阿曽原温泉小屋

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ありがとうございます (「良い仕事」って!)

2025-04-08

写真

左側下に大露天風呂  左側奥の黒薙川(雪融けが進んで濁り気味)

本日も「山小屋支援プロジェクト」への御支援を頂き有難うございます。

今日は、黒薙温泉の山腹調査に行って来ました。

写真左手前の茶色は、雪崩のデブリの上に被っている「土砂・腐葉土・枯枝」等ですが、写真に写っていませんが朽ちた巨木も数本押し流されてきていました。

右手前の沢上部から出た雪崩が、露天風呂に向かって押し出したものですが、例年よりデブリ・倒木・腐葉土等が多い様な気がするのは、規模の大きな雪崩が出たからだと。

(この時期の雪解け水は、デブリが融けながら「腐葉土・土砂」も一緒に流れ出しているので濁りが入ります)

他の傾斜の緩い斜面にも、大きな倒木が引っ掛かっているのが目立ったのは・・・水分を多く含んだ重たい雪が木を倒したのかなぁ~? 毎年、同じ場所へ同じ時期に入るということは、知らず知らずに「山を見る眼が養われて」検証して想像する力が付く?

露天風呂右側面の岩壁調査作業している人間が見えますが、シッカリ点検しておかないと入浴中の人間に(たぶん衣服を身に着けていないはず)ダイレクトに落石が当たっては・・・

安全に楽しんでもらう為には必須! 誰にでも出来る作業ではない!(誰もやりたがらない?) 

自己満足なんですが、やりがいを感じることが出来る良い仕事って思いながら汗かいて来たのですが・・・やっぱりだんだん辛くなってくるのは歳のせい?

明日もダイブツに煽られながら?頑張って来まーす!

ありがとうございます

2025-04-07

写真

海苔巻き???強引にもほどがある!

本日も山小屋支援プロジェクトへ、多くのご支援を頂きまして感謝感謝です。

同時に寄せられるコメントを読むたびに、黒部奥山を預かる責任の重さをヒシヒシと感じている次第です。

※タイミングよく歩荷依頼が

営業が出来ない年に、ありがたいことに歩荷依頼が入って来ています。

写真は以前に、志合谷上流側 の鉄塔基部まで交換用の「碍子」を歩荷した際の写真です。

碍子はセラミックス製(陶器みたいな?)なので、ぶつけて割れない様にシッカリした木製の枠で梱包されてヘリコプターで近くの平たい場所へ運ばれてきます。

リンクの地図 (1023mピーク左側の線が送電線)を見てもらえば解りますが、黒部奥山の切り立った尾根に送電鉄塔があるのですが、近くに平らな場所はなど有る訳もなく・・・山が切り立っているし送電線直近なので接触すればヘリコプター即墜落なので、鉄塔基部にアプローチする訳にもゆきません。

適当な?荷下ろし場から、木枠で梱包された新品碍子(1セット約30kg)を背負って、藪道歩き・岩場をロープで懸垂下降等々しながら現場に向かいます。

交換が終われば、古い碍子と木枠を回収するのですが・・・木枠を海苔巻き状にして上部の急な岩場をロープを頼りに登り返して~その上部には藪が生い茂っていて木枠が引っ掛かるのを強引に前に進んで・・・全身の筋肉勝負の仕事でした。

逆に岩場を懸垂下降して搬入した際に、「遭難現場じゃ60Kgの人間担ぐ事有るんだから」って2ケース背負って懸垂下降したら・・・人間と違い「岩」を担いでいる様なもので腰に重さが集中してしまい、バランスが悪く仰け反りそうになるのをプルプル腕力頼りで無理やり下降しました。

(次回からは、ヨイ子にして1ケースずつ担ぐことに! 痛い目に遭えば学習するのでした・・・痛い目に遭うまで分からんのかい!??)

少しづつ動きだします

2025-04-06

写真

黒薙温泉 大露天風呂上部斜面点検中

トロッコ列車の運転再開はまだですが、明後日から黒薙温泉へ山腹調査に行く予定です。

大露天風呂上部斜面 と、雪崩が集まる遊歩道上部の沢筋の点検・浮石落とし作業ですが

・南向きで陽当たりが良く比高も低いので、上部からのブロック雪崩の心配が無い

・タイミングが遅く成れば、藪の葉っぱが広がり始めてしまい見通しが利かなくなる

・毎年参加してくれているメンバーも、あまりにも日程がズレると都合がつかなくなる

宇奈月ダム上流部から、左岸の「引湯管トンネル」を利用して自転車通勤での仕事になりますが、幸い天気回りも良さげなのですが・・・(トロッコ列車の対岸の沢に吊り橋が見えるはず)

冬の間は身体を動かさずにいるし年金受給年齢になったし、ちゃんとした正当な理由が有るのだから?そろそろ引退させてくれと話しているのですが、ダイブツが許してくれませんし、災害で仕事にならないんだから「自分の呑み代」位は?自分で汗かいて稼がねば・・・

※GWは、室堂で声掛けしています?

・5月1日~6日 富山県入山指導員勤務で「立山室堂」のバスターミナル降り場付近でウロウロしているはずです。

毎年、「阿曽原に行ったことあります」「阿曽原小屋の御主人?」等々、登山者・ガイドさん等から声を掛けて頂き、懐かったり?ありがたかったり・・・ターミナルで暇そう立っていたら? 遠慮なく声を掛けてもらえましたら、何も出来ませんが笑顔くらいは返すことが出来るかと?(オッサンの笑顔?・・・要らんか?)

腕章して立っているので、腕章の漢字が分からない外国のお客さんにはターミナル係員に見えるらしく、「雪の大谷」へ出るゲート案内をすることが多く・・・

「スノーウオール? ルック ボード レフトサイド ダウンステップ ゴー」??身振り手振りで大声で単語並べているだけなのですが・・・本業以外も忙しい事があるるのでその時は御容赦を!

※ありがとうございます

【令和6年能登半島地震被災支援】欅平・鐘釣山小屋支援プロジェクト 

今朝も多くの方々から「ご支援」「応援メッセージ」が届いておりました。 

本当にありがとうございます。

紹介して頂きました (今年は残雪が多い)

2025-04-05

写真

大雪の年は、秋口になっても黒部川本流「S字峡」にスノーブリッジが

「欅平・鐘釣山小屋支援プロジェクト」を、 朝日新聞電子版 で紹介して頂きました。(富山版では紙面でも)

本日も次々と届く「ご支援」ありがとうございます。

※いつまで経っても寒い

今年の富山は、それなりに降りましたが「大雪」というほどでは無かったと体感しているのですが・・・黒部エリアについては「雪質が重い」「風向きが違った?」「雪崩の出方が違う」「春先になっても気温が低い」等々例年の積雪とは少し違う様な???

ちなみに立山室堂平の積雪量は例年と変わらないそうですが、氷の層が何層も入っているとのことでした。

トロッコ列車の運行再開も遅れ気味なのは、線路上部の山腹の残雪が寒さで消えてくれず多く残っているので、山腹の浮石調査したくても気温が上がって山腹上部の残雪がブロック雪崩として落下して来る恐れが有る為作業が進まないのです。

雪の多い年に「欅平駅上部」へ山腹調査に行った際、気温が上がり始めた午前十時前位に斜面上部を観察したら随分残雪が残っているのが見えて・・・調査したい山腹の多くが残雪で隠されており「調査にならないのでは?」「なにより雪崩が怖いわ」って話しているところへ

上部斜面で「ズドドドーーー!」って地響きがして、直後にブロック雪崩が目の前の枯れ沢地形の溝を下って来ました。

幸い雪崩の走る溝から離れた見通しの効く平場で観察していたので、直撃はしなかったのですが・・・小さ目のブロックは空中を回転しながら飛んで来るし~ドラム缶ほどの雪塊は泥交じりのグサグサ雪を巻き込みながら勢いよく雪崩れて~それに引きずられて太い倒木も巻き込んで下って行き・・・

泥臭さ・飛び散る氷粒・地響きを目の当たりにして、さすがに胆を潰してしまい速攻「今日の作業は中止!」にしたことがありました。

鐘釣から欅平間は黒部川の左岸となり、線路の上部斜面が「北向き」「比高が高い」「奥山で積雪も増える」等の影響で慎重な判断が必要になって来るのです。

ちなみに、リンク先地図の下部に「四平谷」とありますが、今年は大きな雪崩が出ている様です。

幸せ者です

2025-04-04

写真

多くの方々が、黒部に期待しておられるのがヒシヒシと

【令和6年能登半島地震被災支援】欅平・鐘釣山小屋支援プロジェクト

への多くの方々からのご支援ありがとうございます

加えて皆様方から送られた、応援メッセージを読むと「ありがたいやら」「頑張らねば!」と気を引き締め直しているところです。

昨日、某全国紙さんから取材を受けたのですが・・・

黒部峡谷のことを詳しく知らない方に、アレコレ説明していると「やっぱり黒部は凄いんだわ!」自分で話しながら改めて再認識したというか・・・

災害で営業出来ない年が何度もあって厳しいこともあったけど(実は真っ最中なんですが・・)

毎朝お客さんにアリガトウ言ってもらえるってことは、いい仕事させてもらっている証拠!

繰り返される災害は大変だけど、普通の人が見ることが出来ない「黒部の激しい変化」を災害現場に突っ込んで行って間近で大迫力を何度も、見て・聞いて・身体揺すぶられ・岩にぶつかるキナ臭さを嗅いで「生きてる黒部」を身体全体で感じて来れたし・・・そしてこんなに応援して下さる方々に恵まれてるし、俺は「とっても幸せ者なんだわ」なんてことを考えております。

ありがとうございます

2025-04-02

写真

大雨後の雪崩沢は大量の土砂と倒木が・・黒パイプは送湯管なのですが・・・

今週月曜日から始まった 【令和6年能登半島地震被災支援】欅平・鐘釣山小屋支援プロジェクト【黒部奥山】 へ多くの方々から早々に御支援を頂き感謝感謝の組合長です。

加えて応援メッセージも届いているとのことで、ありがたさが身に染みております。

我々山小屋組合は経営する小屋の維持管理はもちろんですが、富山県・黒部市・黒部峡谷鉄道と共に「欅平~祖母谷温泉間道路管理組合」を作って道路の維持管理も担っております

写真は昨年の 雪崩沢(リンク地形図中心) の状況ですが、大雨が降ると沢筋に溜まっていた土砂・岩・倒木がある程度は押し流されるのですが、十年に一度クラスの豪雨(最近はチョイチョイ)になると周辺急斜面に留まっていたものと沢筋の岩盤上に溜まっていたものが底から全て洗い流されて沢筋に集まって流れ下ります。

自動車道路が無ければ、そのまま祖母谷川まで流下してゆくのでしょうが・・道路・橋はダムの役割をしてしまうので、写真の様に倒木・岩・土砂で埋め尽くされてしまいます。

沿線の小屋と欅平園地の足湯への温泉水の供給配管も道路沿いにあるので、道路の維持管理は非常に重要なモノとなります。

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