阿曽原温泉小屋

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突破力!??(想定外はいつもの事)

2024-08-17

写真

赤色のパイプレンチの柄が微妙に曲がっているのが解かるでしょうか?

二泊三日で、阿曽原水源地の配管とバルブの交換作業に行って来ました。

湧き水を水槽に溜めて、小屋とキャンプ場に分配しているのですが、水槽は何時頃作られたのかも分からない古い設備で、私が阿曽原に入って数年した年に配管・バルブ・水槽の蓋等の交換して以来30年足らず経っています。

今シーズン初めに、水槽から開閉バルブに向かう鋼管のネジ山が錆で痩せて折れてしまいました。

とりあえず仮固定して応急処置しておいたものの、少し水量が増して水圧が掛かり配管がズレると貯水槽の水がダダ洩れ状態となってしまい・・・今シーズンは、今のところ登山者が来れないので「直すならば今しかない!」ってことになりました。

水槽壁に埋め込まれている鋼管を外すには、分厚いコンクイート壁をドリルで壊して新しいものに交換しなければならないのですが、壁内に鉄筋棒が沢山埋められていたりすれば切断に手間かかるし大きな穴を空けてしまえば新しい鋼管の再固定に手間取りそうで・・・。

今シーズンはトロッコ列車が運休している関係で、業者さんを呼ぼうにも日数が掛かるばかりです。 

軽微な修繕は管理委託を受けている阿曽原小屋で面倒見て来ましたが果たして???

流石は大仏! イロイロ知恵を絞って小屋に残っていた部材を再利用する等「金額を掛けずに自分達で修理することが出来そう」ってことになりました。

作業を始めると「想定外」が次々と起こってしまいますが・・・

写真の赤い鋼鉄製のパイプレンチが、少し弓なりに曲がっているのが解かるでしょうか? 古いバルブを鋼管から外す際に、固着していて私と大仏二人掛かりで二本のパイプレンチで外そうとしても外れず・・・パイプレンチの柄に足場単管を小屋まで取りに戻り差し込んで、柄を長くして力を入れた際に歪んでしまったのですが・・真っ直ぐ力が掛からなかったにしても鋼鉄製の柄が曲がるほど頑張ったおかげで?無事に交換作業を済ませることが出来たのでした。

黒部で外仕事をこなしていれば想定外はよくある事! 勉強と経験で得た知恵と鍛えてきた力と技術を駆使して、取り合えずチャレンジしてみれば、それでダメでもチャレンジしたからこそ見えていなかった問題も見えて次の一手も見えて来ることもあるはず?下界でも一緒なのではないかと思うのですが・・・。(大袈裟かっ???)

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