阿曽原温泉小屋

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幸せ者です

2025-04-04

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多くの方々が、黒部に期待しておられるのがヒシヒシと

【令和6年能登半島地震被災支援】欅平・鐘釣山小屋支援プロジェクト

への多くの方々からのご支援ありがとうございます

加えて皆様方から送られた、応援メッセージを読むと「ありがたいやら」「頑張らねば!」と気を引き締め直しているところです。

昨日、某全国紙さんから取材を受けたのですが・・・

黒部峡谷のことを詳しく知らない方に、アレコレ説明していると「やっぱり黒部は凄いんだわ!」自分で話しながら改めて再認識したというか・・・

災害で営業出来ない年が何度もあって厳しいこともあったけど(実は真っ最中なんですが・・)

毎朝お客さんにアリガトウ言ってもらえるってことは、いい仕事させてもらっている証拠!

繰り返される災害は大変だけど、普通の人が見ることが出来ない「黒部の激しい変化」を災害現場に突っ込んで行って間近で大迫力を何度も、見て・聞いて・身体揺すぶられ・岩にぶつかるキナ臭さを嗅いで「生きてる黒部」を身体全体で感じて来れたし・・・そしてこんなに応援して下さる方々に恵まれてるし、俺は「とっても幸せ者なんだわ」なんてことを考えております。

ありがとうございます

2025-04-02

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大雨後の雪崩沢は大量の土砂と倒木が・・黒パイプは送湯管なのですが・・・

今週月曜日から始まった 【令和6年能登半島地震被災支援】欅平・鐘釣山小屋支援プロジェクト【黒部奥山】 へ多くの方々から早々に御支援を頂き感謝感謝の組合長です。

加えて応援メッセージも届いているとのことで、ありがたさが身に染みております。

我々山小屋組合は経営する小屋の維持管理はもちろんですが、富山県・黒部市・黒部峡谷鉄道と共に「欅平~祖母谷温泉間道路管理組合」を作って道路の維持管理も担っております

写真は昨年の 雪崩沢(リンク地形図中心) の状況ですが、大雨が降ると沢筋に溜まっていた土砂・岩・倒木がある程度は押し流されるのですが、十年に一度クラスの豪雨(最近はチョイチョイ)になると周辺急斜面に留まっていたものと沢筋の岩盤上に溜まっていたものが底から全て洗い流されて沢筋に集まって流れ下ります。

自動車道路が無ければ、そのまま祖母谷川まで流下してゆくのでしょうが・・道路・橋はダムの役割をしてしまうので、写真の様に倒木・岩・土砂で埋め尽くされてしまいます。

沿線の小屋と欅平園地の足湯への温泉水の供給配管も道路沿いにあるので、道路の維持管理は非常に重要なモノとなります。

遅くなりました・・・

2025-03-31

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山頂右側(鉄橋からの比高約350m)で発生した落石の、一部が跳ねて鉄橋に悪さしました

災害発生からタイミングを失した今になって、なぜクラウドファンディングなのか?

1.今回の地震発生が元旦で、鐘釣橋が被害を受けていること自体の連絡が遅くなった

2.鉄橋の落石被害は確認できても、発生源から鉄橋に至るまでの岩壁調査は春になって雪崩の危険が無くなってからでないと入れない(ヘリからの目視では、斜面崩壊予兆・残置された浮石は確認できない)

3.雪解けを待って調査してみたら、落石発生源の岩塊がズリ下がっていることが判明したので対策が必要との判断

4.ズリ下がって岩壁にモタレカカッテいる岩塊を砕いて除去して上部の危険を除去してからでないと鉄橋の補修に取り掛かれず昨年中のトロッコ列車の全線開通を断念

5.モタレカカリの岩塊を除去後に現れた岩壁に幾つものクラックが発見されて、クラックを特殊なセメントで接着・極太ワイヤーで岩塊固定 等の追加工事が必要で、追加工事が終了するにはもう一年程度時間が掛かることが判明

6.同時に欅平駅操車場・荷下ろし場所等の地盤沈下の復旧工事も相当な時間が必要と判明

・・・次々と問題が表面化してきたのでした。

我々山小屋組合としては「お隣の能登の被災地は大変なんだから、我々も一年間頑張らねば!」 と考えていたのですが・・・

〇1シーズンでの営業再開の見通しが立たなった

〇昨年は天候・留守の関係? 「蜂」 「カメムシ」が共に大発生してしまい、室内のカビ大発生と併せて営業再開時の施設・備品の清掃や買い替えに相当の時間と費用が発生することが予想される

等の不安要因が発生してしたところで、各方面からのアドバイスを受けてクラウドファンディングで皆様にご支援をお願いすることといたしましたことを申し添えておかせていただきます。

「欅平・鐘釣 山小屋支援プロジェクト」について

2025-03-30

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お願いばかりで申し訳ないのですが・・・かなり困っています

【令和6年能登半島地震被災支援】欅平・鐘釣 山小屋支援プロジェクト  (3月31日開始)

昨年元旦に発生した「能登半島地震」により、黒部峡谷鉄道(トロッコ列車) 鐘釣橋が被災して、猫又駅までの折り返し運行となり上流部沿線の「鐘釣」「欅平」地区の山小屋は唯一の交通手段が運行出来ず~結果として営業出来なくなってしまいました。

これまでも「平成7年7月水害」「平成14年9月鐘釣山落石災害」等々に見舞われて来ておりますが、二年連続で営業出来なくなることはありませんでした。

「黒部に災害は付き物!」一年間頑張れば復旧してくれるだろうと淡い期待を持っていたのですが、本年中の復旧工事も終了しないことが決まってしまいました。 復旧情報

これで黒部奥山の山小屋は、昨年~本年の二年間営業出来ず無収入が決定してしまいました。

山小屋は営業出来なくても、維持管理してゆくだけでも費用も掛かりますので「借地使用料」「関係協会分担金」の減免等を森林管理署や関係各機関に協力依頼するなど御支援を御願いしているところです。

しかし各山小屋は、営業出来なくても「雪害」等の被害確認や雪囲いを外して風を通したり、落ち葉掃除せねば排水が溢れて施設が腐食したりと最低限の手間をかけねばなりません。

元々施設が老朽化しているうえ、黒部奥山で常に人間が入っていないということは・・

〇風通しが悪く、湿気で室内にカビが大量に発生してしまう(一時的に風を入れても、留守にする時には厳重に戸締りしてゆかねば動物・昆虫が入り込むので、更にカビを増殖させてしまう)

〇営業出来ていれば、小さなうちに駆除されているはずの小屋近くの「蜂の巣」が大きく発達して、中間見回りに行った従業員が蜂に刺されて消防防災ヘリで救助された

等々おもわぬトラブルに見舞われている次第です。

当山小屋組合は零細な家族経営ばかりですが、来シーズン鉄橋が修復され営業再開出来た際に、我々受け入れ側がシッカリ元気に態勢を整えておかねばならないと考え今回のクラウドファンディングへの御支援を御願いするに至りました。

先に「北アルプストレイルプログラム」についてもご支援を御願いしていたばかりで心苦しいのですが・・・黒部奥山の厳しい現況とプロジェクトの趣旨を御理解いただき御支援をお願いするものです。

世の中上手く回るはず?

2025-03-29

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藪漕ぎしながらの碍子(30K弱)を歩荷! (誰かがやらねばならないなら)

昨日は、ボッカ仕事の打ち合わせで富山市笹津まで。(今回は塗料メイン)

営業出来ないので暇もあるのですが・・・トレイルプログラムで登山道整備資金を集めても、作業に来てくれるメンバーにはチャンと稼いでもらわねば定着してもらえないと考えます。

メンバーは、やる気があっても、若くてお客が付かない山岳ガイド・山小屋従業員・民間山岳救助隊員等を想定していますが、登山道整備の仕事量だけでは・・ブッチャケ大した収入にならないので、黒部に来るからには併せて稼げる仕事を作ってあげられればと考えています。

今迄も「歩荷」は依頼を受けて来ましたが、突発的な災害復旧等が発生した場合に依頼を受けて急遽人間を集めて対応してきましたが、数年前から鉄塔巡視路の整備等も依頼されて来たし「奈良の山の中へ歩荷に来てもらうことは可能でしょうか?」なんて電話を受けた事も・・

送電屋さんに聴けば「今時の若い人たちは、鉄塔に登っての高所作業は嫌がらないのだけれど、山奥でボッカ・巡視路整備等大汗かくキツい汚れ仕事は嫌がる傾向にあって・・・」とのことで依頼が来るのでした。

昨年も60Kgほどのトランス(分解出来ない塊)の歩荷依頼が来ましたが、山岳レスキューをカジッテル人間にすれば怪我人担いで歩くのと変わりない事なのですが・・・一般の人からすれば無理!ってなるわけです。

無理な仕事があって達成出来る人がいないのであれば、山の関係者で達成できる人間を繋いで上げられれば・・・世の中うまく回るのでは???

不測の事態に対応するのも甲斐性???(山舐めんな)

2025-03-28

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ガス海老の塩焼き 吉今日さんでカリカリと

昨日の会合は、関西電力黒部川システムセンターで「放流監視人・パトロール員懇談会」に出席してきました。

黒部川は黒部ダムから河口に向けて、ダム・発電所が幾つも有りますが、管理上天気が良くても放流することがあります。

突然増水しても避難できるよう事前に余裕を持ってサイレンが鳴らされるのですが、避難が遅れると増水して川を渡れず帰ってこれなくなることがあります。

平成八年秋にダイブツと二人で、仙人谷ダム上流右岸の尾根~1,109ⅿピーク ~1,647mピークまで尾根を登り~藪を北に向かい~1,771m直下から阿曽原の露天風呂の対岸へ尾根を下り1,436m~阿曽原温泉露天風呂まで周遊藪漕ぎに出たことがあります。

行程のの80%ほど歩いて、露天風呂から見上げた岩峰上部まで来た時に???黒部川から大きな水流の音が聞こえています。

小屋を出る時には黒部川の水は少なく、周遊して来ても楽勝で渡渉出来る水量だったのですが・・・

小屋に無線で問い合わせて見ると「放流が始まって、とても渡れそうにない!」 ってことは「引き返すしかない」との判断を・・・

苦労して歩いて来た「猛烈な藪山」を登り返して仙人谷ダムまで引き返せばならなくなり、「目の前の山だから」って行動食も持たず・弁当も食べ尽くしていて、ヘロヘロになりながら帰っ来た事があります。

ということで、放流監視人は大切な仕事ということが解かりましたが、残念なことに連絡を密にしなければ役に立たないとのことを勉強させられた次第です。

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