阿曽原温泉小屋

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海水温が高いから???

2020-12-18

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昨日昼前に、一時の晴れ間が!(怪しい雲が)

関越道の立ち往生を目の当たりにすると、ドカ雪の恐ろしさを改めて思い知らされます。

今のところ富山は生活が滞る様な事はありませんが、この二日間は家の周りの除雪に追われました。

昨夜半から雨模様で、水分を吸って雪が重くなって樹木が倒れたり電線が切れたり等々二次的な被害が発生しないか心配です。

昨日のローカルニュースで、富山湾に発生した 「漏斗雲」  の事が話題になっていました。

竜巻の子供みたいな?雲ですが、黒部川河口沖でたま~に見られることがあります。(私も二本並んでいるのを見たことがあります)

昨日ページで、「アラレ」が積もった事を書きましたが、どちらも大気の状態が不安定だから現れると聞いた様な・・・。

心配です。

2020-12-17

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今朝五時は、吹雪いていました。

来るぞ!来るぞ!って天気予報通りに、まとまった積雪がありました。

降雪があった日は家の前を午前5時頃に除雪車が通ってゆくのですが、通過した後に排土板からこぼれて脇に残される残雪ブロックがどおしても出てしまいます。

そのままにしておくと、硬く固まってしまうので車を出すことが出来なくなるので速攻片付けなければなりません。

昨日の雪は水分の多い重かったのですが、昨夜から今朝まで20センチ余り積もった雪のほとんどが「アラレ」でした。

「アラレ」の層は雪崩を発生させる切っ掛けになるので・・・積雪量が多いであろう黒部奥山で、大規模な雪崩が発生していないか心配になってしまいます。

長い冬が始まります。

2020-12-15

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鐘釣橋は、冷え冷えと。

昨日の帰りは、雪の降りしきる中を鐘釣から猫又まで歩きました。

線路沿いは、基本的には「冬季歩道」と「トンネル」を歩くので雪を被りながら歩く訳ではないのですが、橋の上だけは屋根が有りません。

橋の歩道部分は、冬中ヒーターで暖められていて積雪が無くそのまま歩けるのですが、寒い風が吹き抜けて雪が張り付いて鉄で作られた巨大な橋は冷え冷えとしています。

光が灰色に重く見えて・・・「北陸!」って感じがします。

終わらせました。

2020-12-14

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鐘釣駅直下の河原には。

今日は、鐘釣駅構内のスチールネットの撤去作業でした。今シーズンの我々の持ち分は、これで終了!

朝一の出発時から雪が降り出していたのですが、行きも帰りも途中のスノーシェッドにはサルの群れが「雪宿り」していて、列車が近づいて警笛を鳴らしても線路を占拠したまま動こうとせず・・・スピードを落として警笛を鳴らして追い払いながら進むことに。

夕方、宇奈月に帰ったら鐘釣よりも積雪が多くてビックリでした。

※写真は!

雪がシンシン降って、音を消してしまう不思議な空間でした。

昨日も書きましたが、鐘釣駅直下の黒部川はプチダム状態で砂と砂利で埋め尽くされて本来あるはずの巨岩は見えません。

源泉かけ流れ???

2020-12-13

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透明度満点!

鐘釣河原の温泉は、訪れる人もいない冬場は露天風呂に溜められることもなく本流に合流するまで河原を流れていました。

河原を流れる透明度の高い温泉は、若干温度が低い気がしましたが浴槽に溜めれば丁度良い程度かな~。

この辺りを境に上流側には巨岩が多くみられますが、下流側には砂利や砂が堆積した河原になってしまいます。

鐘釣の下流で合流する 不帰谷 奥で山腹崩壊が進んでいて、押し出された土砂が本流を堰き止めてしまい~河川勾配が緩くなり~川の流れが弱くなり~土砂が堆積してしまいました。

以前は、鐘釣駅直下の河原にも大きな岩が見えていたし流れもシッカリあったのですが・・・今は川幅いっぱいに水が溜まってしまい、小さな「ダム湖」状態となってしまいました。(時々、洪水時に不帰谷出合の天然ダムが決壊するとダム湖は消滅することもあります)

不帰谷の崩壊は治まる気配はなく、大量の堆積土砂が黒部川を堰き止めたままになってしまうと・・・河原から湧き出す透明度満点の温泉は「この先どうなってゆくのだろう?」と心配になって来ます。

肩ひじ張らず?

2020-12-12

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鐘釣上流には、巨岩が積み重なっているのです。

昨日は、鐘釣駅から少し奥での作業でした。

鐘釣~小屋平の間は、トロッコ列車の沿線で「黒部」の本来の姿を残しているエリアだと思っています。

昭和二年に「冠松次郎」が黒部川を遡行した 記録映画「黒部峡谷探検」 が残されていて、何度か上映会の解説を引き受けたことがあるのですが、開発される前の黒部峡谷は険しく切り立った峡谷の底には巨岩が折り重なり、その間を大量の水が勢いよく流れる様は圧倒的なパワーで・・・恐れを感じてしまうほどの映像です。

電源開発・砂防事業・治山事業等の開発が進み、水量が減り巨岩の間を流れ下る激流は見られなくなり、河川勾配が緩くなって砂利や砂が堆積するようになって巨岩が埋もれてしまって河原?になってしまった場所が多くなって、本来の姿ではない場所が増えてしまいました。

しかし、そのおかげで暴れ川だった黒部川の氾濫は押さえられて、人間が生活するエリアである下流域では農業がまともに出来る様になり工場を操業することが出来る様になって安心して生活できるようになったのも事実です。

「保全」と「利用」! 元々大きな問題なのですが、黒部の様に激しく険しいエリアでは短い時間スケールで大きな変化が出てしまいます。(黒部川が出来て、数千万年?人間が開発し始めてたったの百年余り)

でも人間は、困難に立ち向かって来たからこその「今」があるはずで、なんでもかんでも「保護」「保全」して行けばいいってものではないし、今まで人間はそうして来たから今の繁栄?があるはず!

山小屋経営しながら、開発・維持管理の現場作業に当たりながら「黒部」に接して、何が大切で?何をしてゆかねばならないのか? 大きな話になるけど「黒部」を見て考えて発信してゆくのも、務め?定め?義務?運命?宿命???・・・まとまんない~っ!(そんなに肩ひじ張らずに・・これからも見てゆきまーす)

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