阿曽原温泉小屋

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なんとか開けられそうです!

2022-05-29

写真

阿曽原谷の滝が・・。

小屋開け準備に行って来ましたが、前回確認した時には雪で半分以上埋まっていたキャンプ場のトイレも雪が消えていて開けることが出来ました。

一安心してから、水場の水槽を本格的に清掃して水を小屋とキャンプ場に送って使える様にしたら・・・キャンプ場水場の鋳鉄製バルブが、雪で押されて?曲がってしまい開放すると周り中に水が噴き出して上半身水浸しになってしまいました。

予備のバルブをばらして部品を付け替えるのに手間どりましたが、こんなに硬いバルブが曲がる??雪の重み恐るべしです!

それでも概ね他には問題もなく、順調に作業を済ませることが出来ました。

阿曽原谷の雪渓もかなり少なくなっていたのですが・・・それでも例年よりも多目で、この先の天候で大きく影響が出て来るのではないかと?(他の折尾谷・志合谷も同じでは?)

昨日は、晴天でしたが風が強く吹いていました。

写真は阿曽原谷の滝ですが、見上げると滝の水が強風で吹き上げられて水煙が広がっていました。

阿曽原谷は、台風の通過後の吹き戻しや寒気が入って来た時には谷筋沿いに強風が通り抜けます。そんな時には、滝を流れ落ちる水が吹き上げられるのが見られるのですが、晴天でこんなにハッキリ見えるのは珍しいかも。

準備に!

2022-05-28

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小屋開け前の敷地

6月に入れば、遅れてしまった黒薙線の作業が入って来て小屋開けの準備が出来ないので、今日は小屋開け準備に行ってこようかと。

従業員棟・物置・トイレの厚板の雪囲いと単管足場を撤去して片付けて、水場の掃除してから水を引いて、風呂にも入れるように湯溜めを堰き止めてパイプを引いて、スタッフが宴会して寝泊まり出来るように棲み家を片付けて・・・済ませておかねばならない事が山ほどあるのです。

ここ数日、寒気が入って来た関係で天候の急変する日が続いていて、キャンプ場のトイレ前の残雪が順調に溶けてくれているのか??風が強かったので、この前見に行った時に剥がされていた倉庫のトタンが飛ばされていないか???

寒気と言えば、昨日のニュースで長野県内で「ヒョウ」が降ってリンゴや葉物野菜などに大きな被害が出たと・・・インタビュー受けてるの??いつも手伝いに来てくれているY君ではないかと、メールしてみたらビンゴ!作付けしたばかりの野菜の苗が全滅みたいなことを。

明日は一転して、関東で30℃以上になる予報が出ているし・・今シーズンはどうなるのやら?

我々山小屋は、その時その時で「臨機応変」対応してゆくのも甲斐性のうち!何かあれば、反対に楽しむくらいの気持ちで構えて「やってられねえ」って言わない様にしておらねばと考えているのですが・・・そんなこと言ってたら、神様が聞いていて「ホ~ッ、ならば少し」ってイタズラされますよ!って大仏に言われそうなんですが・・・。

落し物にご注意を(欅平では、ザイルは必須装備?)

2022-05-27

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欅平操車場奥には雪崩のデブリが

昨日午後、作業を終えて欅平駅のホームを奥から改札方向に歩いていると???

向こうから駅長と女子駅員が二人、小走りで「アーダコーダ」慌てた口ぶりで話しながら近づいて来ます!

なんだ?事件か! 私は担いでいたザックを降ろして、なんなら一緒に駆け出さねばと身構えたのでしたが???

聴けば宇奈月に向かう列車のお客さんが、発射直前にデジカメで車外から自撮りしようとした時に、カメラを黒部川側に落としてしまったとのことでした。

線路の黒部川側は、高さ15m余の急こう配の石積みの壁が連なっていて、そのまま降りることは出来ず石積みの下には黒部第三発電所が建っています。

立ち入り禁止区域なのですが、ちょうど通路階段の手摺りを取り付ける作業員がその場にいたので声を掛けて中に入れてもらって探しに向かいました。

そのまま落ちれば、発電所壁際で止まっているはずと雑草を掻き分けて探しますが見当たらず???帰りの電車待ち中の大仏達を電話で呼んで一緒に探してもらう事に。

下の草叢にないのなら、石壁の中の雑草の根元に引っ掛かっていないか?調べてもらうためにザイルを出して壁を下って探してもらいますが見当たりません。

落とした方に詳しく聞きたくても、トロッコ車中なので連絡も付かず一旦は諦めかけたのですが、なんか悔しくて!みんなで範囲を広げて、石壁を端から端までザイルで調べる者や広ーく草むらを探し出すしたのですが・・結局何度も何人も見たはずの、パイプの下の草叢から見つかって一件落着。

旅の思い出を送り届けて上げれることになって、目出度し目出度しなのでした。帰りの電車に乗り込む直前に、駅長からソフトクリームの差し入れが届いて・・美味かったのですが、チョット観光地にはそぐわない我々がソフトクリームを食べながら電車に乗り込むことになったのでした。

尻に火が点いています。

2022-05-24

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ノンビリ食べ放題?

欅平までの、山腹調査&防護設備の設置は終わらせて、26日に迫ったトロッコ列車の全線開通には問題ないのですが・・。

今年は本線開通が遅れた関係で、工事専用線沿いの作業着手許可待ちで遅れていて更には別件で厄介な問題が発生していて(トロッコ運行には支障なし)・・・来月5日から予定している小屋建てまでに終わらせることが出来るのだろうかと心配になって来ました。

小屋建てを遅らせれば、第二週から名古屋の「夏山フェスタ」 参加にかぶって来るし、更には梅雨入りの心配が・・・。

まだ小屋建ての準備に、屋根・建屋のサポート材(突っ張り柱)の撤去や水道引きなどを終わらせないといけません。

そうそう名古屋の宿の手配もしなければ、って・・そもそも車で行くか?列車で向かうか決めてないし、持参するパンフの手配等々雑多な準備は小屋建てが始まれば出来なくなるのは目に見えています。

そんな私のアタフタを知ってか知らずか、阿曽原谷の雪渓の上に大きなカモシカがノンビリ現れて・・私に気付くとジッとこちらを窺って、私が雪渓から近づこうとするとドコン・ドコンと競走馬のごとく?向こう岸に向かって駆けだして、そのままの勢いで登山道を駆け上って行く音がしばらく聞こえていました。(そこまで逃げなくても・・)

奴らにしてみれば、この時期は暖かいし山菜の新芽が豊富で食べ放題でパラダイス状態なんだろうな~。少し羨ましく感じてしまう小屋主なのでした。

被害なしなんですが?

2022-05-23

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物置きの壁が?

被害らしいものは無かったのですが・・・。

物置の外壁のトタン板が???近付いて、見るとトタンに裂かれたような?引っ掻き傷?叩かれた?みたいな痕跡が・・・。

食品が入っていないのが臭いで分かって諦めたのか?クマにしては、優しい痕跡に見えます。

いずれにしろ、他から力が加えられたのには間違いないのですが??

そういえば、欅平で山腹調査中にも「イラクサ」の新芽だけがやたらと食べられていたのですが・・・大岩の脇の平らな場所で「クマのフン」が一所に盛り上がっているのを見つけました。

元々、彼らのエリアに我々が入り込んでいるのですが・・出会わない様にするに越したことはないのだから、ラジオ・おしゃべり・スズ等で、こちらの存在を伝える様にせねば!

やっぱり多め!

2022-05-23

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昨年、キャンプ場に砂利を撒いたので水溜りが少ない!(もう少しほしい)

18日の仕事の合間に阿曽原の様子を見て来ました。

阿曽原の残雪嵩は多目で、キャンプ場から阿曽原谷まで雪渓がつながっていました。(写真右側、対岸のコンクリートの三角擁壁近くまであります)

ただし雪渓は土砂・腐葉土などは少なめでキレイで、溶け始めると早いのではないかと思うのですが・・・気温・雨量などで残雪の消え方は大きく違ってくるし、雪渓の嵩が高いままで裏側に沢の流れで作られるトンネルだけが発達して、危険な残り方になる事も有ります。

阿曽原谷については、継続して観察が必要ですが・・・欅平から見えた「小太鼓」前後の水平道には残雪は見えませんでしたが、水平歩道の志合谷・折尾谷もそれなりに嵩が高いかもしれません。(小屋に入ったら様子を見て来ます)

小屋も露天風呂も被害らしいものは無かったので、来月上旬に小屋建ては予定通りに出来そうです。

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