阿曽原温泉小屋

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余裕こいてましたⅡ

2025-04-14

写真

この時期は、食べられるもの無い様な気もするけど??

欅平・鐘釣山小屋支援プロジェクト 多くのご支援&応援メッセージありがとうございます

「鹿」話しの続き

近年はトロッコ列車沿線の河原を数頭で走っている目撃情報や、私自身宇奈月温泉街下流の沢で鹿の角を拾ったことも有ったのですが、この時期に目撃されるということは、黒部の下流域では冬期間も棲み付いているのか?

ちなみに「信濃大町付近で越冬しているニホンシカが、夏場に後立山を越えて黒部川に下って 内蔵助平 を餌場にして過ごして、秋になると山越えして大町市の山に帰っている奴がいる」と聞かされました。(さすがに雪が多くて越冬は無理)

白馬大雪渓のお花畑でも夏場に目撃されているらしく・・・

ニホンシカが増えて生息域が拡大すると「食害」による荒廃も大変心配なのですが・・・ニホンシカが宿主となって 「ヤマビル」 が増えてしまうのではないかと???

私自身は「ヤマビル」見たことも吸い付かれたことも無いのですが、厄介な生き物だと聞かされています。

我々の守備範囲は、植生が生い茂っているのでニホンシカにとっては「御馳走の山」・・・

ニホンシカが後立山を越えて、黒部にドンドン進出して来られては厄介なことになるのでは?そろそろ真剣に対策してゆかねばとは思うのですが・・・・・

余裕こいてました

2025-04-13

写真

藪が生い茂ると姿を見つけにくいかも?

欅平・鐘釣山小屋支援プロジェクト 御支援と応援メッセージありがとうございます

先日「黒薙温泉」に通勤中、柳橋駅 まで来たら何やら上部斜面で気配が???

見上げると二ホンシカが一頭、距離が有るので安心しているのか?ジッと私を見下ろしています。

私が阿曽原に入って少し経った頃から、それまで富山県内では見られなかった「イノシシ」「ニホンシカ」が入り込んで来たと聞くようになりました。

私は「ニホンカモシカ」の調査員を以前していて、冬季間の生息調査で定点観測していましたがニホンシカは見たことがありませんでした。(葉っぱが落ちて見通しが利き、雪面の足跡が見付けやすいので、積雪期に半日余り単眼鏡で山を観察し続けるのです)

ニホンシカ・イノシシ共に、積雪が多い地域には棲み付かない?と教えられてきたのですが・・・個体数が増えて生息域が広がった? ハンターが減って捕獲数が減った???

以前、東京上野松坂屋「山松会」の研修会で秩父の「雲取山」へ登った時ですが、ニホンシカの食害で「藪」「下草」が食べ尽くされ丸裸?網で囲われている場所は藪が生い茂っているのを見れば、シカの旺盛な食欲に・・・

更には、樹木も樹皮を剥がして食べられててしまうのを防ぐために、シカの口の届く高さまで一本一本樹脂製のネットが丁寧に巻かれているのを見て驚かされました。

「水源涵養林」 の看板が立てられていましたが、藪と下草が食べ尽くされた山腹に大雨が降れば崩壊するだろうし・・樹皮が食べられて樹木が枯れて倒れてしまえば・・・食害が広がればエライことになる!って感じたものの「富山には二ホンシカ棲んでないし」少し余裕こいていたのでしたが・・・

「シカ話」続く・・・

まだ大丈夫???

2025-04-12

写真

秋葉原で見付けた看板 真理です!

欅平・鐘釣山小屋支援プロジェクト 本日も、ご支援と応援メッセージありがとうございます。

一昨日までで「黒薙温泉」の作業を終わらせることが出来ました。

山仕事に通うこの時期は、コンビニでランチを用意してゆくのですがツイツイ・・・

コンビニ弁当✙カップ麺✙オニギリ1~2個(新作・限定品とか見ると)

毎日、大仏が食べてる「ドカベン✙大盛りカップ麺」の食べっぷり見てしまうと「羨ましく」なってしまい・・・「身体動かしてるから、まあ良いかっ」って自分に優しくなってしまいます?

(大仏いわく「自分が食べてるんじゃ無く、仕事が食べてるんよ!」とのことです)

これだけでも多めなのですが、朝ごはん食べて出てきたのにレジ横の「ピザまん」買って食べながら宇奈月に向かったり・・・

・代謝が悪くなっている! ・ただの食べ過ぎ! ・知らず知らずに楽している?

等の理由?昨日ヘルスメーターに乗ってビックリ!

毎年ですが、身体を使っているのに体重が増えてしまう困ったシーズンなのでした?

二月末の東京では、誘惑に負けながら食べ廻ったのですが、朝から晩まで出来るだけ歩き回っていたので、朝食から富士そば「カツ丼蕎麦セット✙コロッケ」食べてても大丈夫だったのですが・・・

飯(酒)、喰らってられてる間は大丈夫!??

宇奈月温泉木管事件!

2025-04-11

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黒部川本流に架かる吊り橋を松本市から応援のカイチが自転車帰宅中

「欅平・鐘釣山小屋支援プロジェクト」ご支援ありがとうございます。

昨日で 黒薙温泉 の仕事を、無事終えることが出来ました。

御存知の方もおられると思いますが、宇奈月温泉の旅館・ホテルの温泉水は黒薙で湧いた温泉が引湯管で送られてきています。

写真は通勤路?の吊り橋ですが、黒薙川合流点 の黒部川本流に架かる吊り橋です。(リンクの地図では書いてありません)

薄緑色の配管が引湯管で、その中を温泉水が流れています。(手前錆びた鉄製カバーでガードされているのは、雪崩・落石の直撃から守る為ですが時々ガードが破壊されていることも・・)

「旧吊り橋」が左下に見えていますが、その奥の川が黒薙川になります。

本流に架かる吊り橋が一番長いのですが、この先下流に向けて「嘉々堂谷」「ノボセ谷」「尾沼谷」に吊り橋が作られていて、それ以外はトンネルで宇奈月温泉街まで温泉が引かれています。(写真吊り橋の対岸に、トンネルが見えていますが関係者以外立ち入り禁止です)

このトンネルと吊り橋は、宇奈月ダム建設当時に旧引湯管が水没の恐れから新たに作られたのですが、旧引湯管は山肌を削って気をくり抜いた「木管」が敷設されていました。(当時の木管は、宇奈月駅前踏切近くの黒部観光開発前に展示されてます)

この「引湯管」知る人ぞ知る! 「権利の乱用の禁止」民法の教科書の1ページ目に民法1条3項として載っている判例 宇奈月温泉木管事件 の舞台なのです。

宇奈月温泉の神社で、二年前に 「権利の乱用除御守り」 が販売されて好評との話を聞いたことが・・・最近はどうなっているのか???なので、興味の有る方は 黒部宇奈月温泉観光局 に問い合わせてみてください。

黒部は生きてます!

2025-04-10

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雪崩デブリの上に、大量の土砂・大き目の石・腐葉土・倒木

「山小屋支援プロジェクト」ご支援ありがとうございます。

黒薙温泉大露天風呂 から上流へ向けての写真です。(リンク地図中心左のトンネル記号出口の沢)

昨日「雪融け時期の黒部川の水は濁りが入る」と書きましたが、写真を見て頂ければ解っていただけるかと?

豪雪地帯の急斜面で発生する底雪崩が崩壊斜面の土砂を引きずり落したり、春先の大雨で崩壊地から洗い流されてきた土砂がデブリを覆っています。

(何度も雪崩は出ているはずですが、デブリの破断面に土砂の層が見られないので、真冬中の新雪雪崩では運ばれてきていない?)

写真の残雪も少し前までは「スノーブリッジ」として対岸まで掛かっていたそうですが、崩壊して右岸側だけが残りました。

デブリが崩壊して土砂・腐葉土も川に流れ出すので、この時期は晴れていても川に濁りが入ってしまうのです。

他にも不帰谷 の様に上流部に崩壊地が有る沢も年間を通じて濁りが出ていることもあります。

黒部峡谷に険しい地形が残っているのは、まだまだ落ち着いておらず形を変えながら成長しているというか・・生きている証拠! だから訪れる人を感動させるモノを持っているのだと・・・(百二年前から開発に入って来た人間も凄いのです)

黒部へ透明感のある清流を期待して来られて、濁りが入っている川を見て???って思われるかもしれませんが・・・「山の栄養を、下流~富山湾まで運んでくれて、美味しい米と魚が取れている」って考えてもらえたら???これも黒部なのです!

見えない仕事?(黒薙温泉 最高ですから!)

2025-04-09

写真

急斜面の樹木に朽ちた木が引っ掛かって・・・直下は40mほどの垂壁です

今日も、支援プロジェクトへの暖かいご支援ありがとうございます。

写真は今日の作業中に、枯れ木が樹木に引っ掛かっているのを「手鋸」で切って落としているところです。

写真の中央に横一文字に黒いのが見えますが、何年も前に折れてしまい下に生えていた太い生きた樹木に絶妙なバランスで引っ掛かっていた朽木です。

朽木は腐食しながら留まるので、水分を含んで重くなっていて万が一にでも直撃すれば・・・。(右側が太いのが解かるかと?)

去年までは藪に引っ掛かっていて、簡単に落ちそうになかったのですが・・・朽ち方が進んで先が折れたりすればバランスを崩して遊歩道に落下することも考えられるので、引っ掛かっている部分を小さなノコギリで切断してやって事前に落としてやることに。

急斜面で自分の身体を確保しながらなので、不自由で怖い作業なのですが・・・一般の方々には見えない仕事ですが?安全に楽しんでもらう為には必須な作業で、最高の湯!? 黒薙温泉を安心して楽しんでいただくためには大切な仕事なのです。

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