誰かが動かなければ。
一昨日午後から黒部市民会館で、北アルプス山小屋協会の五方面の組合代表者と環境省等からも参加して頂き「連絡協議会」的な??寄合を開催しました。
いろいろ検討項目が有ったのですが一番の肝が、北アルプス南部地区の槍・穂高方面で試験導入された 「北アルプストレイルプログラム」 についてでした。
要は、登山道の維持管理を行うにあたり公費負担だけでは賄えなず各山小屋が歴史的経緯・災害や突発事案への対応・・等で、労力・費用等を負担して来た部分もありました。
山小屋に余力の有るうちは「しゃーないな~」みたいな感じで対応して来たのですが・・・コロナ禍の発生や物輸ヘリコプター費用の高騰等々で山小屋の存続自体が怪しくなって来ました。
そうなると、登山道の維持管理に振り向ける余裕がなくなる~登山道が荒廃してゆく~安全に歩ける人が限られて来る~登山者が少なくなる~山小屋が廃業~将来的に自然景観を楽しめなくなる・・!(他にも、入りやすい場所に利用者が集中してしまうオーバーユース問題等々)
みたいなことにならないか?山小屋だけではなく維持管理に携わる山岳関係者は心配しているところなのです。
ならば役所が税金を投入してって意見もありますが、日本国民の中には全く山に関らずに一生を終える方もおられる筈で・・私的には、「特別な自然公園」を楽しみに来る人が維持管理に一定の負担をしてもらうのは至極当たり前の事の様な気がするのですが・・?(遊園地の入場料的な?)
そこで、本年北アルプス南部地区で試験導入してみた「北アルプストレイルプログラム」の説明・各方面の実情・制度導入するための問題点等などを閉館ギリギリまで意見交換したのですが・・議長役の私が、かなり脱線してしまうので、まとまらない部分もあるし、そもそも直ぐに答えが出る問題ではないのだから、腹を割って意見を出し合うところから始めねばと!(言い訳??)
維持管理の必要性は各方面理解しているのですが、様々なハードルが見えて来たのも事実です。(そもそも簡単に結論が出る訳がないのですが)
しかし試験導入してみて、利用者(登山者)からは予想以上に理解が得られたと報告もありました。
今流行りの持続可能な仕組みで、楽しく安全に「山に入る」ために、管理者・利用者が理解して協力し合える仕組み作りをしてゆかなければ!
そもそも山小屋が、登山道の維持管理について責任を持たなければならないのか?みたいなことを言われる方もおられますが、そこは目の前で登山道が荒れて難儀している登山者の対応して来たし、実際に草を刈って雪渓切って崩れた石を除けて来た経緯もあるので他人事ではないのです。
大きな事言うつもりはありませんが、後の世代が山を楽しめなくなってしまっては申し訳がありませんので、もう少しがんばってこの問題に携わってゆこうかと・・このテーマは余裕が出来たら私見を書いてゆきたいのですが・・制度やシステム等々大きなテーマで収拾が付かなくなるのは目に見えているので、なかなか手が出しずらいのですが・・・。
テーマに取り組むことが「環境保全」「自然の中で浸れる感動」の為になると考えます。
ここで書くことで、一緒に問題を理解して考えてもらえる方が増えると信じて?余裕があれば、たま~に書いてゆこうかと・・話が大きすぎて、書き切れないのは解っているのですが「まずは動き出さないと」!