阿曽原温泉小屋

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「下の廊下」情報!(スポーツの日の連休は無理!)

2022-09-27

写真

昨日の黒部別山谷出合

上半の作業に入っている大仏から送られてきた写真を見ると、黒部別山谷付近の融雪はかなり進んで来ています。

高山帯の広く大きな雪渓と違い、黒部は標高が低く急峻な岩盤に囲まれていているので変化が激しいのです!

下流側本流がスノーブリッジの崩壊が進み流れが見える様になり、出会いから別山谷方向に向けて大きなクラックが入っています。

対岸(黒部別山谷左岸)にも登山道が見えていますが、谷が雪渓で埋まっており岩盤と雪渓には大きな隙間が開いていて直接取り付くことは出来ず、雪渓の下に潜れば行けない事は無いでしょうが・・・ハシゴを掛けて雪渓の上に登って渡るにはクラックが入り出したし・・・どちらにしても非常に危険なので、雪渓が落ち着くまで近付くことは出来ません。

下流側からの業者さんの作業も滞っている様なので、開通時期は未だにハッキリしませんが・・・常識的に考えてスポーツの日の連休までに通行出来るとは思えませんので、その前後に予約を入れておられる方はキャンセル又はコース変更の連絡を御願い致します。

電話で開通時期を問い合わせて来られても、このページでお伝えしている以上の事は答え様がありませんので!

ご利用は計画的に!???

2022-09-26

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黒部別山谷付近から上流(右斜面に登山道が)

※朗報です!

真砂沢ロッジ~ハシゴ谷乗越に向けての橋が流失していましたが、本日午前中に仮橋が架かることになったと報告が入りました。

※事故情報です!

〇単独女性登山者が仙人谷上部の登山道より谷に転落して、5mほど転がり落ちたところで大きな岩の間に挟まり停止。自力で這い出して、阿曽原までなんとか歩いて来たものの、肋骨骨折と膝の割傷で・・良く歩いて来れたものです。

〇祖母谷奥の白馬線名剣沢手前にて、木の根に登山靴が挟まり転倒して腓骨骨折。(長いコースで疲れが出始めるし、標高が低くなると樹木や木の根で滑りやすくなります)

※怒鳴りました!

細かいことは書きませんが、前泊で下山して行ったどちらも信頼できる人間から相次いで「水平歩道手前の欅平上部で、13時頃に阿曽原に向かうグループがいたけれど心配だわ~っ」って連絡が入りました。(心配で声を掛けたら「逆切れ気味」に返されたらしく)

確かに遅くなるとは連絡が入っていたそうですが・・・小屋に着いて夕食前に飲みだしたメンバーの話しが聞こえて来て

「○○小屋に遅く着いたら強く叱られたけれど、遅くなろうと思って歩いている訳じゃないのに・・・」

みたいなことを言いながら「コップを出してくれないか」って宴会モード?

普通ならば夕食を済ませたお客さんの食後の一時を過ごしてもらっている食堂ですが、気を利かせてくださって食堂を空けてくれているのに・・・!

遅く着きたくて・・・って、今回は初めから遅く届く計画で入山して来て、他の人に心配かけたり他の宿泊者に気を遣わせておきながら「他でも遅く着いて怒られているのに、何言ってんの✖✖✖✖✖✖✖✖✖✖反省しろ!」って、強く強く叱りました!

反省している様だったので「良し」として、ここには書かずにおこうかと考えていたのですが・・・。(後から警備隊員が受け取った、メンバーの名刺には山関係の重い肩書がありましたが、尚更に模範になっていただかないと!)

「先のお客さんは既に休んでいるはずなので、部屋に入る時には静かにお願いします」とスタッフから言われていたはずなのに、翌日隣の部屋で早目に休んでいたお客さんから「遅く届いたお客さんが隣の部屋に入ってきた途端に話し声MAXで・・・」って迷惑な話しを聞かされたので書くことにしました。(少々強く叱られても応えないらしいです)

当たり前の事ですが、「山小屋は、みんなが利用するものです」自分達の都合で利用して他の登山者に心配かけたり迷惑になる行為(増してや開き直るとは)に対してはどんな肩書を持っていようが私は怒鳴りますので!(何様?って言われそうですが・・・)

まだ駄目ですから!

2022-09-26

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歩道と雪渓の隙間には不安定な転石が!

「下の廊下」は、まだ通行止めです!(開通時期は中旬以降になりそうです)

写真は、黒部別山谷右岸の道が雪渓に埋まっている場所です。雪渓が融けて縮んでゆく際には岩盤と雪渓の間に隙間が出来ます。

岩盤が日射で温められたり、スノーブリッジの中央が沈み込んで、岩盤に接している雪渓は特に水平な登山道は抵抗になり支点みたいな形になりズリ下がれず取り残される形になり隙間が広がります。

隙間には、融雪に伴う斜面崩壊による落石や雪渓上に溜まっていた転石等が落ち込む形になり溜まってしまいますが、登山道は斜面を水平に削る形になるので転石や落石が溜まりやすくなります。

写真左上の傾斜の緩い場所には大きな岩が留まっていますが、雪渓がもっと多かった時期に落ちて来て、隙間が狭かった時に挟まる形で止まっていたものでは?チョットしたキッカケで動き出して道に落ちてくるかもしれません。

道に溜まった転石は浮石と考えてもらっていいので、除去してからでないと歩き辛く大変危険なのです。(こんなのがルート上にズ~ッと残っているのを、全て除去することを想像して頂けたら・・・)

スポーツの日までは、宿泊に空きが出ました。

2022-09-22

「下の廊下」の開通が10月上旬は無理!との情報を流したところ、定員いっぱいだった予約のキャンセルが次々と入って来て宿泊予約が10人を切った日も出て来ました。

今現在もキャンセルが入っておりますので、何日に何人の空きがあると流しても流動的なので細かいことはここでは書けませんが、取り合えずスポーツの日前の予約はかなり減ってしまいました。

予想はしていたのですが、早目のキャンセルを入れていただけたおかげで「欅平~欅平」「仙人池・池の平~欅平」方面の予約を新たに受けることが出来る様になりましたので参考にしていただけたらと思います。

ちなみに10月からビールが値上がりするとの事で先日注文を入れたのですが、このまま大量に余ってしまうようならば~自家消費することになり~夜中に何度もトイレに起きることになり~寝不足の秋を過ごさねばならなくなりそうです。

お知らせ!

昨年BSテレ東で放送された「黒部川源流紀行」ですが 10月16日15時 から再放送されることが決まったそうです。

私が怒鳴っているシーンがあるので、私的には・・・なんですが、興味のある方は観てやってください。

仙人谷上部二又の雪渓は大丈夫!

2022-09-22

先日から不安定な状態になっていた、仙人谷上部二又の雪渓を池の平小屋のスタッフがチェンソーでカットしてくれたそうで支障なく通過できる様になったとのことです。

毎年この雪渓は不安定な時期は数日ごとに状態が変わるので、近くの小屋や地元の遭難対策協議会が出て、ロープやハシゴを持ち込んでルート工作したりルート変更したり、先日などは仙人池の主人がお客さんに同行して誘導して上げたりと(通り掛かったテントの男性が「ここの小屋は、そんなことまでしてくれているの?」って驚いてました)・・・大変手間が掛かっているのです。

でも雪渓を正しく見れる眼を持った者が対応しないと、今までに沢山の実際に事故が発生して来た場所なのです。

そもそも黒部の様な急峻で狭い豪雪地帯で谷筋に登山ルートを取ってしまうと、大きなリスクを負うことになるのです。

先日来ていた佐伯岩雄ガイドとも話していたのですが・・・。(これだけ剱岳に入っている岩雄ガイドも、この場所の雪渓が不安定で怖い思いをしたことがあるそうです)

今まで遭難事故が発生する度にヘリコプターを飛ばして救助しているが、富山は無料だけれども民間ヘリに飛んでもらえば大変な金額になっているはずだし、仕事を休む・医療費の支払い等々、事故が起きないルートに変更すればどれだけ無駄な費用を抑えることが出来るだうか?みたいな話になりました。

※お知らせ

阿曽原のネット環境の状態が悪くなってしまい、更新が出来辛くなっております。

更新が無くても、心配なさいませぬ様に。(下の廊下は早く開通するなんてことはありませんから)

「下の廊下」情報!(開通は中旬以降?)

2022-09-21

写真

黒部別山谷本流出合いは雪で埋まってます。(写真左側岩盤に登山道が)

「下の廊下」下半整備業者さんからの情報です。(ヘリコプターからの目視)

〇白竜峡の残雪が大変多い!

〇十字峡から10分上流の、以前地滑りが発生して岩盤が剥き出しになっているスラブに大きな岩が止まっている。

等々により整備には2~3週間は掛かりそうだとの事です。

10月8日からの連休に、「下の廊下」を通り抜けるのは無理と考えた方が良いかもしれません。(少なくとも10月第一週は無理です)

※お願い

早目のキャンセル・コース変更を小屋の方にお願いいたします。(直接 0765-62-1148 電話してください。FAXは使わないでください

予約を入れたままにしておかれると、欅平からの往復で小屋に泊まりたくても空きがないので諦めておられる方もおられるはずですので、阿曽原に来られないのであれば早目のキャンセルを御願い致します。

(下の廊下を歩く予定で予約を入れてある方で、コース変更して欅平からの往復に帰られる方も一度小屋に連絡願います!)

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