阿曽原温泉小屋

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富山を楽しんでもらうためならば!

2023-05-07

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地元の知り合いが山の帰りに写して送ってくれた「仕事場?」

私は昨日で繁忙期の「入山指導員」応援勤務を終えて、立山室堂から帰ってまいりました。

今回は、登山者の遭難事故も少なく穏やか?だった印象があります。

半面、コロナ禍からの復活?リベンジ?というか外国人観光客の多さが目立ちました。

室堂ターミナルの高原バス到着ゲートで勤務していらのですが、登山者・スキーヤーのほとんどは早い便で着いてフィールドに向かうので、午前10時頃からは我々は腕章を付けているバッカリに館内案内係と間違われるのか?そんなこと観光客さんにしてみれば関係ない事なので、本来の仕事ではないのですが我々が応援しないと運行会社の職員だけでは対応しきれない大混雑が続くので自発的な応援を・・・。

帰りのバスの順番待ちの通路案内と誘導~次々到着する各国団体ツアーの添乗員さんへ団体集合場所の誘導(元々混雑してザワザワしているところへ、各国添乗員さん各々が大声でお客さんに説明する様を想像してみてください)~「雪の大谷ウオーク」入り口の案内~落し物の届け出(バスの中にスマホの忘れ物の多い事)~車酔い・体調不良の申し出等々(多言語なのですが英語の単語でなんとか)の次々起こる混雑対応しながら、合間に時々やって来る遅出の登山者の対応をすることになります。

私は寒さへの耐性はあるのですが・・・到着ゲートはバスが到着する度に寒風が吹き込んで底冷えするのでダウンは必須、案内を続けると夕方にはガサガサ声に(元々か)なってしまいますが、遠いところから安くはないであろう金額?を払って富山に来てくれている方々に喜んで帰っていただけるように「自分が今出来る事」なのです。

今期間中は幸い天候に恵まれて、皆さん外で時間を過ごして頂けたので、それでも混雑緩和されていたのですが・・・コロナ前の同時期で悪天が続き外にも出れない観光客でターミナルが溢れ返ったことがありました。

沢山の方々に来て頂けるのは良い事なのですが、高山帯での受け入れ態勢の整備・オーバーユース問題等々まだまだ課題があるような気がします。

大きく変わるはず!

2023-05-06

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今シーズンの「奥大日岳」は雪が少なくて

昨日の地震の影響は今現在までに得意時効は入って来ておりません。

今日は荒天予報が出されており、登山者・個人の観光客とも室堂まで来られる方は少なく、団体ツアーが中心となっており朝一からキャンプを撤収して下山する方々が沢山目立ちました。

朝から風が強く気温も10℃弱有るので、雪はドンドン消えている印象です。

写真は今朝の「奥大日岳」ですが、稜線にはい松が帯になって出てしまい、例年と比べると全体に残雪が少なく稜線右側に発達する「雪庇」も無くなってしまいました。

先日「クマ」が横断していた「国見岳」の斜面も融雪が進み、雪面に大きなシワが出来てしまいました。

これから風がドンドン強くなる予報ですが、天候が回復する明後日には風景が大きく変わっている事でしょう。

状態が変われば変わったで、ルートの取り方・危険個所等も変わってくるはずですので入山される際には「入山届」を提出して頂き、その際に最新の情報を仕入れて安全に山遊びしてくださいませ。 (ちなみに私は今日が下山日で、今夜は富山市内で東京からの知人と一杯やります)

地震は???

2023-05-05

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室堂ターミナルは観光客で溢れてました。

明日からの荒天予報で、元々混雑予想日だったのが登山者が一斉に帰り始めて、室堂からの下山バスが午前中から混雑し始めて、駅員だけでは収拾が付かなくなり即席の誘導係として案内係をしていた、混雑ピークの15時前に「緊急地震速報」が大混雑の室堂ターミナル内で一斉に鳴り響いてターミナル全体が一瞬ザワつきました。(中国語・韓国語・英語・関西弁・富山弁・三河弁・東北弁・北関東弁等々が共鳴して、混乱に拍車が掛かって?)

なのですが、それどころか目の前の混雑解消に大声を張り上げていた私達には地震を体感することもなかったのですが、道路の安全確認のために高原バスが止まるとのアナウンスが流れました。

下山バス待ちの行列は一階フロアから階段に続き、とうとう最後尾は三階を過ぎて屋上まで伸びていたらしく・・・交通整理に声をからしながらの午後になりましたが、御蔭さまで今のところ地震の影響はない立山室堂周辺です。

イロイロ?賑やかです???

2023-05-04

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室堂ターミナルから見た「国見岳」(昨年の写真)

今日の昼過ぎ、室堂ターミナルでから「国見岳」眺めたら???

頂上から右側の天狗平側に伸びる稜線から、こちら側を向いている斜面を若干降りながら横切る影見えました、スキーヤーの斜滑降にしては水平に横切っていてもスピードが落ちず??

しまいにはそのままのスピードで若干昇り気味に、頂上直下左の這い松帯に入って見えなくなって???

もしや「クマ」では?

よく観察するとシュプールにしては、跡が点々としている様だし?更には点々痕から雪玉がおちている(小さな雪崩)のが見て取れます。

しばらく双眼鏡で這い松帯を観察していたら、這い松帯から頂上左に向かって駆け上ってゆく真っ黒な四つ足の生き物が見えました。

正しくクマ!(そこそこ大きく見えました)

最初に斜面を横切るのを見付けたときには、スキヤーが頂上に二人いるのが確認できたのですが・・・幸い天狗平側に向かったようで遭遇することは無かったです。

這い松帯の150mほど下部には、「雪の大谷」の出口になっているバス道路が走っているのですが、流石にバスが走り観光客で賑やかなのが伝わっていたので登り返してくれたのではないかと???

この時期の立山の縦走は・・・

2023-05-02

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警備隊の雪上車と浄土山

昨日午前中に「雄山頂上社務所」裏付近から、立山を縦走していた登山者が山崎カールへ滑落する事故が発生しました。(前ページの写真参照)

数百メートル滑落!奇跡的に擦り傷だけだったそうですが、警備隊が雪上車を出動させて収容しました。(私も何度か救助に向かっている現場ですが、擦り傷だけとは俄に信じられないのですが)

前日の大雨で水分を含んだ雪が、夜の冷え込みで早朝からパンパンに固まってしまいました。

加えて雄山神社頂上社務所からの縦走路は、山崎カール側に急斜面が続き緊張させられる場所で凍結した雪の上を歩くには技術・装備・体力が充実していないとお勧めできません。

発生現場は、標高が高い・稜線で風が強い・西向き急斜面で日射が遅くなる等の条件が重なり雪が緩み辛いのです。

登山指導している我々も「一の越から雄山のピストン」を勧めて、現場を覗いてみて条件が良さそうならば縦走を考えてみてくださいと伝えています。(剣御前からの縦走は、現場に届いて危険を感じても引き返すには距離が長い・大走りのエスケープにも急斜面があるため)

雪が緩みだせば危険度も少なくなるのですが、この時期はその日その時間帯や残雪量・新雪量等で条件が大きく違ってしまうのを頭に入れて山を楽しんで頂きますようお願いいたします。

我々が室堂に泊まり込んで入山指導しているのも、今までの経験等を伝えることで皆さんに安全に山を楽しんでもらうサポートになればと考えてです。(室堂からは昨日一旦下山して、4日から6日まで再度入ります)

文化の違い???

2023-05-01

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やっと昨日夕方に晴れてくれました。

先日「大丈夫?」って心配していた外国人グループ(いろんな国の人の混成との情報も)ですが、やっぱりというか・・・。

私が確認した訳では無いし、結果として事故には至らなかったのですが、人数やテント場利用していた行程等から考えると多分・・・。

一昨日15時頃に一の越から雄山へ向かって登って来る外国人グループ(団体)をパトロール中の警備隊員が発見して、時間・雪山に登るには貧弱な服装装備・一目で初心者と分る歩き等などから引き返すように説得したそうです。(合羽無い!ヘッドランプ無い!って・・・)

一件落着と思いきや!

雷鳥沢キャンプ場の管理所から伝わって来た話では、一昨日夜半から予報通り暴風雨に見舞われたのですがキャンプ場管理所の職員が物音に気付いて起きて見ると!

テントが壊されたり濡れと寒さに耐えられなくなって玄関・トイレ前スペースに避難して来た人達がいたというのですが、なんと玄関から上がった引き戸で仕切られた部屋に上がり、置いてあった布団や毛布を勝手に敷いて寝ている外国人がいたとのことです。(住居侵入事案?)

更には、引き上げた後のキャンプ場にはゴミが大量に残されており、テントを放棄して帰って行ったグループもいたそうで・・後片付けに大変な目に遭っているとのことでした。(廃棄物処理法違反?)

ゴミを出さない! 勝手に入り込んで布団出して寝る!  文化の違いって言葉では片付けられない由々しき状態になっています。

幸い事故には繋がりませんでしたが「日本の山に入る」ということはどうゆうことなのか伝えてゆかねば!

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