々だけで元々が混雑予想されます)

・紅葉が盛りの「10月15日~25日」は定員の半分に達した時点で以降の団体予約はお受けいたしません。(団体で先に予約が埋まっては、一般の方々に申し訳ないので)

・団体予約は総勢20名以下、かつガイド・添乗員の割合が少ないと判断される場合はお受けできません。

(割合については、ガイド1:お客さん5 程度と考えますが・・・)

10月23日以降は「10人以上」の団体は基本的お受けいたしません。

昨シーズン10月24日、黒部ダムサイドで薄っすら積雪があったからとツアー12人が当日キャンセルになりました。 お客さんの顔触れ見てのガイドさんなりの判断なんだろうと思いますが、そもそも日没が早く・積雪の心配がある時期にツアーを組むこと自体ツアー会社として???と考えます。

(当日歩いて来た別のガイドに聴けば、ダム直下まで標高を下げると心配するほどの状態ではなかったとのことでした)

ツアー会社さんには少し厳しく思われるかもしれませんが、一般の方々に不公平感を持ってもらわれてはいけないと考えての方針です。

※予約金について

昨シーズンまでは「予約金」的なものは頂いておりませんでしたが、今シーズンからは少しだけでも導入してゆければと考えておりますが・・・詳細が決まればこのページでお知らせいたします。

※そもそもですが

前ページにも書きましたが、今回の地震で「下の廊下」「水平歩道」等々のルートに被害が出ていないか確認も出来ていませんので、それまでいろいろ考えても仕方ないのですが・・・告知が遅くなって心配されておられる方もおられるかと思い取り合えず方向性だけお知らせしておきます。

※再放送

1月7日19時よりBSテレビ東京にて2022年に放送された「黒部川源流紀行」が再放送されるとのことです。

※お見舞い申し上げます

珠洲市には知り合いの息子の嫁の実家があるし能登島にはお世話になった民宿があったりして、応援に向かいたいのですが・・・近くに住んでいながら「個人の支援はしばらく待機」的なことが広報されていて、ブルーシート・チェンソー・発電機等々用意はしているのですが・・・今は少しばかりの募金するしかなくて歯痒い思いをしています。

明日から寒気が入って来るとのことですが、被災された皆様におかれましては御身体を御大事に今しばらく耐えていただきますように。

お見舞い申し上げます

2024-01-02

今回の地震で被災された方々に御見舞い申し上げます。

こちらにも各方面から確認連絡などが入っておりますが、被害らしいものは発生しておりません。(壁時計が落ちました)

富山県でも石川県寄りの地域では、断水・道路のヒビ割れ等有るようですし余震もまだ収まってはおりませんので安心はできないのですが・・・。

心配と言えば、東北の震災後に阿曽原に入った時に阿曽原谷に巨岩が転がって来ていました。

あの時の地震よりも強い揺れだったので、山中で崩壊が発生して登山ルートを破壊していないか??なんてことを心配しておりますが・・・。(富山では震度5強は初観測らしく)

今はそれよりも、現場能登半島周辺の救助・復旧作業が早く行われることを願うばかりです。

おめでとうございます

2024-01-01

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伊折からの剱岳は眩しかったです

あけまして おめでとうございます

昨年中は、良いことも良くないことも?ナンダカンダ次々に身の回りで起きてしまい・・・正直面倒臭くなって投げ出したくなりそうになった時に、そんなこと知らずに日々阿曽原にやって来られる方々の笑顔に応援して頂くかたちになり無事に小屋閉めまで頑張ることが出来ました。

六四歳となり、酒が弱くなり・老眼が進み・怪我人を背負って歩いてみて等々で衰えてきているのを自覚していたのですが、更に先日放映されたTV番組に映る白髪だらけでガサガサ声の自分を見たり、年末の馬場島で若く元気な警備隊員達の動きを見てると・・今にも「老害」って言われ始めるだろうし(既にTVで、絹ちゃんに「偉そう」って言われてしまいました)・・なにより黒部の奥山で思う様に動けなくなって他の人に迷惑が掛かるようなことになっては申し訳ないとは考えているのですが・・・。

今年は登山道整備についての仕組みというかシステム構築的なことが動き出しそうなので、現場で汗かいて来た人間としてお手伝いしてゆかねばならないし・・・。

元々が面倒臭がりなテキトー男なものですから、都合の悪いことは見ない様に?成り行き任せに?やって来たのですが、今年も周りのスタッフを頼りながら「頑張らねばならないのかなぁ~」・・・なんてことをボンヤリ思いながら正月を迎えております。

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