阿曽原温泉小屋

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荒天時には・・・!

2021-05-10

写真

先日は、真っ白だったけど。(左奥に小さく剱岳)

連休中は、あっちこっちで遭難事故が発生していましたが・・・「山の天候は変わりやすい」って言葉を思い出させられます。

このページでも何度か書いて来ましたが、山は一旦荒れだすと、人間には対応できなくなります。

強風時には、伸ばしたザイルが空中を弓なりに! 大雨では、誘発した底雪崩で黒部川を堰き止めて! 表層雪崩で、劒岳が見えなくなる雪煙が発生! 厳冬期には、ステンレス製の腕時計バンドが冷やされて腕が千切れるほど痛くなったり!等々書いて来たのは大袈裟なことではないのです。

天候悪化が予想される時には、計画変更も視野に入れながら行動してゆかないと取り返しのつかないことになります。

※黄砂が

昨日一昨日と黄砂がやって来て、山はもちろん見えず風景全てがモヤモヤして、車に目をやれば黄砂でマダラになっていました。

今朝はスッキリとした山並みが見えていますが、稜線の雪が少なくなって全体が黒々して見えていて融雪がかなり進んだ見て取れます。

写真は4月30日朝、室堂平からの剣御前・剱岳方面ですが、新雪が積もって真っ白で眩しくてキレイでしたが・・・今回の黄砂と融雪で景色は大きく変わってしまっているはずです。

にしても絵に描いた様な「ガニ股」なんだけど・・・俺って?????

感動は人それぞれ?

2021-05-08

写真

好き者には、神々しく見えるはず。

欅平で見つけた特上「ゼンマイ」です。

長さ・太さ・綿の付き具合!山菜取りをなさる方ならば垂涎モノのはずです。

この場所から上部の岩壁を見上げると、沢山密生していたのですが・・・時間が無いのでそのままにしてきました。(参考:国有林内の山菜採りですが、我々の様な「業界人?」「元々の地権者」等、昔から生業にしていた者等は森林管理署に採取料を支払って許可量を決められて採取しているのです)

山菜シーズンになると、二昔前までは自宅近くの山にゼンマイ採りに入る人が多かったのですが・・・収穫したゼンマイを、茹でて広げて干して揉んでを繰り返えさないと立派な「干しゼンマイ」にならず手間が掛かるので?最近は採りに行く人も少なくなったようです。

急な斜面に良く生えるので「転落」の危険も付きまとうのですが、それでも山菜取りに取り付かれた人間は見付けたときの感動が忘れられずに毎年山に通ってしまうのです。

野生の王国?

2021-05-08

写真

「こっち向いて」って、呼び掛けても無視されました。

この時期だからなのか? 宇奈月から欅平まで電車の窓から「二ホンザル」の群れを毎日見ながらの通勤になり、多い日には別の場所三ヶ所で見ることもありました。

先日も「ニホンカモシカ」が目の前に出て来て写真を載せましたが、出し平ダム下流の河原に「イノシシ」を2回目撃したし、団子坂では「二ホンシカ」が二頭目撃されているし、欅平上空には「イヌワシ」がゆったりと旋回していて、姿は見せないけれど「ツキノワグマ」「キツネ」「アナグマ」「テン」なんかも動き出しているはずです。

厳しい冬が終わって、沿線の草木が芽吹いて好物の柔らかい新芽が至る所で食べ放題! 気温も上がって、余裕こいてノンビリしているように見えます。

写真は、欅平駅ホームの真上の枝に団子状態で・・・3m余りの高さがあり、私が届かないのが分かっているのか立ち止まってカメラを向けても知らん顔してました。

良い仕事してます!

2021-05-07

写真

鐘釣駅構内での作業風景(外仕事もマスク着用!)

昨日は、欅平駅構内で冬季間撤去されていた架線を張る作業が行われていました。

険しく急峻な峡谷沿いを走るトロッコ列車は雪崩の被害を避けるために、信号柱・架線柱・架線等が冬期間は撤去され毎春に設置されています。

以前、鐘釣駅ホームの分厚い鋼鉄製の信号柱がへし折られていたのを見たことがあります。 例年ならば雪崩が発生しない涸れ沢で発生した雪崩の直撃を受けたものでしたが、小説「高熱隧道」にはブナの大木が生えているから雪崩は発生していないと考えて宿舎を建設したものの泡雪崩の被害に遭った事が書かれています。 予想外・想定外の事が起きてしまうのが黒部峡谷なのです。

架線の張り込み作業を見ていると正に「職人技」でした。切断して短く出来ない架線は大きなループにされて、冬季間は雪崩被害の及ばないトンネル等に保管されていますが、支柱を立てて線路の上に張る際に金属製の架線ループを伸ばすと、どおしても歪み・曲がりが出来てしまいます。(平らに真っ直ぐ張らないと片減り・スパークの原因に)

作業員さん達は声を掛け合いながら調整して、張られた架線を鉄製の小さなまな板?で下から支えて金属ハンマーで上から叩いて歪みを補正していました。撤去しなくてもいい場所ならば、毎年このような作業は要らないはずです。

険しい黒部で電車を走らせるには「見えない仕事」がいろいろあってこそなのです。

「人食い岩」で仕事中

2021-05-06

写真

降下中です。

今日の、午前中の作業風景です。

昨年、国土交通省さんが法面に吹き付け工事をしてくれたおかげで作業量が少なくて済みました。

これで11日のトロッコ列車全線開通で、欅平までやって来られるお客さんに楽しんでいただける範囲が広がったかと。

コロナで訪れる方が少なくても、手抜きは出来ない仕事なのです。

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