阿曽原温泉小屋

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動いて汗かかねば、変わらない!

2024-02-02

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自宅からの白馬方面

富士山の山梨県側からの登山者から通行料として二千円徴収して、更には一日の入山者を4,000人までとする条例案を県議会に提出するとのニュースが昨日流れました。

北アルプスも対岸の火事ではなく、保全しながら皆さんに楽しんでいただくために、何が出来るのか?何をしてゆかなければならないのか???

環境省・富山県・地元行政・山岳ガイド協会・山小屋関係者等々で、仕組み・ルール等の見直しに取り組んでいるところです。

昨日も役所からのヒアリングを二時間余り自宅のパソコンからzoom使って、「今まで取り組んで来たこと」「活動しながら考えていること」等々を話させていただきました。(去年辺りから時々利用してますが、便利な世の中になったものです)

各役所・関係団体・山小屋関係者・登山者等々、「このままではいけない!」って薄々感じているはずですが・・・新しい仕組み・ルールを決める!ちゅーことは、関係する役所が多くて、いろいろ調整せねばならないし大変なのですが・・・動き出さなければ何も変わりません。

私も、あと何年山に居られるのか??はなはだ疑問ですが・・・現場に出て~汗かいて~現場の状況を伝えて~ルール作りのお手伝いしてゆければなんてことを考えております。

復活させるために頑張っておられます。

2024-01-29

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当時の吊り橋!

先日の会合の際に「立山の登山道整備促進協議会」から説明があって、称名渓谷に以前掛かっていた吊り橋を復活させてはどうか?との話がありました。

元々は、立山弥陀ヶ原~大日平 間には登山道が繋がっていて「称名渓谷」には吊り橋が架かっていたそうです。(称名滝上流約2Km)

昭和44年8月の集中豪雨で吊り橋が流失してしまい、以後橋が修復されずに「弥陀ヶ原~大日平間の登山道も使われることが無くなってしまいました。

元々、立山火山の噴火の際に出来上がった一つの溶岩台地でしたが、浸食によって称名渓谷で分断されてしまったとのことですが、2012年に「ラムサール条約」で保護指定されたのですが、弥陀ヶ原については遊歩道も整備されているが橋を復活させることによって

・貴重な湿原を広い範囲で観察することが出来る

・深く険しい「称名渓谷」これまで見ることが出来なかった「不動の滝」を間近で観察することが出来る

・弥陀ヶ原を出発すれば、大日岳へのアプローチが短くなる(称名滝下部~大日平間の急登がパス出来る)

等々のメリットがあるとのことでした。

調査の写真も拝見しましたが、当時の道形も残っているし加えて木道設置等で保全に配慮すれば環境破壊的なことにはならないだろうとの印象を受けましたし、素晴らしい取り組みだと考えますので私も応援してゆきたいと考えます。

もちろん、当時のように張り込んだワイヤーに太めの枝を縛っただけの恐ろしいものにはならないと思いますが・・・。

(ちなみに太古の時代の称名滝は、現在よりもずーっと下流の千垣駅付近 まで溶岩台地が続いていてその先で滝が落ちていたらしく、浸食が続いて現在の場所まで後退していると教えられたことがあります!)

参考情報!

2024-01-28

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一昨年から比べてもらえれば

26日に富山市内で立山観光旅館組合総会にて配布された資料の中で、積雪量のデーターがありました。

一昨年よりは少なく、昨年より多いとのことでした。(先日の積雪を加算しても傾向は同じです)

ちなみに元旦の地震の震度では、「室堂 3.7」「黒部平 5」を観測したそうですが、アルペンルートの施設に若干のトラブルが発生したものの直ぐに修復されているとのことでした。 (室堂の方が能登には近いのに???)

先にも御伝えしましたが、黒部地区のトロッコ列車沿線の本格的な調査は残雪が落ち着き雪崩の心配がなくなる春先からになります。(ダメージが大きいのが分かっているので、慌てても仕方ありませんから!)

キャニオンルート・・・?

2024-01-21

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仙人谷ダムからの飛龍峡

昨晩「ブラタモリ」で先週に引き続き黒部峡谷が紹介されていました。

高熱隧道~仙人谷ダム~黒四発電所~インクライン~黒部ダム等が紹介されて、今年6月から一般開放される予定だった 「黒部宇奈月キャニオンルート」 に沿った紹介になっていたのですが・・・。

先にも御伝えしましたが、残念なことに元旦に発生した地震の影響で鐘釣橋が落石で損傷してしまい復旧の見通しが立たないため19日に旅行商品の予約延期が発表されました。

・KNBニュース

・日本経済新聞

阿曽原温泉には、黒部宇奈月キャニオンルートは直接関係ないのですが・・・。(いまだに、キャニオンルート使って阿曽原に行けると考えておられる方がいるみたいです)

地元の観光に携わる関係者の期待が大きかったし、そもそもトロッコ列車が終点の欅平・河原露天風呂がある鐘釣駅まで行くことが出来なければ、黒部を訪れる観光客は激減するだろうし・・・影響は大きくなってしまうのではないかと心配されております。

我々山小屋関係者も、トロッコ列車が運行再開するまでは登山者が入山することも下山路に使うことも出来ず営業することも出来ません。

なるべく早く調査に入りたいのですが、崩落岩石によって破壊されたであろう岩壁の調査に入るには暖かくなるまで雪崩・残雪の案配を見てからでは危なくて近づけません。

鉄橋の修復も、千切れた場所を切り取って繋げば「ハイおしまい!」ってなわけにはゆかないはずで時間が掛かるのではないかと想像しております。(歪んだまま繋ぐわけにはゆかないはず)

今夜は!

2024-01-13

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露天風呂の紅葉

今夜19時32分からNHK「ブラタモリ」で黒部が紹介されるみたいです。

撮影隊が「欅平駅」に到着した際に、たまたま同じ電車に乗っていましたが・・・撮影クルーと随行員の多さにビックリ! 

民放の撮影クルーを何度か見て来たし、NHKの番組制作に付き合ったことがありましたが・・・さすがは「ブラタモリ」今夜の放送が楽しみです。

えらいこっちゃ!

2024-01-10

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出口に作った防護の屋根の先に落ちてきました

「鐘釣橋」の今回の地震による 損傷状況 のプレス発表がありました。

映像を見ると、枕木を受ける鉄骨が破断しているのがよく解かるかと・・・。

破断した部分を修復するのは??橋梁専門家の意見を待たねばなりませんが、現場で修復作業するにしても、事前に落石発生源~落石の通過斜面を調査して~鉄橋修復現場に落石が落ちて来ないか調べて~修復現場に落ちる危険があるモノがあれば~事前に「落とす」「接着」「ワイヤー固定」等の処置をしなければなりません。(無闇に落として、鉄橋にダメージを与えてはなんにもなりません)

東鐘釣山の頂上まで小便谷 側から登って、発生源を見つけてから崩落面を懸垂下降を繰り返して鉄橋まで向かうことになりますが、今まで未調査の岩壁になるようなので新たにザイルの支点としてドリルで穴をあけてボルトを打ち込んで作るのにも時間が掛かるかも?

しかし調査に向かいたくても、冬季間はアプローチに使うルートは山頂側から小便谷に向かっての雪崩の心配があるし、そもそも斜面が雪で隠されてしまっていては浮石調査が出来ませんし、冬季間は日照時間が短く作業時間が限られるので元々危険な大岩壁の中での作業を行うにはリスクが大き過ぎます。

なので、気温が上がり日照時間が伸びる春先まで本格的な調査は難しいのでは???

本体の橋梁工事は、それが済んでからになる訳ですからになる訳ですから相当の時間が必要になって来るのではないかと・・・。

残念ながら、トロッコ列車は終点の欅平駅まで行ける様になるのは遅れるのではないかと考えられますので・・・そうなれば今シーズンから開業予定だった 「黒部宇奈月キャニオンルート」 も何時頃からオープンできるのか???

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