阿曽原温泉小屋

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次々と・・・黒部は激しいです!

2025-07-17

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「釜」が埋まってしまいました

写真は、橋直上の埋まってしまった「釜」です。

手前の赤茶けた大岩なんぞが有りませんでしたし、深かった「釜」は石・砂で埋まってしまい、新しい倒木ということは、今年の冬に倒された樹、更には・・・もしかしたら左奥の白い大岩も動いてしまったかも?

底が見えない深い「釜」で、イワナが泳いでいるのが見えていたのですが・・・

先日の スノーブロック崩落 等々、黒部のパワーを思い知らされる日々を送っております?

黒部は生きてる!(山が荒れてます)

2025-07-17

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架橋ポイントは埋まってました

昨日まで阿曽原に入って、仙人谷下部の架橋地点の丸太の更新の為に「丸太の受け入れ」「へり輸送の梱包」に行って来ました。

丸太橋は雪の重みでへし折られるので、毎年シーズン前に作ってシーズンが終わると解体して岩穴に保管しておくのですが、増水・落石・腐食等で数年で更新しなければならないのですが・・・仙人谷の対岸(黒部川右岸)から仙人谷を見ると???全然違っている!

梱包作業が終わってから、ダイブツと現場まで歩いて行ってみまたら・・・

架橋ポイントには、が堆積して~大きな倒木で塞がれて・・・直上にあった滝の深くてイワナが泳いでいた釜は大きな岩と土砂で埋まって・・・少し上流には大きな雪の塊と倒木が(底雪崩のデブリ)・・・更に上流には大きな山腹崩壊が発生しており赤茶けた崖が・・・黒部川との出合いでは押し出された岩・石・砂で埋められて、沢水が流れる場所だけが削られ河岸段丘状態・・・

等々、全く様相が大きく変わってしまいました。

通った経験がある方は分かるかもしれませんが、写真右側中段の黒い部分が丸太を収納しておく岩穴で、ほぼ同レベルに橋が架かるのですが・・・ミズナラの巨木が根っ子ごと倒れて塞いでいます。

左上部の泥にまみれた塊は「雪崩デブリ」の残雪で、上に巨岩・巨木・泥が被っていて右側の斜面上部で発生した底雪崩で斜面から引き剥がされて流されて来たと推察できます。

あの場所にデブリが残ったのも初めて見るし、倒木の大きさを見れば育った年数の分は雪崩に遭っていないと考えれば百年に一度レベルの雪崩が発生したのかも???

橋を架けるポイントの倒木・流木を片付け~橋脚に使っていた岩が埋まってしまい新たに岩にアンカーを打ち込まねばならないし~対岸斜面が激流で洗い流されて崖になっているし・・・

橋を架けるには、相当手間が掛かりそうです。

ただし今シーズンは、トロッコ列車が部分運休している!折尾谷の残雪量が多く水平歩道の整備が遅れる見通し!下の廊下も整備が何時終わるか分からない!・・・今のところ登山者が歩いて来れる目途が立っていない・・・残雪が残っているということは、倒木・岩等が不安定なはずなので、山が落ち着くのを待ってから整備して行こうかと考えております。

危機一髪!(マダマダ修業が足らんわ)

2025-07-15

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紅いタオルがダイブツですが、スノーブロックの大きさが解かるかと!

登山道パトロールを終えて祖母谷温泉で一泊したメンバーでしたが、翌朝は欅平まで車でピストン輸送で移動することに。

私が軽四バンを運転して第一陣を送りに行ったのですが、雪崩沢を通過する際に スノーブロック を確認して形が変わってないか?チラッと確認しながらサッサと通過しました。

雪崩沢のコンクリート橋が雪の重みで、片側路線が 崩落 したのは報告済みですが、谷側はまだ生きていて車は普通に通行出来ました。

欅平まで送って引き返して10分余り雪崩沢手前のカーブを曲がった途端???「アレッ?ウワッ?ナニ???」砂利道に雪の塊が散らばっているのが目に入り・・・写真の通り、その先の雪崩沢の橋には大きなスノーブロックが折り重なって止まっていました。(ブロックを押してみましたが、ビクともしませんでした)

車を降りて近付くと、涸れ沢上部10m余に止まっていた大きなスノーブロックが崩壊して幾つにも割れながら橋の上まで転がって来ていました。

(静寂の中で独りウヒャウヒャ言いながら、二手に分かれたメンバーへの連絡・帰りの交通機関の変更等々テンテコマイしてました)

橋の下の谷を覗くと、5mほど下には橋の崩落部分を封鎖するために置いてあった紅白パイロン(円錐形の樹脂製)・黄色と黒色の封鎖用ビニールパイプが弾き飛ばされて落ちていたのですが・・・よく見るとブロックで潰されたのか?割れて曲がっていました。

あんなデカいスノーブロックが軽四自動車に直撃していれば、間違いなくパイロンの様に弾き飛ばされて~5m下の狭い岩盤の涸れ沢に転落して車は潰されて~乗員はタダでは済まなかったことでしょう。

先に通過した際にも、不安定そうなブロックを見て「ヒャーッ」って声を上げる者もいたのですが・・・後から考えて見ると「登山中に歩いていれば、あんな不安定なブロックに近づかないよな~」「道路で車に乗っている」って変な過信・油断が有ったのだと。

これまで黒部峡谷で凄いものを何度も見て体験してきたつもりでしたが、改めて「ヤッパ黒部スゲー」と共にマダマダ修業が足らんわ!と反省しつつ・・・「みんな無事でよかった」と胸を撫で下ろした小屋主なのでした。

入るなとは言いませんが・・・通行は控えてください!

2025-07-14

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雪崩沢には巨大なブロックが不安定に(12日11時頃)

白馬岳~祖母谷温泉線&唐松岳~祖母谷温泉線 両路線の登山道パトロールが終了しました。

両路線とも、今シーズンは大雪の影響と思われる倒木が非常に多く見られ、更には標高を下げるに従って登山道に覆いかぶさる雑草と落ち葉で足元が見えず・・・

白馬線は、百貫コルから下部の沢にはクラックが入った雪渓を迂回するのに苦労させられたそうです。

唐松線の南越から祖母谷温泉間は、倒木というより斜面が立木ごと部分的にずり下がって道を塞いでいる・トラバース道が舐められて急斜面になっていたりと、通常のコースタイムの三倍ほど掛ってしまい到着は夕方遅くなってしまいました。

今回は猛暑も加わり本当に過酷なパトロールでした。

繰り返しになりますが、白馬線・唐松線の今シーズンの一般登山は控えていただく様に御願い致します。

毎年両コースをパトロールして草刈りして整備している地元のメンバーがこれだけ苦労して歩いているのに加え、登山基地の祖母谷温泉は今シーズンも営業出来ませんので宿泊テント泊はおろか救助対応・情報提供等も出来ません。

倒木処理・草刈り等登山道整備にも入りますが、今シーズンの登山道の荒れ方は半端ないし一般登山者の通行が見込めないシーズンなので、来シーズン以降の整備等を考え合わせた整備になります。(現状2,000m以下は、長大な藪漕ぎコース!)

入るなとは言いませんが、利用者が少ないということは人間の気配が感じられない?野生動物の足跡が多く見られたとのことです。

(今年はブナの凶作年とのこと、お隣の糸魚川市でクマ被害も発生していますし、祖母谷3号トンネルを出たところで大きなニホンシカが二頭目撃されています)

今シーズンの両コースで、何かあっても救助体制を直ぐには取ることが出来ないことをお忘れなく!

※黒部恐るべし!

我々サポート隊は、祖母谷温泉まで食材・発電機等を持参してキャニオンルートを利用して(一般の方は利用できません)12日に欅平から入山させてもらいましたが、この時期になっても標高700mの雪崩沢の橋上部10m余の涸れ沢には巨大なスノーブロックがハラハラ!ドキドキ!!融けながら不安定に残っていました。

これだけ猛暑が続いていても残っているということは・・・黒部恐るべし!

恒例のパトロール!

2025-07-11

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サイン入りのお宝バーボン!(マイケルの店にて)

宇奈月方面民間山岳救助隊と県警山岳警備隊で、今日から黒部地区の白馬線・唐松線登山道パトロールです。

両コースとも白馬村から白馬山荘・唐松山荘に入り、翌日祖母谷温泉に向けて下山してくる予定です。

今シーズンもトロッコ列車が部分開通しかしておらず山小屋等も営業していないので、一般登山者の通行は控えていただくことになる予定です。

利用者がいないからと言って放置しておくと、崩落・欠落箇所等が有れば早期に対応しておかねば被害が拡大するし、大雪でしたので倒木があるかもしれません。

黒部エリアは雑木・雑草が半端なく生い茂るので、利用者が居なくても毎年草刈りだけは欠かせませんが事前パトロールで崩壊・倒木等を調査して把握おかないと、本番の草刈りに入って行き詰まることになりかねないので大切なのです。

私はこれから隊員達を白馬村登山口まで送り届けて、明日は食材等を持参して扇沢経由で欅平に入り祖母谷温泉に入って下山して来るメンバーの為にビールを冷やしてホルモンを焼く準備じてオクラと山芋の酢の物作って・・・

行って来まーす。

クラファンへの協力を頂き感謝です

2025-07-08

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懇親会の席に来て頂きました

土曜日のイベント終了後、関係者・出展者等の懇親会が設けられました。

辰野会長、多くのテーブルがあるにも関わらず・・我々のテーブルに寄っていただき、しばらくお話ししていってくださいました。

「モンベルさんにはクラファンで御世話になりました」とお礼をした際に、トロッコ列車が全線開通していないことを大変心配して頂きました。

それにしてもお元気と言うか・・誰かが祝辞?「マグロの様に泳ぎ続けていないと死んでしまう」って言ってた人がいましたが、翌日も会場を回りながらブースに寄ってイロイロ挑戦されていたし、工藤副社長もそうでしたが「元気良い人達が引っ張るから、元気な会社なんだろうな~」なんてことを感じてまいりました。

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