「受益者負担」ってことを???
2023-07-22
昨夕、富山県の北日本放送で 「どうする?登山道整備の今…」 と題して登山道整備について掘り下げてくれました。(YouTube)
我々も取材に協力させてもらったのですが、整備に当たって来た当事者としては「実情を理解して頂き」「利用者である登山者の方々に考えてもらえる機会」をKNBさんに作っていただいたことは大変ありがたいことでした。
富山県内の山岳地帯へ登山に来られる方の多くは、富山県以外からの登山者であることは今更言うまでもありません。
国立公園・国定公園・県立公園等指定してあるのだから、行政が税金を使って整備すればよいと考えられるかもしれません。
しかし、富山県民でも山には殆んど関らずに生活しておられる方々も相当沢山おられる訳で、自分に関係のない山に予算をたくさん使われても???って理解を得られ辛いだろうし、なにより富山は山が広すぎます。(地元の黒部市等は、人が棲んでいない自然公園エリアの広いこと!)
更には、私は山岳警備隊員の殉職事故に関って来た経験がありますが、その都度「県外から遊びに来た人間の為に、なんで富山の警察官が死ななければならないのか?」との意見も聞こえて来ていました。
警察・消防などの救助体制の整備・維持にも相当の費用が掛かっていますし、更に言えば民間ヘリコプターでは相当な高額になるフライトも、公的な救助ヘリコプターでのフライトは無料です。(警察・消防の責務! 山域の危険度! 主な利用者のレベル!等々もありますが、レスキュー体制も考え直してみれば??)
これまで管理主体がハッキリしない等の諸々の理由で、曖昧なまま管理・整備・利用して来た「自然公園」への関わり方を見直す切っ掛けになってくれれば良いのですが・・・。
いつまでも山を守りながら、安全に楽しんでゆく為には???
シンプルに、登山道が整備されれば、環境保全・事故防止に確実に繋がります!
ある程度の「受益者負担」、考えてゆかねばならないのではないでしょうか?
この記事の URL : http://azohara.niikawa.com/news/2023/07/n20230722a.html