阿曽原温泉小屋

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なんだかんだと「秋」!(人が動くと、いろいろと・・・)

2020-10-03

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モタセ(ナラタケ)?だとしたら、いつもより早いけど???

 中秋の名月に続き、昨夜も明るい月夜でした。

名月の深夜三時過ぎ、月は坊主尾根の裏に隠れていましたが対岸の山並みが淡い光にクッキリと照らし出されて足元は照らさなくても歩ける明るさでし。

空を見上げれば、明るさで大半の星が見えないなかで冬の星座「オリオン」が坊主尾根に圧し掛かる様に被さって輝いていて・・・そんなに寒くはないけれど「秋」だってことを教えられます。

 昨日のキャンプ場には19人!扇沢駅・立山駅では紅葉目当ての観光客で待ち時間が出ていたそうです。

金曜日なので、人が動いて来たのかな~なんてことを考えていたら・・・欅平から素足に草履履きの若い男性がやって来て「明日はナンポウに行きたい」?ナンポウって劔岳には南壁はあるけれど北方稜線のこと?マップで説明を聴いたら「池の平山南峰」の事だと分かりましたが踏み跡程度のルートだから「草履では無理」と教えておきました。

今朝四時過ぎに外に出ると、草履の彼が「素足にジョギングシューズ?」で現れて・・・どこへ行くのか聞きながら「こんな暗い中を歩いてマムシを踏みつけたら噛まれるよ」って脅したら「温泉が気持ちよかったので、仙人池まで往復して帰ってきます」と元気に出発してゆき一件落着。

今まで数件「草履履き」の人が現れましたが、決してお勧めは出来ませんから!

※ありがとうございました。

昨日も、硬貨を用意してくださった方が大勢おられて助かりました。

草刈り・雲切新道伐開・橋掛け・高巻き桟道・キャンプ場管理等への、労いの言葉も頂き有難く感じました。

一番早く着いたのは、ヘルメットに日の丸を付けたガタイのいい男性でTシャッには海保の文字が!昔キャンプ場に来ていた海保のレスキューの方に、怪我人の蘇生を助けてもらった話ししてお互い笑顔になれて。

変わった所では、昭和9年の地図を研究してから来てくれた東京からの若い二人組の研究熱心さにはタジタジ・・・。

こうして、黒部を楽しみに来ておられる方々のサポートって「いい仕事」だな~って。

今日も事故がありませんように!

ありがとうございます!

2020-10-02

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さすがに、アッサリ浅漬けを・・・。

昨日来られた愛知からの男性が「ネット見て来ましたよ」って、3枚の500円硬貨を使ってキャンプ場利用料と入浴料を支払ってくださいました。

他の方も小銭を使ってくださっていたみたいで、釣銭箱には硬貨が溜まって一安心です。

初対面もリピーターの方々も来てくれますが、小屋のスタッフそれぞれが一寸した気遣い・思いやり!を持って接してゆければ、黒部での思い出がより一層良いものになるんだろうと。

平日は、阿曽原に訪れる登山者も10人前後で推移しています。

毎日、こちらが暇を持て余している時に声を掛けてくれる方がいて、黒部のことをお話ししたりしています。

怖そうに見えても?怖い人間は一人もいませんので、暇そうにしていたら気軽に声を掛けてやってくだされば、いろいろ教えてあげられることがあるかと?

(大仏は働き者なので、暇にしていることはないはずですが)

いろんな問題が・・・。

2020-10-01

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昨夜は、チャーシュー焼いて!

現実、小屋のスタッフが大仏と二人なので・・・大挙して来られたらどうしよう?

遭難事故が発生してヘリが使えなかったら、阿曽原で勤務する警備隊員が1~2名なのに対応できる訳ないし・・・。

優先順位最上位の救助活動だもの、現場応援・電話と無線の中継等に小屋のスタッフが応援に当たるのは当然なのですが、遭難救助と混雑時のキャンプ場の受付・説明・両替・落し物・怪我の治療等々例年通りのキャンプの人出が重なると・・・大混乱になるだろうな~なんてことも心配しているのです。(例年10月の週末は、従業員2・3人でキャンプの受付に午後から掛かりっきりになっているのです)

スタッフを増員しようにも、従業員部屋は冬季間は布団置き場なので小屋本棟が建たないと布団と荷物で狭くて寝る場所が確保出来ない・炊事場所や食事場所の確保等の問題も出て来るのです。

トラブルが無ければ、それでよいのですが・・・そんなこと期待していても多くの人が動けば何か起こるのが当たり前だし事実起こって来たので心配しているのです。

なので「都合のつく方は、混雑予想日の利用をなるべく控えて」ってことなのです。

※最近よくある質問!

キャンプ場の予約について

上のリンクで説明している通り、予約は受けておりませんのでよろしくお願いいたします。

「下の廊下」は逃げませんから!

2020-10-01

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平日は暇なんですけど。

ここ数日、キャンプ場についての問い合わせ電話が多くなって来ています。

シルバーウイークの阿曽原は混雑も事故もなく平穏に過ぎて行きましたが、雷鳥沢 956張! 剣沢 440張! の記録と電話の問い合わせ件数増加・・・10月の週末に「下の廊下」が大混雑しないだろうか?と心配になってきます。

昨日キャンプに来られた関西からの若い男性が「自粛しているのに来てしまって、すみません!」って申し訳なさそうに・・・。

違いますよ、そんな事ありませんから!

今シーズンは、「コロナの感染防止」「昨年の転落事故多発」の関係で混雑を避けてもらいたいので、混雑予想日には控えるなり平日に変更してもらえないかってお願いしているだけで「来るな」なんて言っている訳ではありませんから。

って、話をさせてもらいました。

10月末までの予定です!

2020-09-30

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浴槽磨き終了!

今シーズンの、キャンプ場利用の最終日はいつまで?

問い合わせがチョコチョコ入って来ておりますが、例年通り10月末を予定しております。

ただし去年の11月2日には100名オーバーのテント場利用者が来られたので、10月末に近くなってから寒気や天気廻り・紅葉の具合・スタッフのテンション?等で前後するかもしれませんので、計画を立てられる際はこのページをチョイチョイ覗いてみてください。

※初めての離島?

一昨日から連泊していった、ノンビリ3人組の一人は「南大東島」から来たそうで、サトウキビ栽培しながら3年間の休みをもらって?世界中を廻っているそうなのですが、「行ったことの無い場所」という事で黒部に来てくれたみたいです。

今まで「沖縄本島」からは何組か来ていますが・・・離島からの、登山者は初めてかも?チョイチョイ小屋まで来て質問してくれて、見どころポイントなんかを教えてあげたりしたのですが山の深さと登山道の凄さに感心してたみたいです。

連日リピーターも顔を出してくれますが、初テントの女性にしろ南大東島からにしろ・・・いろんな人がいろんな思いを込めて黒部を歩きに来てくれているのだから、阿曽原を仕切っている限りは??それに応えられる人間にならねば‥と今更ながら。

※続報

山岳警備勤務のI隊員は、朝からカレーライス大盛2杯食べて・・・一食1.6合ペースをオーバーする勢いです。

ちゃんと仕事も!朝から足首の靭帯を痛めた登山者に、テーピングを施して「ありがとう」を頂いていました。

先週勤務のK分隊長も、薄明るくなった早朝にキャンプ場まで赴き登山者にテーピング施している姿がYouTubeにチョロット紹介されていましたが、 隊員の活躍もこの程度であることを願うばかりです。

初めての・・・。

2020-09-30

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工事現場と間違えられたので、看板を出しました。

先日書きましたが「私には時間が無いの!」って問い合わせが入っていた女性ですが、単独でテント一式担いで黒部ダムから歩いてこられました。

笑顔で到着でしたが、まずは小柄(145㎝とか)な女性のシューズが新品に見えたので聞いてみると

「登山だけでなくトレーニングに近くの山を週2で歩き回っていて、毎年1足ずつ履き潰しているので黒部に来る前に新調してきました」

とのこと、今まで山小屋利用の登山しかしてこなかったので宿泊用具一式新調しての初テント泊とのことでした。

一年でシューズを履き潰すだけあって、到着も早く温泉にも余裕を持って入っていただけました。

テントを張っているところへ様子を見に行ったら・・・流石に少々手こずっておられ手を貸してあげたり、夜明け前にテントに明かりが点いていたので声を掛けに行ったら「少し寒かった」って言っておられましたが、出発前には小屋に元気な顔を出してから欅平に向かわれて、初めてのテント泊は大成功だったのでは!

これだけ危険な登山道だと分かっていても、「行ってみたい」「歩きたい」と人を惹きつける黒部なのだと教えられました。

ただし、「しっかりとしたトレーニング」「自分を知ったうえでのキチンとした計画」「慎重な行動と頑張り」が有ってこそです。

誰でも歩けるコースではありませんから!

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