阿曽原温泉小屋

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大切なお知らせ。

2022-11-04

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横になったオリオン座が解かるか??一昨日はキレイだったそうです。(Byトモちゃん)

その一

今週末もトロッコ列車は混雑するそうです。

土曜日に阿曽原キャンプ場を利用して、日曜日に欅平駅に下山する計画の方は早朝出発して昼前までには駅で帰りの列車の予約をしてください。

その二

阿曽原小屋の、ビールのロング缶は売り切れました!

ショート缶(350mℓ)は、10ケース以上ありますのでご入用の方はショート缶をお買い求めください。

なお手売りで販売しますので、夜遅くに小屋へ買いに来られても私達も酔っ払って寝ているかもしれませんので、お早めにお買い求めして頂けるとありがたいです。

宝の山???

2022-11-04

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眩しい陽射しと紅葉の先には温泉の湯気

昨日早く黒部ダムから届いたテント泊の男性が「欧米系の外国人が、12人ほど向かっていますよ」って教えてくれました。

そんな団体で向かっていては、またもや遅くなるのではないかと心配していたのですが・・暗くなる前あたりから次々と外国人単独・日本人とのペア等でワイワイと小屋に到着しだして、別々かと思っていたら日本在住のロシア人を中心としたグループでした。

なにはともあれ全員無事届いたみたいでスタッフも安心して夕飯を食べていたら、ビールを買いに来たロシア人男性が玄関でニコニコしながら私を見て「覚えている?」って話しかけて来ました。

よく見るとコロナ騒動前の夏に一人で阿曽原小屋にやって来て、私一人で小屋番していたのですが他に宿泊客がおらず・・・シャー無いから彼と二人で安ウイスキーを酌み交わした男性でした。 

神奈川在住ですが仕事で富山にもよく来ているそうで、その年の秋にも家族を連れて予約を入れてくれていたのですが、台風の影響で来れなくなってしまっていました。

「すごく景色良かったけど、あの時台風が来てなくて子供と奥さんを連れて来ていたら・・ものすごく怒られていたかも」

って笑顔で話してくれました。

黒部峡谷は国立公園ですが、チューことは「日本国の宝!」だと考えられているから指定されている訳で、その魅力は海外の方にも通じているってことは「世界の宝なのかも?」なんてことを・・・。

ヤヤコシイ事はさておき、黒部に来てくれて笑顔で話してくれるのが嬉しくなってしまい・・ボトルを傾けマグカップに注ぐ回数が少し増えてしまった夜でした。

(テント泊の方から、九月に続き今シーズン2本目のボトルの差し入れを頂きました。他にもシーズン中多くの方々から「差し入れ」「お土産」を沢山頂きました。ありがたくて嬉しくて、ただ本当に申し訳なくて申し訳なくて・・・来られた時の笑顔と声掛けだけで「魔法」にかけられてしまいますので??皆様お気遣いなさいませんように)

※小屋閉めにむけて着々と!

毎年、小屋閉めの時期に応援に来てくれている「トモちゃん」が今日下山します。

岐阜市民の彼女は、今週末開催される「ぎふ信長まつり2022」のキムタク行列の観覧権抽選に当選したらしく「キムタクが待っているので!」ってことで今日下山します。

寒くなり水も冷たくなる時期に、毎年小屋閉めの応援に来てくれて本当に感謝感謝なのです。

キャンプ場は、6日の晩まで対応しますが・・。

2022-11-03

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今朝の、露天風呂の浴槽真上の紅葉

キャンプ場利用期限の問い合わせが、ポツポツ入って来ています。

6日の夜まではキャンプ場・露天風呂の管理は致しますが、7日からは小屋閉めモード全開になりますので、実際に「トイレ・露天風呂清掃」等も構っている暇もなく、我々スタッフも小屋のトイレが使えないし作業に合わせて露天風呂も利用せねばならず・・。

個人の山行計画に、小屋の人間が「ア~だ!コ~だ!」言える立場ではありませんが、キャンプ場の管理が出来ない時期に来られても・・・水は沢に降りれば確保出来ますが、糞便についてはキャンプ場周りに残されても来春大変困ります。

更には露天風呂の湯溜めは抜いて下山するのですが、トンネル内に流れる温泉をスノコ等で堰き止めて春までお湯に浸かったままのスノコは使い物にならなくなったこともあります。

また管理が出来ないだけでなく、「仙人谷ダム」「十字峡」等の元々キャンプ場指定地ではない場所でキャンプする方が出てきかねません。

実際、先日30日午後に東谷吊橋直下の河原でテントが目撃されていましたし、翌早朝に雲切新道方面から仙人谷ダムに元気な足取りで下山して来たガイドも目撃されていますが、どちらも緊急避難のビバークとは考え辛く指定地外キャンプと考えられます。(みんなの黒部なんだから、自分の都合で勝手に利用することは止めてもらいたいし、隠れていてもチャーンと見られてしまうし気まずいでしょ?)

 先にも書きましたが、11月上旬以降の「下の廊下」は人が歩かない時期・人が歩かないコースとなります。

加えて元々険しいルートの上に、「落ち葉」が道に積もって歩き辛くなる! コースが長いのに日暮れが早くなる! ダム直下の橋が凍結する恐れがある! 事故が発生しても対応が遅れる! 等々の悪条件が重なることを踏まえて計画を立てていただけたらと思います。

※今日のイチロー沢!

先程届いた登山者によれば、トンネルをくぐって来たとのことです。

今日は気温が高く融雪が進んでいるようですので、トンネルを潜るのが危ない!怖い!と感じたら迷わず高巻きルートを利用してください。

明日で!

2022-11-02

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小屋下の紅葉も

 今日のイチロー沢の雪のトンネルはドンドン融けていたそうで、気持ち悪くて高巻きしてきた方・サッと通り抜けてきた方様々ですが、クラックは入っていないそうです。

明日以降通過される方は、怖い!危ない!と感じたら、迷わず高巻きをして来て下さい。

 なんだか今日は、そこそこの人出で・・・ビールのロング缶は明日で売り切れる勢いです。

ショート缶は今現在13ケース余りあるので、ラストの週末までは持ちそうですが・・・非常に大切なことですので??明日も減り具合を御報告いたします。

※強いもんです。

小屋下の楓の木ですが、夏に「マイマイ蛾」の幼虫に葉っぱを食べ尽くされて枝だけが残されて「緑色の爪楊枝」状態だったのですが、夏の盛り頃から葉っぱが出始めました。

例年と比べれば、葉っぱの数は少ないのですがキレイに紅葉してくれました。

気持ちのいい朝です。

2022-11-02

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一晩で景色が変わりました。

遅れ気味だった紅葉でしたが、一晩で一気に進んで朝日を浴びてキレイです。

紅葉の写真を撮っていると朝早いのに?電話が掛かって来て・・先日の18名のベトナム人グループのリーダーとのことで「先日は、すみませんでした・・・・」的なことを片言の日本語で一生懸命に謝ってくれました。

日本の国立公園では、キャンプをしても良い場所が決められているんだから自分達の好きな場所でキャンプをしてはいけないことや、先に届いた登山者が凄く心配していたことなどを話しました。

彼等も阿曽原まで来る気でいたようですが、足を痛めたメンバーが出て・・って言っていましたが、阿曽原に来れば救護の体制も救助の警備隊員もいるんだから連絡ぐらいは出来ただろうし、このコースは危険なルートが続くので18人で歩くには難しので、これからはコースの研究をしてから山に入る様にしてねっ!

みたいなことを「優しく!!!」諭して電話を切りましたが、紅葉の朝も気持ちよかったのですが、わざわざ電話して来なくてもいいのに一生懸命なベトナムリーダーとの会話で更に気持ちのいい朝になりました。

加えて一昨日十字峡で泳いでいた日系ブラジル人さんからも、小屋閉めで何もかまってあげられなかったのに「宿泊代を振り込みました。優しくしてもらってありがとう」って昨日電話が入りました。(飛び込みで同宿した、道迷いの二人と仲良くなっているみたいでした)

先に、外国人に振り回されて・・・みたいな書き方をしましたが、黒部峡谷は国籍・人種を問わず人間が感動できる場所!誰でも黒部で感動したいんだよな~。(だから毎年テレビ取材が入る?)

その黒部の管理の一端を任されて「感動」のお手伝いするのが阿曽原小屋の仕事なのだから、言葉の壁・山に接する文化の違い?みたいなものは、正直ハードル高いんだけど対応してゆかねばならない「宿命?使命???」(真面目に考えると重過ぎなんだけど・・・出来る事やるだけやって、後はなる様になれ!ですけど)

数年前にも、テントを張る場所の件で外国人の方からスタッフがなんだかんだ言われた件でも数日後には、モンゴル人のリーダーから「申し訳ない」との電話連絡が入ってことがありましたが、山に来る外国の方はなんだか素直な人が多い???

もう一つ!

昨日、雨の中をテント担いで「下の廊下」を歩いて来られたのは男性二人だけでしたが、朝出発する前に小屋まで登って来られて「ありがとうございました」をわざわざ言いに来てくださいました。(昨日頑張った人だけの「御褒美紅葉」なのかも)

何にもしてあげていないのに「ありがとう!」って言われると・・・小屋のスタッフにとっては、次も頑張らねば!と乗せられるというか「魔法の呪文」みたいな言葉なのです。

今日は朝から、紅葉も気分もゴキゲンな朝を迎えております。

今シーズンの営業は終了しましたが・・泳いでいたそうです?

2022-10-31

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S字峡下流部の断崖

午後二時過ぎに、仙人谷ダムで仕事中だった宇奈月方面民間山岳救助隊員の「シンちゃん」から小屋に電話が入りました。

「十字峡の展望台から川に転落した人がいて、通り掛かったガイドと登山者が引き上げてくれてます」

との通報が入り、次々に「下の廊下」を歩いて来た登山者から続報が入ります。

怪我はしていないみたいですが、川に落ちて泳いでいるところ?を見つけられて助けてもらったらしく・・ズブ濡れだったので着替えさせて阿曽原までガイドさんが一緒に同行して来ているとのこと。

警備隊員は今日下山していたので黒部警察署に状況を説明して、冷たい流れに落ちているであろうから万が一体調が急変する様であればヘリコプターでの搬送になるかもしれないし、「シンちゃん」も迎えに走る準備をしていてくれます。

そうこうしていた四時頃に受付へ、やたらと小さなザックの男性二人組が現れて?

「黒部ダムを出発して道を間違えたらしく・・・阿曽原でランチしようと考えていたのですが今晩泊めてもらえませんか?」

欅平に今から向かわせることも出来ず、事故対応で構っている暇もなくシャーないので夕食と寝床を用意することに。

しばらく待機しているところへ「自力で歩いてい阿曽原まで行けそう」との連絡が「シンちゃん」から入り一安心していたら・・・。

ガイドに付き添われて来たのが「日系ブラジル人」日本語は話せるのですが・・・我々はテントを持っていると思い込んでいたのですが「黒部ダムから日帰り」で来ていたらしく現金も余り持ち合わせていないので振り込みにして、先の道間違いの二人と共に従業員部屋に泊まってもらい、明日は午後から天気が崩れそうなので急遽朝弁当を持たせて三人共早立ちしてもらうことに。

営業が終わって気が抜けていた阿曽原なのですが・・・相変わらずのドタバタで終わりそうですが、特に今年は最後まで国際色豊かなドタバタになった様な気がします。

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