阿曽原温泉小屋

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タラ汁街道!

2020-02-22

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グロテスク??? でも頭は旨いのです。

大町市での会議の帰り道、高速道路を使わずに国道使って帰ってきました。

目的は、「タラ汁」!

新潟県境から富山県に入った、朝日町に「タラ汁街道」と呼ばれるエリアが有ります。ドライブイン・食堂等、名物の「タラ汁」を食べさせてくれる店がポツポツと。

写真は、「スケソウダラの頭」で汁に浮いているのは潰して溶いた「肝」です。少し甘めの味噌にササガキ牛蒡と薬味のネギだけのシンプルな汁ですが、どおしても食べたくなる時があります。(「肝」がキモです!)

昨日入った 「栄食堂」 は、使い込んだアルミ鍋にスケソウダラをほぼ一尾を入れて三人前で出してくれましたが、見た通り大きめの汁皿で各々3杯ずつ食べれるほどのボリュームです。(一人前ずつ鉄鍋で出してくれる店もあります)

近年テレビでチョイチョイ紹介されて、休日には大行列が出来てしまうお店です。 (遠方の方で、電車で泊駅まで来てからタクシーで来てる人も)

富山に遊びに来られる際には是非!

※おしらせ

毎年5月に東京で開催されている「山小屋サミット」ですが、諸般の事情により本年は見送られることとなりました。

楽しみにしていたのですが・・・取り急ぎご報告まで。

山小屋協会総会

2020-02-21

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問題山積

20日に信濃大町で開催された、「令和元年度 北アルプス山小屋協会総会」に行ってまいりました。

物輸ヘリコプター問題・アルバイト従業員確保等々、深刻な問題が報告されていました。

報告だけでは問題解決にならないので、行動に移らないといけないのですが・・・。

来年は、我々黒部の当番で開催しなければなりません。

風の通り道!

2020-02-19

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新雪の立山。風の通り道が分かりますか?

厳冬期の救助で、こんな経験があります。

正月明けに、雄山の頂上付近から 山崎カール(室堂側)に登山者が数百メートル滑落した事故が発生しました。

初代県警ヘリ「つるぎ」に乗り込んで、快晴の立山に向かって富山空港からアルペンルート沿いにアプローチします。

遭難者の近くに降下することは傾斜とヘリのパワーの関係で諦めて、平坦な一の越山荘前の広場に一旦下ろされて遭難者の停止場所まで山腹をトラバース(横断)しながら向かうことになりました。

数日前までの悪天候で新雪が積もり眩しい立山ですが、「一の越」の直下からコルは石や岩が見えています。強風が抜ける「一の越」は、大雪が降っても雪が積もらない場所なのです。

雄山から山崎カールまでのトラバースには、急峻な岩尾根と涸沢状の地形が交互にあって涸沢状地形には雪崩発生時にはデブリが集まって来るのですが、この時はヘリコプターから遭難者の停止位置を確認した際に雪崩が誘発されていなかったので、斜面の雪は安定しているだろうとの判断でトラバースで遭難者の元へ向かいました。

ヘリコプターの機内に搭乗するには、当然アイゼンを履いていては機体が穴だらけになるので登山靴なのですが、降り立つ場所は氷った岩と地面にマダラに雪が張り付いていて・・・「降りた途端に、滑ってコケルだろうなーっ」て、案の定転んでしまい四つん這いでザックを引っ張りながらヘリコプターから離れます。

ヘリが飛び去った後に、アイゼンを装着して遭難者が停止している場所に向けてカチカチに凍った斜面を歩き始めます。

歩き出して30m位で、ほとんど岩が雪に埋まって見えなくなる頃には雪に足首まで潜ってしまいます。

尾根ほどではないけれども、急斜面でそれなりに風が強く吹き付けるのでしょう雪面が締まっていています。行く手を見ると、凍った斜面は無さそうなのでアイゼンを外して遭難者の止まっている場所までツボ足で向かいました。

不安定な雪面をトラバースすれば、足元から雪崩を誘発する危険がありますが今回は大丈夫みたいです。(「沈黙の山」には、「三の越」付近で発生した雪崩が映されています。同じ場所でも、雪の安定度合いは違います)

遭難者が停止していた場所まで来ると、傾斜はゆるく雪は柔らかく膝上から股下まで潜ってしまいます。(滑落すれば、ゆるい斜面・柔らかい雪まで止まらないという事です)

幸い遭難者は、滑落中に岩に激突する事もなく柔らかい雪の積もる場所まで来て止まって、途中で足が捻じれたのか?足首の骨折だけだったような記憶が・・・。(数年後、馬場島で顔を合わせて話をしました)

このように、その場所その場所で雪面の硬さが大きく違うのは地形による「風の通り道」が影響してきます。

観光シーズンの、4月中旬の残雪期・11月下旬の新雪期に立山黒部アルペンルートで室堂まで来れば、白く雪の着いた場所と岩が剥き出しになっている場所が有るのが見れているはずです。

冬山登山をなさらない方でも「なんでやろ」って山を見ていただけたら、山の「奥深さ」を解ってもらえるかな?

年に一度の研修会?

2020-02-18

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天気が悪くて、旅館の中で・・・。

宇奈月方面山岳遭難救助隊の研修会で、16日~17日に石川県の片山津温泉へ行って来ました。

毎年みんなで少しづつ積み立てて、私がレンタカーのマイクロバスを運転・お手軽な宿を利用して節約、その分を飲み代に回して???一年に一度のお楽しみ?なのです。

隊員の面々は、救助活動・遭難防止に尽力してもらっている他に、その技術・体力を生かして黒部峡谷一帯でゴミ収集等にも活躍してくれている大切な仲間です。

今回も楽しく騒げて?良い研修が出来ました??? 20日からは、信濃大町で開催される「北アルプス山小屋協会」総会に・・・いつまで呑み続けるのやら?

※出てます!

昨日の午後、お隣の集落で「熊」が目撃されて騒ぎになっています。

普通の冬ならば、冬眠真っ最中のはずなのに・・・。

こんなところで!Ⅵ

2020-02-18

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今朝の自宅前は、湿った雪が少しだけ。同じ雪でも・・・!

続き。

大雑把に言うと、吹き付ける側の斜面は普通に積もって~吹き付ける風が強く当たる尾根付近は締まり雪になって~その先が雪庇になって~その風下が吹き溜まりになる。

雪山経験のある方は分かる人もいるかと思いますが、同じ白い雪でも痩せ尾根の天辺(リッジ)付近の風上側は硬いのですが天辺というか先に行き過ぎると雪庇の先となって真下に尾根が無く踏み抜きかねません、なので塩梅を見ながら少し下がった辺りの締まった雪面を歩きますが、雪庇が怖くて下がり過ぎると雪面が柔らかくなって深雪になって歩き辛くなることがあります。(尾根によって違いますから、鵜呑みにしないで!その場その場で判断する目を養って)

私自身この時期に初めて剣沢に入ったのですが、谷の中に締まり雪があんなに出来上がっている斜面が有るとは知らず慌てさせられたのでした。

今回の雪崩現場は、剣沢という大きな谷の中で前進基地側はパンパンの締まり雪になっていたが、別山尾根の剣沢側の剣山荘下流には吹き溜まり状に雪が溜まってしまい、傾斜が緩いにもかかわらず雪崩が発生してしまったのです。(斜面と積雪があれば雪崩は発生しうる!とのことです)

今回の遭難パーティーは谷の一番底を歩いていたのですが、硬い斜面側に少しコース取りをしたり、一名に上部を見張りをしてもらっている間に他のメンバーは高度を稼ぐ様な歩き方をしていれば、もしかしたらと悔やまれます。(視界不良時に、雪渓を歩く時やってますが同じです)

雪の細かいことを書き出すとキリがないのですが・・・。

良い仕事!

2020-02-16

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拍手してもらえたんだから「良い仕事」だったんです。

昨日より、富山県教育文化会館で開催された「とやま映像祭2020」で「沈黙の山」が大画面で上映されるとのことで観に行って来ました。

上映が終わった後に、製作したチューリップテレビ「五百旗頭(いおきべ)ディレクター」があいさつに壇上に上がって解説しました。

「弥陀ヶ原に向けてのゴンドラリフト構想が棚上げになった」

「おかしいと思っていても、言えない・声を出せない雰囲気になっていないか」

「富山にも民主主義が残っていた」

みたいなことをユーモアを交えながら話すと、会場から拍手が沸き起こって・・・私はおもわず「嬉し涙」がこぼれそうになりました。

県の進める政策に、真っ向から疑問を呈することになってしまう?この番組を制作・放映するまでは苦労も沢山あったはずで個人的に心配もしていました。

あの拍手!自分を信じて頑張って来た製作クルーには、何よりの御褒美だったのではないかと思います。

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