やっぱり「黒部は生きています」
2020-07-08
先ほど宇奈月まで行って来たらビックリ! 温泉街対岸の山腹が、一部崩れていました。
かなりの急斜面が発生源ですが、樹木の生育具合を見れば数十年も安定していた山だったと想像できるのですが・・・。
写真では解り辛いですが、川床の一段上には宇奈月ダムに向かう自動車道路が走っていて、崩落した土砂は道路がトンネルになり始めた斜面を走って黒部川まで落ちてきています。(トンネル入り口になる、スノーシェッド部分の柱が並んでいるのが見えます)
規模としては大きなものではありませんが、少しでも上流側に逸れて崩れてきていたら道路は通行止めになっていたことでしょう。
宇奈月でこれなら・・・奥山にある不帰谷・東谷・小黒部谷なんかも崩れているのだろうか?
急峻な黒部の山は、我々のスケールでは測れないダイナミックな動きで形を変えているのだと思い知らされます。
降水量は被災地に比べると少なかったけど、流域が広く・急峻で・崩壊地が沢山ある黒部川ですが、人が住む下流域で被害が少ないのは治水・治山・ダム管理等々のお陰なのだと思うのですが?
今回の災害も、数十年前にあった熊本県内のダム建設計画を白紙撤回させなかったら・・・との話がワイドショーで出ていましたが・・・。
毎年の様に災害に見舞われてしまう現実を踏まえて、「一段高い所から、広く見て考えて」その地域その地域に合わせた災害対策を進めてもらいたいものです。
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