阿曽原温泉小屋

k

黒部には勝てる訳がありませんが・・・

2024-04-09

写真

崩壊土砂に埋まった引湯管はセーフでした。(写真下部の水平が引湯管)

何度も言いますが、黒部は生きています!

写真は、宇奈月温泉上流の宇奈月ダム湖左岸(尾沼谷とノボセ谷の間)の斜面崩壊の様子です。

幸いなことに宇奈月温泉へ向かう「引湯管」に被害が無かったのですが、崩壊斜面はまだ不安定に見えるし・・対策工事に着手したくても手が出せない???

災害現場と呼ばれるものは、大概が人間が黒部の山にちょっかい出した場所が被害を受けると災害と呼びますが、そもそも黒部峡谷は山容が険しく気象条件も厳しく、長い年月を掛けながら形を変えていっているのを現場に入って変化を見ていると、そのスケールの大きさを思い知らされます。

しかし黒部峡谷に人間が立ち向かって来たからこそ、電源開発だけではなく下流域で安全・安心に生活できるようにもなって来たし、米どころになって来たし、素晴らしい渓谷美を気軽に堪能できるようになったのは説明しなくても?(昭和44年8月災害を経験したから言えるのですが)

これから先も「人間は黒部に折り合いを付けさせてもらいながら?」ってことがズ~ッと続いて行くんだろうなーなんてことを考えつつも、「百年前から黒部に相対して来た人間も凄いわ!」なんてことを・・・。

アーカイブ

最近の記事