お節介ですが!
2023-02-06
基本的には斜面が有って雪がその上に積もっていれば「どこででも起こりうる」ものだそうですが、「風の通り道」「吹き溜まり」「雪庇の発達し易い場所」「積雪後の落ち着き方」等々の様々な要因が作用して、同じ真っ白な斜面でも雪崩が発生し易い斜面と割と安定している場所が出て来ます。
白馬乗鞍での雪崩事故は、音?枝跳ね?スキーのシュプール??何が切っ掛けで発生したか分からないので何とも言えないのですが・・残念なことに亡くなられた米国人の方は国際大会の優勝者とのことで、一旦発生した雪崩に巻き込まれてしまえば上級者でも助からないし、不安定な降雪後に雪崩が発生し易いエリアには入ってはいけないということを改めて思い知らされました。
富山の様な態勢で経験則を生かした対応が出来るのも「立山黒部アルペンルート」を利用して周辺でのみ楽しむ方々に対してのみ対応出来る訳で・・見方によっては「お節介」と?捉えられるかもしれないのですが、実際に雪崩事故が発生して遭難者がチョイチョイ出てしまう現状に「何とかしなければ」との考えから始められたものと理解して協力しております。
ただ入山指導中に感じるのは、ある意味「お節介」なのに明らかに私などよりもスキー・スノーボードの上手なガイド連中や若い入山者もおおむね制度に協力してくれているのは、これまでの遭難現場で救助活動にあたって来た山岳警備隊はじめ地元山岳関係者が頑張って活動して来たこと、二次災害が発生するかもしれない雪崩現場で救出活動が危険を伴うものだとわかってくれているからで、その積み重ねが「信頼関係?」「頼りにされている?」みたいな関係が出来上がっているのではないかと??
「入山指導員制度」は、絶対的な指導できるものではありませんし時間の経過で朝一危険なエリアでも時間の経過で気温上昇・日射・斜面の向き・風向き等々で安定してくることもあるし、もとより立山周辺だけを対象とした活動で全国のバックカントリスキー・山スキーで入山する方々には対応出来るはずもないのですが・・・。
だんだん話の方向が怪しくなって来ましただ・・もう少し書きます
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