阿曽原温泉小屋

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登山道情報!(宇奈月エリア)

2019-08-17

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まだアオイけど、大きく育った山ブドウの実

僧ヶ岳~越中駒ヶ岳(2002m)までの、登山道の草刈りは大仏達が先週終わらせています。 しかしこの先、宇奈月温泉からの僧ヶ岳林道1050m地点手前道路の改修工事が予定されているとの情報が有りますので、もしかしたら僧ヶ岳第三登山口へ車でのアプローチは難しいかもとのことです。(黒部市役所に問い合わせてみて下さい)

台風通過後に小屋の周りを見回したら、山ブドウの実が大きく育っていたりススキの穂が出ているのを見付けました。

毎日「暑い」と言っているうちに・・・いつの間にか秋の気配が漂い始めた阿曽原です。

反省!(まだまだ修行が足りません)

昨夜は、台風通過後の寄り戻しの雨の中を大阪と東京からの単独二人の男性のお客さんが泊まってくれました。

早目に届いて、風呂上がりのビールやチューハイをそこそこ飲んでおられたのですが、

「こんな人達は、ぶっかけ蕎麦・ミニパスタも付くし夕食でも飲んで御飯はそんなに食べないだろうから、一人一合ずつで二合炊けば丁度かな」(御飯の使い回しを極力したくないので)

って提供したのですが、二人とも御飯の御代わりに来られて・・・1人目の御代りで御飯が無くなり、慌てて余計に作ってあったパスタを器に盛り付けて・・・。

お腹は膨れてもらえたとは思うけど、申し訳ないのでマグカップに従業員の晩酌用に作ってあるオシャレに丸氷を入れた安ウイスキーを出して上げたら大変喜んで頂けて。

この登山情報も読んでおられる方々で、私も一緒に安ウイスキー飲みながら「アーダ・コーダ」と男三人で黒部の話で盛り上がって・・・。バイトが揃っていないのに、毎日こんなことしていたら私が壊れてしまいますが「暇な夜なればこそ」たまには良いかっ!

勘弁して下さい!

2019-08-16

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トンネルは大きくなったけど、まだ堪えています。

先ほど14時前に1件の電話が「予約してある者ですけれど、遅くなるけど向かいます」って聞き捨てならぬ事を・・・、何処から電話して来ているのか尋ねると欅平上部の水平道の少し阿曽原寄りとのこと。

「何回か歩いている登山道だし、雨宿りをしていて出発が遅くなったけど今からでも18時には到着します」って言われても・・・。(心配するだろうとの良心で電話をしてこられたのだろうとは思うのですが)

○夏場は皆さん時間が掛かっている。

○雨上がりといえど気温は高いままでタイムを短縮することは大変。

○何回歩いていようが、時間に追われて歩く道ではない。

○今日は通行人はすでに無く、万が一どこかで転落しても擦れ違いも同方向の登山者も居ない水平道を一人で歩くのは勧められない。

等と説明して向かうのを断念してもらいました。(今夜は欅平に泊まって、明日来られることに)

ご本人には申し訳ないし残念ではあったでしょうが、山小屋の主人が「シャーナイな、待っている!」なんてことが言える訳が有りません。

先のページでも説明しましたが、山小屋は山を楽しんで頂くためのサポートの仕事と考えております。 危険なのが分かっていているのに、阿曽原マニアのリピーターだとしても貴方だけを特別に見て見ぬ振りは出来ませんので勘弁して下さいなのです。

※平成5年以来、水平歩道で行方不明のまま見つかっていない方が3名おられます。どなたも単独登山者で通行人の少ない時期・時間帯だったため目撃情報も得られずに捜索範囲も絞り切れず捜索打ち切りに。 数年後にザックだけが、欅平駅操作場奥の雪渓で見つかった事案が1件ありますけど遺体は未だ見付かっていません。

山は黙って。

2019-08-16

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黒部川上空上流側からの阿曽原小屋とキャンプ場!

台風10号の影響は、昨日の夕方に少し風が強まっただけで、強めの雨は降っていますが拍子抜けです。

昨日のページで紹介しましたが、写真中央左側(小屋の左手前)コンモリと茂った樹木が見えますが、台風接近時の南風をガードしてくれているのです。

小屋の上部斜面が草薮になっているのが判りますが、戦前の写真を見ると宿舎が建っていた平地で人工的に伐採されたものです。その上部には大きな樹木が生えているのが確認されるのは、その斜面では雪崩が発生していない証拠です。(欅平駅の待合室に、ホウ雪崩で壊滅する前の阿曽原の全景写真が有るので見て来て頂ければ)

対して、キャンプ場トイレ(ベージュ色の小さな箱)の上部斜面に、大きな樹木が見られないのは雪崩の通り道だからと考えてもらえば!

雪の無い今は沢とキャンプ場は別々に見えますが、雪の積もった時期に見ると一つの斜面となっています。その上部で発生したホウ雪崩は、勢いが強いので少々の斜面の変化等お構いなしに真直ぐに爆走して雪崩降っているものと。

H30年冬に露天風呂に下る道に大きな薄茶色の岩が運ばれて来たのは、阿曽原谷左又上部で発生したホウ雪崩が、キャンプ場を通って露天風呂まで走って浴槽を壊したホウ雪崩によって運ばれて来たものではないかと推察されます。(信じられないかもしれませんが、岩の角が丸く削られているのは沢の中に有った岩が吹き飛ばされて来たからでは?)

山は黙っていろんなことを教えてくれているんだ!って、考えてもらえれば自分の身を守る事にも繋がるし、知見が広がればもっと山歩きが楽しくなるのでは???

接近中!(リセットしてますか?)

2019-08-15

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怪しい雲が、南風に吹かれて黒部川の上流から流されて来ます。

台風はまだ離れているのに、怪しい雲が流れて暖かい風が吹き始めています。(暑いからか?セミも早朝から鳴いてます)

阿曽原小屋の建っている場所は、上流側に小さな尾根みたいな出っ張りがガードしてくれて、台風接近時の黒部川沿いに吹き下る南風には割と強いのです。

小屋の下流にある阿曽原谷はL字型に屈曲しているので、南風は左岸の斜面にぶつかって樹木を大きく揺らして草と潅木は斜面に押し付けられているのを見ると、仮設の小屋が被害を受けにくいのは立地場所のおかげと痛感させられます。

しかし、台風が通過した後の吹き戻しの北寄りの風が川下から吹き付けると、真面に風を受ける形になって・厨房の屋根が浮いて飛ばされそうになったり玄関の波トタンが飛ばされて無くなったりと・・・進路によっては、それなりに対応をしなければなりません。

阿曽原に限った事では有りませんが、災害を前にすると「人間ってチッポケ~ッ!」実感させられますよね。 強引な論法ですが、ってことは人間関係の悩みなんかは「チッポケ」な事って考えれば悩んている事自体が???ってなりませんかね?

登山される方々は、それが分かっているから「自分をリセット」するために山懐に入り込んで来られる方々が沢山おられるのではないのかと・・・秘かに思っている小屋主なのです。

シブトイ!

2019-08-15

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阿曽原谷のスノーブリッジは、薄っぺらですが微妙なバランスで。

ブリッジ下のトンネルには、光が差し込むようになっています。普段の年に比べると全然少ないボリューム感なのですが、崩壊せずにだんだん小さく成って来るばかりで???「危ない!」ってのはみんな分かると思いますけど、雨が降らないのでバランスよく融雪が進んでいるからなのか???

台風の接近で、暖かい南風が阿曽原谷を吹き昇ると一気に融雪が進むのでは!

今年は、暑過ぎですが。

2019-08-14

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今シーズン最多のキャンプ場(少ないのも暑すぎるから???)

昨日のキャンプ場の賑いです。・・・って少な過ぎ!暑くて暑くて、ここまでテントが少ない盆休みは初めてかも。

小屋の方も利用は少なかったのですが、毎日夕食に届かない方がおられるのは先に書きましたが、軽い熱中症・脱水症状や暑さでボーッとしたのか?つまらない所で転倒する事案が毎日の様にありました。

前にも書きましたが、こんな暑い時にはコースタイム通りには歩けませんから、早出して涼しい時間に距離を稼いでいただく事が肝要です!(ちなみに昨日は18人の宿泊者で、朝食を食べたのは3人、臨機応変の対応!皆さん暑さを避けて、早出の出発してゆかれました。)

またもや登山靴のソールの剥がれの修理が。夜八時過ぎに到着した登山者で、片方は全面剥がれて反対側も剥がれ出す寸前!こんなに少ない登山者なのに・・・すでに3件目の修理です。 歩行に支障を来せば時間も掛るし、ソールが剥がれてツルツルの靴底で歩くには危険過ぎです。

予約してあるからって、合点して遅く到着するのは「イエローカード」ものです! 山小屋は皆の利用する施設と先にも書きましたが、従業員も同じで替えの効かないメンバーです。防げるトラブルが続いての疲労の蓄積は、結局は利用者のみなさん全員の迷惑に繋がると考えて行動して頂けるとありがたいのですが。(仕方のないトラブルには、優しく対応しますのでご心配なく!って、明日からは予約無しが飛び石で・・・開店休業状態で疲れようも無いのですが)

くどいようですが、出発前の装備・体調・天候などの点検・検討をお忘れなく!

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