阿曽原温泉小屋

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「夏山フェスタ」について。

2021-05-13

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「奥大日岳」一晩で真っ白に。

6月5・6日に名古屋市「ウインクあいち」にて開催予定の「夏山フェスタ」ですが参加辞退とさせていただきました。

参加に向けて準備しておりましたので残念なのですが、コロナ禍の先行きが見通せない現状で諸般の事情を考え併せての判断です。

「夏山フェスタ」は今のところ縮小しながらも開催予定だそうですので、興味のある方は足を運んでやってもらえればと思います。(最終的なものは「主催者発表」を確認してください)

東京開催の「山小屋サミット」も昨年から中止となっており、両イベント共にお馴染みさんの顔を見れないので寂しいのですが・・・。(決して「飲みに出れないから」ではありませんから!)

※一晩で豹変!

写真は、先日の立山室堂平からの「奥大日岳」です。(稜線右側の雪庇がクッキリ)

前日まで、稜線や斜面に「這い松」「岩」「登山者のトレース」等が相当見えていたとのことですが、一荒れして雪が吹き付ければ「真っ白」にリセットされてキレイです。

北アルプスは、この時期まだまだ気が抜けないのです。(おかげでキレイな山も見せてくれるのですが)

モタモタしている間に、シーズンが近づいて・・・。

2021-05-12

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昨日の日没直後、気が付けば陽が沈む場所が!

気が付けば、夕日の沈む場所が随分北側に変わっていました。

キレイな空の色だったので、慌てて家の横から雲を写しました。(中央奥なだらかな山並みが能登半島の付け根付近)

昨日は、山小屋以外の仕事の依頼と問い合わせが(他に取材も)・・・小屋は暇だけど?忙しくなりそうです。

黒部は生きている!

2021-05-12

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残雪の上には、倒木・枯れ枝・枯草・土砂が・・・(肥沃の元?)

黒部峡谷内の残雪は、高山帯の雪渓と違い雪崩で運ばれて来るゴミ?が被さっていることが多いのですが、今年は大きな倒木も目立つような気がします。

写真は、人食い岩の対岸の斜面の枯れ沢が祖母谷川に合流する場所に出来た雪崩デブリですが、表面は枯れ枝・土砂等で覆われていますが所々に白い雪も見えています。

中央左に枯れ木が重なっていますが、雪崩で運ばれて来たものと推察できます。先に黒薙温泉鐘釣等で倒木処理した際にも書きましたが今年は数が多い様な気がします。

大きな枯れ木が斜面を落下する際には、斜面を壊したり生きた立ち木をなぎ倒したりするので、デブリの集まる場所に入るには特に上部からの落石に注意しなければなりません。

デブリが枯れ枝・土砂で覆われることで残雪が融け辛くなって、標高の低い黒部峡谷ですが遅くまで残ることになります。(毛布で包れるみたいな)

余談ですが、倒木には「クワガタムシ」の幼虫が入っていることが多くて、ダムに漂着した枯れ木の集積場所には時期が来るとクワガタが湧く(大袈裟?)のです。(ちなみに山奥では「カブトムシ」は見かけません)

雪崩だけでなく洪水・斜面崩落等、全てが険しい地形と気象条件ゆえに大きなサイクルの中で起きていることなのだと。

直に黒部の形状・状態が変わってゆくのを見ていると「黒部は生きている」って感じてしまうのです。

開花直前でした。

2021-05-11

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食べれますが・・・

欅平の人食い岩の先で咲いてました。

元々は「カタクリ粉」作るための原料ってことは皆さんご存じかと思います。

時々、葉っぱを茹でて「お浸し」にして食べるのですが・・・食べ過ぎるとお腹が緩くなる人が居られるようなのでご注意を。

※ワラビの浅漬け!

昨日お伝えした昆布を刻んで漬けた「ワラビの浅漬け」美味しくて箸が止まりません。

富山では、お刺身の昆布締めを食べることはご存知かと思いますが、実は「ワラビ」も昆布締めにして食べることもあるのです。(相性抜群!)

若い頃も山菜は食べるには食べていたのですが、隣に「肉」があれば山菜は「草」にしか見えていなかったのに・・・。

見えないものを見る?

2021-05-11

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右下に水平歩道のラインが。

先月末、欅平から黒部川上流を写した写真です。

右下の山腹に、水平歩道の白いラインが分るでしょうか?道が消える尾根を廻り込んだ向こうが 折尾谷 のエリアに入ります。

シーズン中は樹木が生い茂り、どこに水平歩道があるのか分からないのですが残雪が残り葉が広がる前のこの時期には見て取れます。

昨年、スマホのマップを頼りに「下の廊下」を歩いて来て仙人谷ダムまで来たところで「阿曽原はこんなに遠いのでしょうか?」って不安になって電話して来た男性がおられました。

以前、スマホを頼りに余裕こいてノンビリ歩いて来ていたら・・・GPS電波が受信できなるわ暗くなるわでパニックになって送電線巡視路を登ってタマタマ携帯受信エリアだったため連絡が来て迎えに出たこともあります。

下界では便利な機能かもしれませんが、黒部は谷が狭く深いのでGPS電波が届きにくいことがあるようだし、そもそも画面の小さなスマホでは全体の概念が把握できるわけがありません。

他にも予約で届かなかった登山者を心配していたら「十字峡まで行きましたが遅くなると思って引き返しました」って電話が掛かって来て一件落着でしたが???よくよく確認すると「黒部別山谷」までしか来ていなかったことが分った事がありました。

自分が知らない山に入ったら、見えているピークや谷が何処なのか確認して自分の現在位置を確かめながら歩けば「コースタイムより時間が掛かっているから到着が遅れそうだ」とか分かるはずです。

大きく嵩張る地形図を常に見て歩けとは言いませんが、事前に山域を調べて頭の中に概念を入れて置いてポイント毎に確認する癖をつけて置けば山を見る目が変わって来るし自分がどれだけ頑張って歩いて来たか調べるのも山歩きの楽しみになるのではないかと。

奥の白い山・左から入る谷を地形図で調べて見られれば?

シーズンです!

2021-05-10

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歯応え残したアク抜きが完璧です。

昨日、近所の方から「ワラビ」を頂きました。 先日「フキノトウ味噌」を私が作って、御裾分けしたのですが「作り方を教えて」って言われるくらい大好評で、そのお返しなのか手間の掛かる「アク抜き」まで済ませてあって直ぐに調理できる状態のものでした。

早速、キュウリと「浅漬け」を仕込んで、煮干しと干シイタケの出汁を効かせて「煮物」を作り、筋が無く歯応えが良さそうなのでサラダとお浸しにして「ワラビ三昧」を頂きました。

毎年この時期は、母親が「ワラビ」を使って炊き込みご飯を沢山作って近所に御裾分けするのですが、足腰が弱って来たので今年はパスしました。ご近所さんも「ワラビ御飯」楽しみに持って来て下さったのかもしれないけれどゴメンナサイです。

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