やっぱり少ない。
2023-06-21
この記事の URL : http://azohara.niikawa.com/news/2023/06/n20230621b.html
2023-06-21
この記事の URL : http://azohara.niikawa.com/news/2023/06/n20230621b.html
2023-06-21
19日に大仏達が仙人峠まで、国交省の雨量計を設置しに行って来てくれました。
27年前から?毎年この時期に通っている作業なのですが、ここまで少ない残雪って???記憶に無いかも・・・。
積雪が少くそれに伴い雪崩の発生も少なかったのでしょうが、写真中央の谷の合流点の大岩!この時期にここまで現れていることは有りません。
積雪が多い年には、10月半ばになっても両岸に 雪渓ブロック が残る谷なのですが、今年は夏山シーズンまで雪渓が残るのか???
どのみち無くなる残雪ですから雪渓が早く融けると危険という訳ではないのですが、ガイドブックを頼りに入山される方は現場に行って記述と違う???ってなるかもしれません。
※参考
写真右端中央下に灰色っぽい部分があるのは「仙人温泉小屋」です。
数年前に雪の重みで破壊・倒壊してしまい、現在は営業出来ておりません。
宿泊・飲料補給は出来ませんので計画を立てる際には御注意ください。
この記事の URL : http://azohara.niikawa.com/news/2023/06/n20230621a.html
2023-06-19
昨日は「宇奈月温泉開湯100周年式典」に参加してきました。
式辞~祝辞~感謝状贈呈等々が続くなかで、東京芸術大学名誉教授・日本美術院理事長の田渕俊夫先生から黒部市に「黒部心象 奥鐘山」他四点の作品を黒部市が寄贈されたお披露目がありました。
田渕先生は、小屋を引き継いだ二年目だったかに阿曽原小屋に泊まりに来られました。一晩地酒とそこいら辺で採れた?キノコを召し上がっていただいて、翌日私と大仏で十字峡まで案内させていただきスケッチのお供をしたことがあります。
スピーチもユーモアたっぷりで足取りもシッカリしておられ、会場を後にされる際に御挨拶してきました。 あれから30年足らず経って御歳を重ねておられるのですが、スケッチ山行の事はちゃんと覚えていてくださいました。
第二部では「室井滋さんのトークショウ」が催されたのですが、富山県出身の数少ない芸能人で?トロッコ列車のアナウンスも担当しておられて黒部はお世話になっております。
先日、式典の実行委員長から「室井滋さんが、阿曽原の写真絵本の事をえらく推していたけれど??」って話が伝わって来ました。
発売前の話を何で知っているのやら?もちろん個人的な付き合いも無いし??実は「黒部の谷の小さな山小屋」の出版元のアリス書房の社長と室井さんは知り合いだったとのことでした。
知らないところで繋がっているというか・・・知らないところで応援していてくれる人がいるってありがたいことだよな~なんてことを
実は室井さんも絵本を制作しておられて、トークショウ終了後に作られた「絵本」の販売会があったので御挨拶がてら一冊求めて帰って来ました。
この記事の URL : http://azohara.niikawa.com/news/2023/06/n20230619a.html
2023-06-16
登山道整備をこれからどうしてゆくか? という問題で、シンポジュウム開いたり・関係者での議論を進めているのはお伝えしてきました。
そもそも管理主体が決まっていない登山道も有ったりするし、費用をどう賄うのか?富士山・大山・屋久島・大雪山等々の様に協力金制度も整備されて来ている現状で、ならば北アルプスはどうしてゆけるのか?
費用を集めても、運用主体はどうするのか? 作業できる人間を確保するには?
「俺が動かなくても誰かやってくれるだろう」みたいなことを、みんなが考えていては何時まで経っても変わらないどころか荒廃が進んでしまうのではないかと心配してしまいます。
幸い御役所の方も危機感を抱いてくれている様で、「霞が関」まで話を聞かせに来てくれないか?みたいなこともあったり、松本市・佐久市でのシンポジュウム開催など「今がチャンス!」なのではないかと。
問題山積ですが、みんなで議論を重ねて協力しながら一つ一つ問題をクリアしてゆかねばと考えております。
私が今現在出来る事って???
大それたことを考えている訳ではないのですが、我々が登山道の維持管理だけでなく、他の山仕事を受けることによって 「仲間を増やし」~経験を積むことで「山を覚えて」~みんなが「食べてゆける」 ような仕組みを作って結果として登山道整備を頑張ってくれる人材を確保してゆければ良いかな~っ・・・なんてことを企んでいるのです。
「武田節」 ってご存知でしょうか?
大昔の警察学校時代に、謝恩会で教官が歌っておられて知ったのですが・・・。
「人は石垣 人は城」って歌詞にあるのですが、戦国武将,武田信玄の名言として残されている言葉です。
「りっぱな城があっても人の 力がないと役に立たない。 国を支える一番の力は人の力であり,信頼できる人の集まりは 強固な城に匹敵する。」 という信玄の考え方や生き方を表しているそうです。
昔も今も「人」が大切なのは同じだと思う、昭和ド真ん中?な小屋主なのです。
この記事の URL : http://azohara.niikawa.com/news/2023/06/n20230616a.html
2023-06-15
一昨日は、登山道整備の今後をどうしてゆけば良いのか?少し話ししに来てくれと山の大先輩から言われて現状と私なりの展望的なものをレクチャーしに・・。
昨日は山奥の送電線巡視路点検業務を受けてくれないかとの話が来て、業者で作業内容の確認やら打合せやら・・。
どちらも本業とは少し外れているし、正直大きな収入になるモノではないのですが・・・。
登山道整備するには、どれだけ資金を集めても実際に現場で頑張れる人材が必要になってきます。
このページで、我々が登山道整備・災害復旧・山腹点検等の「山仕事」に携わって来た事を紹介してきました。
過酷な山仕事を頑張ってくれる仲間には、頑張った分の正当な対価! 黒部に行けば食べてゆける!って思ってもらわないと、人は集まらない・山も覚えられないのは当たり前ですが、重要なのはその都度知らない者同士で作業してもそれぞれの実力が解からなくては過酷で危険な作業は出来ない等々の問題が出て来ます。
継続的に山で頑張ってくれる信頼できる仲間に来てもらうための、本業ではない仕事を受けて来ました。
災害が発生して否応なしに作業に参加してきたのもあるのですが、危険な黒部で一人の事故者を出さずに作業を終わらせてきたのは、ある意味驚異的で発注者からみれば「チーム阿曽原」を信頼してくれる元になっているはずです。
(そういった意味では、少し胸を張ってもいいかも!って・・調子こいてスキが出来ると事故の元なのですが)
山中の現場まではもちろん歩きで向かわねばならず、重機が入る訳もなく簡易な道具で作業を進めても最終的には全身の筋肉頼り?みたいなこともあります。
個人の体力・技術・経験も大切なのですが、1人で仕事を終わらされる現場など有るはずもなく・・そこで「チーム」が必要になってくる訳なのですが、いくら自由人?の集まりとは言え、ちゃんと食べて生活して行ってもらわねば長続きする訳もありません。
続く
この記事の URL : http://azohara.niikawa.com/news/2023/06/n20230615a.html
2023-06-14
前ページまで、県の政策に盾突いて来た様な事を書いて来ましたが・・。
県の政策も私達の意見も、実は「立山・黒部の為」であり「利用するみんなの為」な訳で、それぞれの「正義」を信じての行動でもあったわけで、私達も県に勝った等とは考えておりません。
ただ問題があればクリアしてからでないと開発に着手するべきではない!と、厳しい気象条件等の実情を知っている我々からすれば「そのまま突き進めば頓挫するのでは」「頓挫すれば、税金の無駄使いになるだけ」と心配しての行動でした。
山小屋連中の「権益確保」みたいな穿った見方されたこともありましたが、決してそのようなことはありませんので!
ただ、訓練・救助活動に出動して冬季間の立山・黒部の怖さを見て来た者からすれば安全を担保しようがない!ってことなのでした。(他にも冬季間の水の確保等々)
また、世界に誇れる「立山・黒部」だということは現場で働く我々が良く知っていますので、沢山の方々に訪れて頂き、大きな「感動」を御土産に帰っていただきたいのは一緒なのです。
これからも景勝地を感動できる場所として残してゆくには、保全と利用方(安全利用)を両輪なわけで、そのためにはいろんな意見を集約・調整しながらゆかねばならないのではないかと・・。
コロナ明けでインバウンド観光客が目立つ「立山・黒部」ですが、他にも登山道の維持管理方法等々これからの利用方法も待った無しの課題が持ち上がって来ています。
そんな中、「北アルプス山岳利用サミット~令和時代の山岳利用について考える~」 「山小屋とガイド、そして登山業界人のミーティング」 等、危機感を持って活動もされるようになって来たので活動が盛り上がればと考える次第です。
この記事の URL : http://azohara.niikawa.com/news/2023/06/n20230614a.html