阿曽原温泉小屋

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言い訳ではありませんが!(分かってもらえている方も多いのですが)

2021-12-22

写真

今年8月末の増水した仙人谷ダム(洪水時は、ゲート全開で水煙にまみれてしまいます)

しつこく続く。

ある山岳関係のイベントで、開場直後に近くの相談員ブースの前へザックを担いだ大柄な中年の男性がスタスタと歩いて、ある相談員のブース前で立ち止まり直立したまま座っていた相談員(山小屋関係者)に向かって大声で一方的に何やら話し出されました。(怒鳴るまではゆかないけれど強く演説調に)

周囲の相談員も来場者も何が起こったのか?、しばらく(2分位?)言いたいことを言うだけ言って「キレイな回れ右」(警察・自衛隊あがり?)してスタスタと会場出口に向かって歩いて帰ってゆかれました。

近くの相談員・来場者・スタッフとも「唖然」としてしまったのですが、要は「大混雑した日に山小屋で酷い扱いを受けた」ことが許せなくて会場に来て直接苦情を伝えに来られたみたいでした。

当時の状況が分からないので、簡単にどうこう言えませんが混雑時の山小屋が修羅場?と化していたのは想像出来ます。(その場で満足な対応が出来なかったものか?多分、それどころではなかったのかもしれないけれど・・)

私自身公務員(一応)からの転職組なので、山小屋運営について初めの頃は理解不足というか勘違いというか・・単純に収納能力の大きな小屋のハイシーズンの人出を見ていると「一日で凄い収入になるんだろうな~」なんてことを考えてしまっていました。

先の台風19号の話と被りますが、平成7年7月の大洪水で交通機関が壊滅してしまい小屋建屋は被害を受けていなくても登山者が山に入ることが出来なくなってしまい幾つもの山小屋が営業が出来なかったり収入が激減してしまいました。 (阿曽原温泉などは規模も小さく従業員も少なく、シャーないからって災害復旧のアルバイト等で糊口をしのぐ?ことも出来たのですが・・)

ちなみに今年のお盆は大雨で、阿曽原は元々夏は宿泊者が少ないので被害というほどのものではなかったのですが、普段のお盆なら数百人単位の宿泊者が有る小屋が「0人~一桁」だった小屋もあったそうですし、槍穂高・飛騨方面では地震の影響もあったみたいです。

規模の大きな山小屋は、沢山の従業員やアルバイトを抱えて(大きな小屋は阿曽原の客室定員数をはるかに超える人間が働いています)食材や資材・燃料等をヘリコプターで大量に運んで準備をしていたものが無駄になったり・・・。

他にも設備を更新するにも莫大な予算が必要になるし・・宿泊者が多く成ればそれだけ、火災や食中毒等への責任も大きくなるし・・オフシーズン(暇な時期)も沢山あって・・そんな苦労を後から知ると、超混雑時だけを見て「濡れ手に粟」みたいに思ってしまわれる方がいるのだろうな~なんてことを考えてしまいます。

まだ続く

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