阿曽原温泉小屋

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昔の人は凄い!(冬枯れすると)

2025-11-15

写真

中央に水平歩道跡が見えます(阿曽原滝左側岩壁)

黒部峡谷の開拓期に、欅平~阿曽原~仙人谷ダム~十字峡~白竜峡~黒部ダムまで 水平歩道・旧日電歩道と道が作られました。

その時には欅平上部から上流に向けて水平に道が作られていたのですが、飛龍峡の仙人谷ダムを作ることに決まって欅平から建設用資材搬入トンネル(リンク地図茶色点線)のためと水路用トンネル(リンク地図青色点線)を掘るために、水平歩道からそれぞれの工事現場に高度を下げて現在の仙人谷ダムと阿曽原キャンプ場まで道が作られたようです。

仙人谷ダㇺへは人見合宿所裏の尾根から降りダム上流東谷出合吊橋を過ぎてからの急登、阿曽原は欅平側送電線鉄塔付近から降り阿曽原小屋前から急な登り返しになります。(リンク地図参照)

それぞれ山道を降りてから登り返して水平道に出るまでの区間は廃道になって使われなくなったのでした。

写真は、阿曽原谷左岸の雑木が冬枯れで葉っぱが落ちると現れる旧道跡ですが、小屋から見ると阿曽原谷の滝が見えるのですが、その左側の急斜面の岩盤に水平に削られた写真の痕跡が見える様になります。

ちなみに滝をはさんだ右側尾根に 送電線鉄塔 が建っていていますが、信じられないかも知れませんが昔は滝の前の空中に吊り橋が作られていた写真がトロッコ列車宇奈月駅二階の展示室で見ることが出来ます。(リンクページの写真を横断するように吊り橋が!)

昔の作業員は、凄い事して黒部に立ち向かっていたのです。

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