「軽油引取税」の行方は・・・
2025-11-12

奥鐘山西壁(右側の崩壊ってあったかな)
最近、国会でガソリン・軽油の免税が話し合われているようですが・・・
私の「霞が関」初見参は、成り行きでしたが環境大臣室への陳情でした。
山小屋の電気は、ほとんどディーゼル発電機で賄っています。(最近は太陽光等も導入されていますが、メインは未だにディーゼル発電です)
燃料の軽油には「軽油引取税」が上乗せされているのですが、当時は「道路特定財源」として道路の維持管理に使われる目的税でした。(2009年から一般財源)
ただし道路に関係のない業種の例えば「鉄道を走るディーゼル列車」「海上の漁船」「大規模農場のトラクター」「スキー場の圧雪車」等々の道路に関係ない業種の軽油引取税が免除とされていました。
当時の全国の主だった山域の山小屋の主人は、それぞれの県税事務所に「据え付けた発電機を運転するだけで道路に負荷をかけている訳でもないのに、税金を徴収されるのは不公平でないか」と掛け合っていたそうです。(大きな山小屋では軽油の消費量は相当なモノ)
しかし「法律で免税業種に指定されていないので、末端の県税事務所に申し立てられても・・・」って回答ばかりで
そこで財務省に直接陳情しても弱小「山小屋連」の話なんぞ取り合ってもらえないだろうから・・・
山小屋の実情を理解してくれている、環境省から財務省に話しつけてもらえないか?ってことで、全国の主だった山域の山小屋組合の代表が其々陳情書を提出することになったのでした。
続く・・・
※余談
話しは逸れますが、現在も山小屋の全国連合会的な組織はありませんが、日本全国各山域は「山容」「気候」「有人無人等小屋の営業形態」等々が大きく違うので全国組織的なモノは無理ではないかと個人的には考えています。
しかしコロナ禍の時に霞が関の省庁五ヶ所ほどへ、たまたま持ち回りで北アルプス代表組合長だったので成り行きで陳情に行きましたが、その時には「我々はヤッパリ小さな組織だわ!」って痛感してまいりました。
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